2010/7/2
★チャーリーズ・エンジェル★
約半年がかりでやっと"Knight
Rider"のDVD4巻を見終わったので、続いてずっと見たかった"Charlie's
Angels"のDVDを買いました。
豪華版は廉価版の倍くらいしたから、以前チェックした時は迷ってしまってどっちか決められなかったんですけど、今は廉価版の方がAmazonで半額くらいになっているので、Season1〜3まで揃えても豪華版1BOXのお値段くらい。こうなるともう、廉価版でいいよねーってなるのは、特価大好きのあやぼーらしい結論です。あとは"バイオニック・ジェミー"欲しいんですけど、これはまだすっごく高い...。
とゆーことで、とりあえず"Charlie's
Angels"なんですが、いやーもー、ファラ・フォーセットがキレイでねーっ。もちろんケイト・ジャクソンやジャクリーン・スミスもキレイだし好きなんですが、中でもファラはTV放映時からめちゃくちゃ好きで、今改めてこの作品見ても、後光さしてるぞと言いたいくらいキレイだ。こういうヒト見てると"スター"という言葉の本来の意味を、改めて納得してしまいますな。やはりそういう"後光がさしてる"くらいでないと、"スター"なんて言葉は使ってもらいたくないよね。
"Charlie's
Angels"の基本設定については、知らない人なんていないだろうと思うので説明するまでもないと思いますが、とりあえず概要だけ書いておくと、チャーリー・タウンゼント探偵事務所に所属する三人の聡明な美人探偵たちが、その知性のみならず、美貌とお色気もフルに活用して難事件を解決してゆくというシリーズもの。70年代半ばの作品だけあって、エンジェルたちだけではなく水着の美女なんて出まくりで、華やかだし、ストーリーも毎回よく出来ていて実に面白いシリーズだと思います。制作されてから既に35年近く経ってて、ファラも昨年亡くなってしまいましたけど、しかし、今見ても古いって感じは全然しませんね。むしろファッションなんか返って妙に新しかったりして、コレ今着たいぞと思うような服もけっこうあったりします。
それにつけても...。70年代、80年代のアメリカ映画(特にTVシリーズ)って良かったなあ...とつくづく思うのは私だけなんでしょうか?
最近、例の"セ×××・アンド・ザ・シ××"という、一応人気だというフレコミの映画のポスターを見て、私はつくづく暗い気分にさせられてしまった。実際アレ見て、女の私はともかく、男性諸君は生きてゆくのが辛くならないのだろーか、と、心配になったとゆーか、同情の極みに達したとゆーか。
いや、内容見てないからストーリーはもーしかしたら面白いのかもしれないんだけど、とにかくいつからアメリカではこれで"(主演)女優"という職にありつけるよーになったんだ?
と言いたいよーなオバさんしか写ってなかったじゃないか、あのポスター。あれ見ただけで、本編見る気なくなったぞ。
それとか、"オー×ャンズ11"だったっけか?
ジュリア・ロ×××が出てたやつ。あれは私うっかりDVD買ってしまって内容も見たけど、見れたのはブラッド・ピットだけだった。ブラッド・ピットってけっこう頭良くて個性的なヒトみたいだから、あれを"俳優"と言うのは許すよ。それなりいい男だし。しかしね、はっきり言ってヒロインがいかん。"この程度の女のために、そこまで大騒ぎして取り戻そうとしたりするか?"
とゆーか、とにかく納得できなぁ〜〜い!!なのは、ストーリー展開ではなくてむしろヒロインのキャラなんだな。あれがレベッカ・ホールデンとか、それこそジャクリーン・スミスだったら即、納得する。そりゃ、これほどの女だったら何としても取り戻したいだろーとだね、誰が見てもひと目で納得できるだろうと思う。それにつけても、現代のアメリカって、そんなに美女に不自由してるんだろーか?と心配にすらなってくるな。
まあ、多少分からんでもないところはないではないけど、なにしろクリントン以来、うるさいからねえ、セ××ラがどーのこーのと、特にアメリカは。それで水着の美女なんて楽しいものを画面に出したりしたらヤバくって仕方ないのかもしんないけど、そこまで卑屈にならんでもいーだーろーというか、"お願いだからキレイなおねーちゃん出してよ!
サービス悪いぞ!"
と女の私でも叫びたくなる昨今のこのご時世。その究極はミス・ユニバースだが...。いや、それはそれである一方の極として"美しい"のかもしれないし、ユニバースだからユニバーサル・デザインなのか?
と納得せざるを得ない気もしないではないが、とにかく、ユニバーサル・デザインもユニクロもカン違いのミニマリズムも、もう沢山よっ!!!
と日頃から思っている私にとって、古来からの本来の"女性美"がもっと見直されてもいいんじゃないかとは、提起したい問題ではありますな。
それはまあ、一方的な男尊女卑意識については当然否定しますが、だからと言って"女だって男なみ"と証明しようとしたり、主張しようとしたりするところで既に"女性の劣性"を認めてしまっているというか、それで無理してあんまり頑張りすぎてヒステリックになってる女って返ってみっともないよなと思いませんか?
これも"極端から極端へ走る"という人間の浅薄さの表れであると言えるかもしれないが。
そんなこんなで、やっぱり女性は女性の特性、あくまで一般論として例えば可愛らしさとか柔らかさとか、そういうものを無理して捨てる必要はないだろうと思うわけね(逆に、個人としてそういう要素を持たない人が無理して持つ必要もないと思う)。実際、例えばうちのディみたいに、"女性からは学ぶことが多い"とか言えるようないい男ばっかりだったら、女はそんなに無理しなくって良かっただろーとは思うが、まあ、そういう男でないと上等の女は寄って来ないというのも因果の法則か。ともあれ、そういうご時世の現代において理想の女性像というものは、改めて見直される必要があるのかもしれませんね。
話を元に戻しますか、"Charlie's
Angels"見てると、確かに本来の理想的な女性像が自然と描かれてると思うし、このテの健全なお色気なんてものが無理に消去されることの方が不自然かつ不健全という気もするんだな。ま、ある意味、"ユニクロ"的なものってハヤリが究極まで行けば飽きられて来る種類のものでしかないし、真の美こそ時代とは関係なく永遠なものです。35年経ってもこの作品に新鮮な印象があるのは、その中核である三人の女性たちの内面的なものも含んだ美に拠るところが大きいでしょう。女としてはやっぱりね、こーゆー女性を及ばずながらもせめて目標としては目指したいものだと思います。
2009/12/9-12/11
★12-1月のオススメDVD★
これまではマンガばかりでしたが、今回はちょっと趣きを変えてDVDをご紹介してみましょう。
三年ほどずっと使ってるパソコン、グレアムくんの負担を軽くするため新パソ"まー"を買ったことは以前書きました。それをきっかけにかねてから見たかった"Knight
Rider"のDVDを購入しようとAmazonで検索してみたところ、11月の末に廉価版が出ると分かり、予約してあるなんて話も書いてたと思います。それが先日届いたわけですが...。
確かに安い。なにしろ、1BOXにDVD8枚、21〜22話収録でたったの4980円!
これが4BOXあるんですけど、Amazonのご予約特典で更に安くなって1BOX
3647円で買えてしまいました。初期版って、もしかして1枚がそのくらいしていたかも?
な感じすらあるんですが、どんどん安くなってるようですね、DVD。
まあ、Blu-rayが出たとはいえ、DVDは同じ装置で見れるから昔のレーザーディスクみたいに再生が難しくなるとかはないでしょうし、だから私はこれからも当分DVDでゆくつもりなんですけど、それにしてもこんなにいっぱい、このお値段で見れるのは本当に嬉しい。なんてったって、4BOXで80話くらい入ってるんだも〜ん♪すぐには全部、見きれないよ〜♪
とゆーことで、では、お話の内容ですが、日本でもテレビで放映されたから"喋るクルマが出てくるやつ"と言うと思い出される方も多いと思います。80年代初めにはまだ本当の本当に、ユメのまたユメだった喋るスーパーカーK.I.T.T.(Knight
Industrial Two Thousand)こと、Knight2000が活躍するアメリカのアクションもの...、って言ったら、主人公がクルマみたいですが、いちおう、人間の主人公もいます。(←
私は"キット"のファンなので、どーしてもそっちにスポットを当ててしまうのだ♪)
ある極秘任務中に撃たれて瀕死の重傷を負ったマイケル・ロング捜査官は、ナイト財団の総帥ウィルトン・ナイト氏の思惑を受けて生命を救われ、損傷を負った顔も変えられてマイケル・ナイトとして蘇った。ナイト氏はマイケルに時期を同じくして完成したコンピュータ搭載のスーパースペシャリティカーKnight2000を与えて、財団とそれに連なる組織の完全なバックアップを約束し、超法規的レベルでの犯罪摘発に従事してくれるよう遺言すると亡くなる。"One
man can make a difference. And you are going to be that man.
My adventure has ended but yours has just begun." それがナイト氏の最期の言葉だった...。
そんなわけで、マイケルとキットの活躍が始まるわけですが、他にもありそうでないのがこの"喋るクルマ"という設定。どちらかと言えば破天荒で野生児的なマイケルに対して、キットは
― なんてったってコンピュータですから ―
理知的な天才児といった雰囲気で、このコントラストがなかなかぐー。もちろんキットは声だけなんですけど、それだけでも十分その性質が出てるから凄い。吹き替えの野島昭生さんの声もイメージぴったりですが、原版で聞くと更にその印象は強まると思います。
さて、K.I.T.T.の何がそんなにスペッシャルかと言いますと、頭脳もさることながらまずボディ。少々の爆弾くらいではビクともしない強力なボディであたり構わず体当たりカマす荒っぽさ(ご主人のマイケルにやらされることもあるけど、自分でいくこともあるから恐い)で、当然ながら完全防弾。ロケットブースター搭載だから、障害物なんかひとっ飛び。飛び越えられない高さならブチ抜いてでも進んで行っちゃうし、時速は240マイル(キロに直すと300km/h以上だと思う)くらい軽く出るようで、つまり、マイケル以外この世の誰も、このクルマをその意志に反して止めることはできんのだとゆー、よく考えてみるとちょっと危なかったりするヤツなんだな。実際、"基本プログラミングを間違った"とかゆー、めちゃ危ないプロトタイプ(キットの前に作られてたやつ)とか出てきたりするんだけど、コレ見ると作ったナイト氏はロボット三原則を知らなかったのか?
と、ちょっと心配になったりもするのだった。でも、次にキットを作る時は反省して組み込んだらしいが...。
そんな装甲車なみのボディを持つキットですが、見た目は上の画像でご覧頂ける通り、実にスマートなスポーツカー・トランザムで、なんと言ってもこのリトラ♪そして流れるようなボディ・ライン♪
実に理想的な美形です♪(るんるんるん)それが、アメリカの例えばニューヨークとか、ラスベガスとか、ネオンきらめくハイウエイをばーーーーっと走ってるシーンなんかは、もうめちゃ美しい。
しかし、キットの魅力はもちろん外側だけじゃなく、なによりやっぱりその天才的な頭脳でしょう。センサーやスキャナを搭載していて、自動走行が可能。遠く離れててもマイケルが呼べば走ってくるし、搭乗者の生体反応をスキャンしてその状態を把握したり、ご主人かどうか見分けたり(違うヤツらが盗もうとしたりすると、"You're
not the proper owners of this vehicle. "とか言って、ご丁寧に警察の前まで連れてって、サンルーフ開けてイジェクターで警官の目の前に放り出したりする)、もちろん、データのチェックなんてお手のものだから、クルマのナンバーから持ち主なんてすぐに割り出しちゃうし、盗聴、録音、電波妨害、私はまだBOX1を半分しか見ていないが、既にこのくらいは難なくやってのけている。でも、回を重ねるごとにこの先まだまだいろいろ新しい芸が追加されてゆくらしいから楽しみなのだ。
私はとにかくクルマが大好きなので、ついついキットの話ばかりが先になってしまいますが、そのオーナーである主人公、マイケル・ナイトを演じるのがデヴィッド・ハッセルホフという俳優さんで、こちらもなかなかカッコいいです。生来の正義漢で人情家、でも理知的なキットに対して行動派のマイケルは、けっこうゆきあたりばったりなんですけど、その野生のカンと行動力がキットの論理的で聡明なキャラと実にいいコンビネーションになってます。ただ、こーゆーお話ではお約束のプレイボーイで、キレイな女の子と見ると放っておけない。まあ、画面に毎回、彩りになる美女を登場させるためには当然の設定とも言えるでしょうが、現在の本命はどうやらキットのメンテナンスを担当しているボニーという美人らしく、この二人が近づきそーで近づかないってのもひとつのバイストーリーになってるみたいですね。
そして、ボニーと一緒にマイケルをサポートしてくれているのが、ウィルトン・ナイト氏の友人だったデボン・マイルズ。彼は英国系でちょっと素敵なおじさまなんですけどクリケットが趣味の紳士で、マイケルの"破壊的解決法(the
typical Michael
Knight situation)"には、ちょっと呆れながらも本人には信頼を置いているといった感じでしょうか。
ま、そーゆーメンバーで、毎回、悪いヤツをなぎ倒してゆくわけですが、このお話を単なるヒーローものと考えるのは早計のようで、特典で付いてる制作者コメントなんか聞くと分かると思いますが、ウィルトン・ナイト氏の最期の言葉、この"One
man can make a difference."、これは重要なテーマのひとつみたいです。繰り返し登場する言葉なので、字幕ではこれを「一人で闘え」と訳している時もあるんですがこれは完全な誤訳。本来は「一人の力が変化をたもらす」という意味で、ことわざ的に使われる決まり文句です。このお話でも、生き返ってナイト氏から"きみを殺そうとした連中をこのままにしておいていいのか"と言われながらも、"相手の力が大きすぎる"と言って諦めモードだったマイケルにこの言葉が投げかけられるわけで、これには「一人の力は小さいが、だからと言って過小評価してはいけない」という意味が含まれています。このお話ではマイケルがその"一人"になるわけですが、制作者のテーマとしては「見ている人が誰でも、その一人になりうるのだと感じてもらいたい」というのがあるようですね。実に意味深い言葉です。これを踏まえて見ると、このお話には単なるヒーローものとは異なる魅力があることに気づかれると思いますよ。
第一、マイケルは絶対"一人で闘って"ません。ボニーやデボンという協力者もいるんだし、何より、キットという強い相棒が始終ついてるわけで、たいがいしんどいメみてるのはキットの方だと思う。どっちかってゆーとキットの方が可愛い私としては、マイケルがキットに無理させるたびに、ぶん殴ってやりたい気分になるくらいなのだ。(怒怒怒!!)しかしまあ、見ているうちにキットのオーナーはやっぱりマイケルでなければという感じになってくるもので、これはクルマだけでも、人だけでも成り立たない稀なパフォーマンスと言えるでしょうね。蛇足ですが、マイケルのフルネームはMichael
Arthur Long
で、前述の制作者コメントから見るに、彼には"闘うアーサー王"のイメージも重ねられているようです。う〜ん、ロマンだなあ...。
ところで、このDVDはテレビでも放映された作品なので吹き替えが収録されているものもありますが、吹き替えのないものは通常の映画と同じように字幕で見ることになります。それから、日本放映時にカットされた部分なんかもあるようで、吹き替え版でもいきなり「英語+字幕」になる部分があることも、ご覧になる方のために付け加えておきたいと思います。加えて、これは英語を勉強しておられる方にもオススメのDVDですね。私は米語は特に苦手なんですが、このDVDで米語のヒアリング能力を二、三段アップしてやるつもりです♪
興味を持たれた方は、レンタルもあると思うので、ぜひ見てみて下さいね。
※(追記)このDVDにはBOX1に2004年に制作された続編みたいのも付いてますが、私はこれが全然気に入らなかった。もっといくらでもやりようはあったと思うのに、現在の根本的に脆弱でヒステリック、方向性を見失っている情ないアメリカを反映したような中途半端なデキで、80年代までのパワフルで夢多きアメリカとの差を歴然と感じさせられて暗い気分にすらなってしまった。21世紀も始まってるってのに、いつまでも世紀末引きずってんじゃないぞ!!
全く、アメリカのエンタテイメントも質が落ちたもんだ(怒!)
と、思っていたら、性懲りもなく2008年にリメイクしたはいいけど結局打ち切りになってしまったとか。
今のアメリカには、面白いエンタテイメントを作れる制作陣がいないのか?!と思わず嘆いてしまいましたが(作品1本、2本の問題じゃなく、社会状況を反映した業界全体の性質と関連してることなんで現状では殆ど救いようがない)、そーゆーわけで、はっきり言っておきますが、私が推薦したいのはあくまで80年代に作られたオリジナル・バージョンの方ですから、そこんとこくれぐれもヨロシク。これについてはまたいずれ、考えまとまったら書くかもしれません。
2009/10/1-10/2
★10-11月のオススメ本★
月も代わっていよいよ10月。今年の中秋の名月は10月3日なんだそうですが、どうも関西は晴れそうにないですね。ここんとこ、ちょっと曇り空が続いています。今年は、うさたちとお月見しようと思ってたのに残念だな〜♪
ともあれ、9月も終わったので、次のオススメ本をご紹介しなきゃなんですけど、またまた新谷かおる先生の作品で"Christie
High Tension"を取り上げてみたいと思います。現在、4巻まで出ていて、近々5巻が出るんじゃないかな。
こちらも、前にご紹介した"Quo
Vadis"同様、ご覧のように十歳そこそこの少女、クリスティ・ホープ嬢が主人公。ただし、こちらは実質オバさんの"教授"と違って正真正銘のロリータちゃん。めちゃ可愛いんだけど天才的な頭脳の持ち主で、叔父さんはなんと、かのシャーロック・ホームズなのだ!!
従って、時代は19世紀、ストーリーはミステリー仕立ての連作になってます。19世紀の英国が舞台ということもあって、こちらでもクリスティの衣装が素敵で、背景も大変豪華。
大貴族、ホープ伯爵家の令嬢であるクリスティは、こんなに可愛いのに社交よりも書庫で本を漁り、知識を蓄えて叔父の扱う事件に首つっこんで推理合戦を繰り広げるのが何より楽しいという変りダネ。しかし、それも両親が仕事でインドに赴いていて、遠く離れて暮らしているため、唯一近くにいる肉親である叔父にかまって欲しいがゆえなのです。
とはいえ、その推理力はオジさまであるホームズ氏も認めざるを得ないほど的確で、難事件をズバズバ解決してっちゃうわけですが、まだ幼い彼女を守って活躍するスーパーメイドたちもなかなかカッコいい。なにしろ、"砂の薔薇(デザート・ローズ)"に登場したマリーとアイリーンがメイドやってんですから、これがなかなか見ものなんです。特に、マリーはふだんおしとやかなメイド長なのに、一旦お嬢さまが危険に晒されると二丁拳銃抜いちゃって、いきなりコンバット体制でめちゃくちゃ怖い。そんなわけで、さしものホームズ氏もきっちり脇役状態ですけど、さすがにキャラとしてはなかなか魅力的なオジさまではあります。どんな事件がどう解決されてゆくかは、本買って読んでくださいね、ってことで♪
さて、実はですね。瑣末なことかもしれないんですが、ご覧のように本の装丁には細かな英文がずらずらずらっと書かれています。はっきり言って笑っちゃったのは、もうこれがめちゃマトモな英文なんですよ。マンガの装丁に基本的にはデザイン上の飾りとして使われてる英文が、きっちりマトモな英語らしい英文であるってのがね。いや、それは全然いいことなんですけど、以前、"お英語教室"のエッセイで、某外資系金融機関のパンフレットに書かれている英文が、まるっきりなっとらんとケナしまくったのは読まれた方なら覚えておられるかもしれません。それは日本語から苦労して英訳したんだろうなっていう、がちごちの日本的英文の典型だったのに対し、"マンガ"の"装丁"で、これだけ流暢な英文書かれちゃなあ...。だからそれって結局ね、"(自称)一流"大学の、しかも英文科出ても"ワタシ、エイゴわっかりまセ〜ン"ってのが標準の日本の教育レベルを如実に語ってるという気がしちゃうわけです。今や、マンガ本の方が、外資系金融機関よか教養のレベルが高い、コレが日本の実態だよねってゆーか。ま、本をお手に取られる機会がありましたら、そのへんも注意してチェックしてみてもらえればと思います。
ところで、新谷かおる先生は、マンガ界でもほんっと〜に物事をよく知ってらっしゃるとゆーか、勉強家とゆーか、アタマの下がるマンガ家さんのおひとりだと思うんですけど(まあ、たいていの純文作家あたり、基本的なアタマの出来でもう勝負にも何もならんだろーとゆー)、この作品、1巻の冒頭でクリスティが巨大な飼い犬のネルソンを連れて歩いてるんです。すると、小さなクリスティがあまりにも大きな犬を連れているので通りがかりのヒトたちが、"あれじゃ、どっちが散歩させてもらってるのか分からないわね"っとか、くすくす笑って振り返ってゆく。それへ、クリスティはネルソンに向かって"聞き流しなさい、ネルソン。凡人の反応にいちいち吠えてると、自慢の喉を痛めてしまうわよ"とのたまう。
もう、これ私は作者のウィットの効いたブチかましだと思いましたけど、昨今では出版会も芸能界も"凡人御用達"とゆーか、いかにして凡人のゴキゲン取るかで東奔西走している世の中で、このクリスティとか、教授とか、スーパースペシャルなキャラでこれだけ人気を博する作家さんがいるということに、私はイチマツの救いを感じてしまうのだな。いやいや、世の中まだまだ捨てたもんじゃないというか、決して少なくない数のヒトが、"凡人"を憐れんで何も言わずに済ませてやってるけど、本当は、いーかげんにしろよくらい思ってるんだろうなあと(私もだ!)。それもあって、私は新谷先生の作品がとても好きなのですが、ぜひ、皆さまもご一読下さいまし♪
2009/7/30
★8-9月のオススメ本★
いよいよ夏到来ということで、夏のお昼寝のトモとして最適な8-9月のオススメ本をご紹介しておきたいと思います。もともとファンですけど、なぜか最近改めてハマっているのが坂田靖子さんの作品で、今回ご紹介するのは「珍犬デュカスのミステリー」と、「たぷたぷだいあり」。どちらもごく最近出たものです。
まず、何と言ってもこのデュカス!
コイツが"太ったタヌキ"と間違われるほどぶちゃい雑種なのに、話読んでるとめちゃくちゃ可愛く見えてくるから不思議。しかも、しゃべる!
ついでにすっごいナマイキ! 最近、SoftBankで「しゃべる犬」ってありますけど、このデュカスはそのずっと前、1999年頃から連載されて来たものなので、アイデアとしては坂田先生の方がはるかに先ですね。あの、お父さん犬も可愛くて好きですけど、デュカスもいいですよぉ〜♪
さて、坂田靖子さんというと"マーガレット奥さんとご主人"シリーズみたいなトボけたコメディタイプのお話と、それとは正反対の退廃的雰囲気漂う"孔雀の庭"みたいなお話と、どちらも描かれる方なんですが、"デュカス"のシリーズは笑えるコメディ路線で気楽に読める作品ですね。
就職氷河期のある日、冴子ちゃんが張り紙を見て飛び込んだのはとある建築設計事務所。なにしろ単なる事務職で手取り40万くれるとゆー実にアヤシイとこなんですが、実態はそーでもなくて、わりとよくあるふつーの会社。ただ、その社長が"ひっくり返るくらいいい男"だけど"キャッシュカードの暗証番号も覚えていられないほど数字にウトい"らしく、設計に関しては寸分狂わない計算が出来るくせに、それ以外では帳簿もつけられないというのんびり屋の設計オタク。しかも!
その事務所には喋る犬・デュカスが!
この、"街の小さな設計事務所"に日々持ち込まれるトラブルを、名犬(?)デュカスの名推理と、冴子ちゃんとのチームワークが解決してゆくという趣向になってるんですが、トラブルといってもその大半が"ご近所"ノリなお話なので、楽しく読めることウケアイです。
メイン・キャラはデュカスと冴子ちゃん、それにデュカスの飼い主である龍一さん。彼はさっきも書いた通り、美形だけど設計オタクののんびり屋で、愛犬が喋るということは知りません。超・犬バカでデュカスをあまりに可愛がるせいか、"龍一さんとはやって行けません!"と言って逃げた奥さんがいて、離婚はしてるものの今でもけっこう仲がいい。しかし、この奥さん、玉緒さんというんですが、すこぶる美人なのに"合気道と空手と少林寺拳法師範クラス"というツワモノで、離婚してからは借金取立て屋というハードな仕事をやってたりします。
この個性豊かな三人と一匹が繰り広げる、コメディのような、ちょこっとミステリーのような、夏の日にボケボケしながら読むのには最適なストーリーが文庫2巻に分けて40話満載。あやぼーもすっかり気に入って、今や夏の座右の書と化してます。
ところで、私はLaLa読者だったので、坂田先生の作品は殆どデヴューされた近辺から拝見してるんですが、最初は、まあコドモでしたから、"何がいいのか全然分っくわんない"状態(笑)だったんです。後に"バジル氏の優雅な生活"ですっかりファンになってしまいましたけど、そもそも私は一条ゆかりさんみたいなリアルでキレイな絵が好きで、そこからいくとまるで好みが違ってたわけですね。でも、バジル氏をキッカケとしていろいろ読み返してゆくうちに私も徐々にオトナになり、ある日"もしかして坂田靖子ってポップアートなのか?"と気づいたのでした。ま、ある種のマンガそのものがポップアートってばポップアートなんですが、坂田先生の場合まず絵がそもそもそうみたいなんですね。ご本人も"デュシャンが好き"とかサイトで書いてらしたし、これは間違いのないところではないでしょうか。
そのへん気づいてからは本が出ているのを見かけるたびに買ってきて楽しませてもらってますが、バジル氏のモデルが"旗本退屈男"だったとは!
これについて詳しくは坂田先生のサイトで書かれていますので探してみてもらえればと思います。しかし、それを知ってそのあたりにあの不思議なサカタ・ワールドのヒミツを垣間見た気がしましたね。
ということで、もうひとつご紹介したいのが"たぷたぷだいあり"。こちらは坂田靖子初のエッセイまんが集って感じの本なんですが、なるほど、こういう日常からあの名作の数々が生まれるのかと納得できる"ある漫画家の日常"が、あのほのぼのした雰囲気の絵と共に描かれています。
こちらは90年代から2001年にかけての約7年間、"まんがくらぶ"に連載された2ページ作品をまとめたものなので、当時の話題を反映した内容も多く、けっこう懐かしいお話も入ってます。
パソコンの2000年問題やポストペットの流行、当時を騒がせた保険金詐欺事件、O-157やサッチー騒動など、あったなぁ、という種類の話題がチラホラ見える中、"パソコンソフトの保証登録をしただけなのに、なんで勝手にアドレスをヨソに売るんだ!"、"Windowsだってリッパに描けるのに、パソコンで絵を描いてると言うとナゼみんなMacだと思い込むのか?!"、"クラシックの会場にラフな格好で行くとはけしからん!"、などのごもっともなお怒りあり、"ホタルイカやホタテのおいしい食べ方はコレ!"、"私は小さい頃からカレーが好きだったので、インド人に生まれたかった..."、"地元金沢の近江町市場、買い物のコツ教えます"などの食べ物ネタあり、その他もろもろ、びっしり85話連発に加えて短編のオマケつき。ファンならずとも、思わず笑ってしまう楽しい内容がたっぷりつまった1冊です。
私はなんか、これこそ伝統的な"まんが家"の日常たるべきものだとゆー気がしてしまいました。なるほどなあ...。
で、ついでですが最後にもうひとつオドロキの発見。と言うのは、例のすっかり定着した"ヤ××"というコトバ。これは今ではごく一般的にそのテの恋愛小説の代名詞となってるようですが、私は中島梓さんあたりが発端なのかなと思っていたんです。しかし、最近知った意外な真実。これはそもそも"ヤマなし、オチなし、イミなしまんが"の略だそうで、坂田先生とお友だちの漫画家さんたちが同人誌を作られた時に、共通のテーマとして決めたのが始まりだったとか。その時のストーリーに、そっち方面のものが多かったので後に用語として定着したようです。私もずっと、いったいドコから出て来たんだ?
と思ってたもんですから意外なところで真実を知り、そーだったのかーと驚きました。ちなみにこの話はサイトで買いてらしたことです。
最近、坂田先生は頻繁にご自分のサイトを更新してらっしゃるのでほぼ毎日チェック入れてるんですが、この7月には初の"ポストカード直販"などありまして、これは畏れ多くも先生が、ご自宅のプリンタでせっせと印刷して下さるポストカードが買える!
というトンデモナイ企画! しかも1枚40円というお値段は、いくら家庭用プリンタでの印刷とは言っても紙とインク代と手間考えたら殆ど単なるファンサービスの世界。これはぜひコレクションに加えなくては!
と思い、私もフルセット50枚を注文させて頂きましたが、これが好評なら今後もサイトで挿絵とかの通販を考えておられるようなので、ファンの方は今後要チェックだと思いますよ♪
2009/6/2
★6-7月のオススメ本★
最近読んだ本、今回は大和和紀さんの"紅匂ふ"をご紹介します。単行本ではもうずっと前に出てるようなのでご存知の方もあるかもしれませんが、この5月に文庫第1巻、その後、6月、7月と続いて出て、全3巻完結みたいです。
舞台は昭和40年代の京都祇園、厳しい祇園の花柳界で舞妓として身を立ててゆく咲也を主人公に、しっとりしていながら歴史の重みを感じさせる京都独特の風情漂う秀作となっています。"あさきゆめみし"以来、この作品の咲也ちゃんのような"凛とした日本女性"を描かせたら和紀先生の右に出る者はないんじゃないかと思いますけど、彼女の描くこういうタイプの女性は決してマジメでまっすぐなだけではなく、どうかすると三の線に入るというか、芯の強い中にもユーモアを感じさせてくれるキャラなのが親しみを持てるところですね。
咲也ちゃんは自分で"性格暗い"とか言ってますが、お座敷ではその"人に馴染みにくい性格"を克服するために、本業の舞の他にも落語や講談を持ち芸としてお客さまを楽しませたり、痴漢行為に対して徹底的に反撃したりと、おしとやかな"舞妓さん"のイメージからはちょっと想像しにくいような側面も見せてくれます。そういう強情ながら純粋で屈託のないキャラだからか、お客さまからの評判もよく、逆にそのせいでめちゃくちゃ苛められたりもするんですけど、でも、そんなことには負けず悩みつつもそれを克服してトップに上り詰めてゆく。こういう強さと誇り高さが彼女の大きな魅力であると同時に、それは"京都"という土地の象徴的なイメージとも言えるかもしれません。
和紀先生はこれを描くキッカケになった原案として、岩崎峰子さんの"芸妓峰子の花いくさ"という本を挙げておられますが、それだけにその背景はかなり祇園の実像に迫っているのではないかとも思われ、我々の日常ではなかなか縁のない"京都のお茶屋遊び"とか"舞妓さんの世界"をも垣間見れる作品になっているようです。
そういう華やかながらも厳しい祇園や、そこで働く舞妓さん、芸妓さんの日常がこのお話の焦点であるのはもちろんですが、それに加えて私が興味深いと思うのは更にその大背景とも言える昭和40年代の日本です。この作品を読んでいると、たった40年ほどで日本人はここまで堕ちたかということをつくづく実感させられてしまいますね。
このお話の中で咲也ちゃんのお父さんは彼女が幼い頃、子供たちに"みなも大きなったらようよう働いて、お人さんの役に立つようにならなあかん"と教えます。しかし、これは当時の親としては特に理想が高いというわけではなく、口先だけではなくて本当にこう考える大人は決して少なくなかったのではないでしょうか。そして、それがその人個人の"誇り"の礎ともなっていたように思います。
ちょっと話が飛びますが、実話としては、ある作家のお母さんは大変貧しく旦那もアテにならない男だったので、三人の子供を養うのに屋台を引いて苦労してその方を育てられたそうです。その状況があまりにも大変そうなので、"生活保護をもらっては?"と言ってくれる方もあったようですが、"他人さまのご厄介になるどんな理由もありません"とつっぱねられたとか。まあ、当時の日本人にしては、"自分がちゃんと働けるのに生活保護をもらうなんて恥ずかしいことはできない"というのはスタンダードな意識だったと思います。そして、それがそのまま彼女の"誇り"でもあったのでしょう。
しかし、今は努力もせずに"弱者"を装っていれば他人や社会におぶされるのがアタリマエ。そんな誇りもクソもない人間があまりにも増えてしまっている。そのくせ、努力して社会を支えられるくらい有能になった人々に対して感謝どころか妬み嫉みで八つ当たり行為に出るという、見下げ果てたもよいところのドあつかましさ。
誤解のないように言っておきますが、私も"社会的弱者を救済する制度"そのものは人道上必要なものだと思います。しかし、問題はその"社会的弱者"の定義づけで、私はこれはやはり"先天的、後天的を問わず何らかの不可抗力により通常の社会生活を送れない人たち"とするべきだと考えています。つまり、個人の怠慢や努力不足は個人で克服できるものであり、そういう自己由来で社会の底辺に陥っている者は"救済すべき弱者"の範疇に入れるべきではない。そうしなければ不当に社会
(=他人さま)にぶら下がって当然と考えるバカどもに、本当に救済が必要な人たちにゆくべき分まで食いつぶされるという事態が起こってしまう。これを"正常な社会"と言えるのかと思うからです。
ともあれ、そんなふうに"永遠に誇りなんて持てないバカ"が大変増えた現代と比較して、この作品に描かれる日本人は、お茶屋さんのお燗番(お酒のお燗の具合を見る人)や、下足番(お客さまの履物を管理する人)ですら、自分の仕事に誇りを持って日々の仕事に励んでいる。いったいいつから、日本人はこういうふうに"自分の仕事に誇りを持つ"なんてことが出来なくなってしまったんだろうなあ、と、この作品を読んでいて思ったりしましたね。ま、これらはあくまで一般論ですから、念のため。
ということで、ちょっと話がキビシイ方へ行ってしまいましたが、お話自体は和紀先生らしくシリアスな中にもユーモアのある楽しいストーリーに仕上がっていますので、昭和40年代の京都にぜひ皆さまもタイムスリップしてみて下さいませ。折りしも7月は祇園祭りの季節、私も去年に引き続き見物に行くつもりなんですが、実際の京都を訪れたことのある方なら、この作品の雰囲気、"ああ、京都やなあ"と頷きつつ実感してもらえるんではないかと思います。そして、京都に行ったことのない方なら、ちょっと行ってみたいという気分にさせてくれるかもしれません。
2009/3/28
★4−5月のオススメ本★
最近読んだ本シリーズなんですが、今回は漫画じゃなくって春らしい雑誌とカタログをご紹介します。まずは、最新ロリータ事情がこの1冊で分かる!ってことで、"ALICE
DECO 春号(アリス・ア・ラ・モード)"なんですけど、これ見てると最近のロリータなコーデってガーリーってゆーよかドーリー(お人形風)に進化してるなあって思いますよ。表紙を見ても分かると思いますが、全ページこの雰囲気で、きゃ〜、かわい〜い、きゃ〜、これほし〜いのオン・パレード。なにしろ"春の784アイテム"を一挙公開ってことで、見ごたえ大アリです。
私はAngelic
Prettyのデザイナー、makiさんが出てらっしゃると聞いて即Amazon.に注文して手に入れたんですが、Prettyさんの4月、5月のオリジナルプリント新作や、makiさんのイラストを使ったドレス一覧が見れる他にも、いろいろなブランドさんのお洋服を使った凝ったコーデが満載で大変参考になりました。それに、ドーリーなメイクのパターンもたくさん紹介してあるので、これ1冊あれば、どんな女の子でもお人形になれちゃうんじゃないかと思います。
季刊のようなので本屋さんでは置いてないとこもあるかもしれませんが、Amazon.で注文するとお手軽に手に入ります。ちなみに、お値段は1260円(税込)、128ページで90%以上がカラーということを考えるとリーズナブルではないでしょうか。
なんか最近、こういうロリータ関連の豪華本がけっこう出て来てるようなんですけど、そうするとこれからますます街にお人形みたいな女の子が増えてくんじゃないかなあという予感がするな。う〜ん、そうなると街が華やかになって良いですね♪
私もいっぱい着るぞ!!
*****
2冊目はご存知の方も多いと思いますがローラ・アシュレーのカタログです。春夏/秋冬に分けて年2回発行されるもので、見ているだけでも楽しいので、私はここ何年か続けて買ってます。ローラ・アシュレーのショップではお洋服も扱ってますけど、カタログでは家具やインテリア装飾品、雑貨、ベッドリネンなどを中心にホームデコレーションの提案が盛り沢山って感じですね。
今回、特筆すべきは人気ロングラン商品であるベッド・シリーズにサイズが増えたこと。これまではシングルとダブルしか無かったのに、セミダブルが出来て、しかも円高の影響でお値段がぐ〜んとお安く!!
なにしろこれまでダブルで確か98000円くらいしてたはずのものがなんと!
7万円に♪他にも4〜5万円くらいからいろいろな種類があるので、新生活でベッド探してるって方は今がチャンスかも♪ちなみに、マットは別売りなので念のため。
実は、私は以前からここのベッドで欲しいのがあって、でもシングルよかダブルがいいなあ、でも置く場所がなあと長いこと悩んでたんです。今回、セミダブルが出たことでもあるし、本気で考えてみてもいいかなと思ってるんですけど、でもそうするとマッチングのいいキャビネットも欲しかったりするし、う〜ん、どうしよう???
このカタログは全国のローラ・アシュレーのお店で買えます。264ページ・オールカラーだけどカタログということもあってお値段は735円(税込)。確か、通販はやってないと思うので、注文はお店でってことになりますね。最近、私は梅田のヒルトンホテルのすぐ近くにあるショップをよく覗くんですけど、こちらでは家具も沢山展示されているので、実物が見れて楽しいですよ。
ま、何も買わなくてもこのカタログは写真がすごくキレイだから、見てるだけで春〜♪な気分になれるし、ついでにインテリアのセンスも養われて、ぐー♪
2009/2/20
★最近読んだ本・その3★
久々ですけど、最近読んだ本の第3弾。今回は文庫じゃなくてピカピカの新作です。既にご存知の方もあるかと思いますが、新谷かおる原作/佐伯かよの作画「QUO
VADIS(クオ・ウァディス)」、なかなか格調高いタイトルですね。
確か大昔のギリシア文学だったか、それにこーゆータイトルのがあって当然私はそんな高尚なもんを読んだことはありませんが、「何処へゆきたまう」というイミだけは知ってます。今回、新谷先生がはっきり原作に回られたってことで、けっこう珍しい展開ではないかと思いますけど、面白いんですよ、これがまた♪
ご覧のように一見して分かる、佐伯かよの的美少女全開状態の主人公(ってゆーか、メイン・キャラのうちのひとりですね)、10歳くらいの少女にしか見えませんが、これはある事件がモトで退行しちゃった姿で、ホントは歴としたオトナの女性。しかも、アンチエイジングどころか、不老不死を可能にした未来の時代からタイムジャンプして来た科学者"フレイア教授"だったりするんです。だから、こうなる前は研究室で助手をやってたオーディンから"教授"と呼ばれていて、しかも、もともと"教授"だから、もの言いがけっこう偉そう。この外見で、そのキャラってゆー、そのへんのアンバランスがなんとも、まんがちっくでロマンだなー♪と思うわけです。
絵だけ見てるとゴシックかなと思っちゃうかもしれませんが実は現代モノで、それなのになんで"教授"がこんな格好をしているのか?(いや、ゴシックも混じってるんですけどね。それは作品を読んでもらえば分かります。)
そもそもは、如何なる理由でか世界の終末を目前に控え、人類をそこに至らしめた歴史の分岐点を探るため、教授やオーディンを始めとする研究所の仲間たちがタイム・ジャンプをしたことが発端のようです。しかし、彼らは膨大な歴史の流れのなかで、てんでにバラバラな方向へ飛ばされ、現在では仲間がどこで何をしているかすら殆ど分からない状態。オーディンは8000年にも渡って(彼は現代から8000年過去の世界に飛ばされてしまったので)、研究所から一緒にジャンプした仲間を探し求めているんですが、便宜上、アンティーク(骨董)を扱う仕事をしていて、掘り出しモノを求めて世界を旅するかたわら、失われた仲間たちの足跡を追っています。
そんなある日、ふとした偶然から"教授"を発見するんですが、長い間、大木と同化して数百年間も眠り続けていたため、見つかった時には何故かこんな姿になっていた。しかも、裸。オーディンは一旦、まだ寝ぼけている彼女を自分が泊まっていたホテルに連れ帰るんですが、裸のままじゃマズいというので、あわててたまたま手近に持っていたアンティークのドレスを着せるんです。そこで、このゴシックロマンな美少女の出来上がり。
"教授"は最初、「動きにくい服だ」とか文句を言ってるわりには、その後気に入ったのかずっとアンチックなドレスばかり着ていて、それもまた服好きには見ものですね。しかも、一見10歳の少女の外見でありながら、ちょっとした表情に"オトナの女性"らしき本質が見え隠れして、さすがに佐伯先生だなあと思うんですが(私は"ハロ〜、マリアン"時代からのファンだ!
ちなみに、掲載誌は「りぼん」だった!)、このあたりのアンバランスの表現が実に絶妙なんです。ま、オトナの女性の知性と教養を秘めた十歳の美少女なんて、私に言わせればそれはもう究極理想の"ロリータ"ですよ。
というわけで、既にすっかり"教授"のファンになっちゃってますが、この展開にイエス生誕の秘密と吸血鬼伝説が絡んでくるとゆー(バチカンが文句言って来ないか?)、どう絡んでくるかは本買って読んでくださいね、なんですけど、私としては久々に先の展開が楽しみなお話が出て来たなあと喜んでます。2〜3月頃には最新刊の第4巻も発売されると思うので、ぜひ、皆さまも、ご一読のほどを(合掌)。
<<追記>>これまでのところ、あやぼー的に"教授"のセリフで一番可笑しかったのは「調子はいいぞ、メシもうまい」ってヤツです。殆どオヤジのセリフですが、この美少女がどんな顔でコレを言うのか。2巻のヒトコマですから、まだお読みでない方は探してみてくださいまし♪
2008/9/30
★最近読んだ本・その2★
最近読んだ本・第2弾は松苗あけみさんの「食と薔薇の日々」をご紹介してみましょう。
松苗あけみさんといえば、私はリリカでデヴューされた時から知ってまして、新人さんとは思えないくらい完成度の高いキレイな絵を描かれる方だなあと(しかもオールカラーで)、感心して見てたんですが、当時から実力のある漫画家さんでしたね。
この「リリカ」という雑誌、最近ではもう覚えてる方もそんなに多くはないと思いますが、かつてサンリオから出ていたもので、他のマンガ雑誌と違ってオールカラーがウリ、従って紙も上質で、執筆陣も手塚治さんを筆頭に、萩尾望都さんとか内田善美さんとか、最高峰の漫画家さんの作品を集めたかなりクオリティの高い漫画雑誌でした。しかし、理想が高すぎたのか、先進的すぎたのか、残念ながら2年ほどで廃刊になってしまったのです。
当時、サンリオそのものが内部でバタついてた時期というのもあったんでしょうけど、確か24号とか、28号あたりが最後だったんじゃないかな。今は2年で廃刊なんてよくあることだと思うけど(長い方かも?)、その頃はもっと続いてる雑誌の方がずっと多かった。
私は殆ど廃刊寸前のものまで買っていて、今でもコレクションの一部として保管してますが、確かに最初の10冊あたりまではその他と違うコンセプトを徹底的に追ってて、それはそれで値打ちがありました。でも、ページ数を増やそうとしたアタリから道を間違ったというか、どうせなら100ページほどでいいから、最初のクオリティを追及して、漫画雑誌というより"詩とメルヘン"みたいな方向でやってればかえって独自の位置を確立して、成功してたかもしれないと思うんですけどね。
それはともかく、そういうわけで"リリカ"という雑誌は、当時の漫画界を知るヒトにとっては、ちょっと懐かしい名前でもあったりするんです。オークションとか古本屋さんでなら、今でも見つかるかもしれません。
さて、その松苗あけみさんの作品ですが、「食と薔薇の日々」は2000年〜2002年頃にかけて書かれた所謂グルメ系漫画の文庫化ってことなんですけど、コメディタッチで大変面白いです。おいしそーなものもいっぱい出てくるし。
まず何といっても楽しいのは、しょっぱなからビンボーを元気よく笑い飛ばしてるところで、これ読んでると"ビンボーって不幸じゃないんだ"って思っちゃいますよ。と、いうのは、この話の主人公の米(まい)ちゃんは、5人兄弟の末っ子なんですけど、パパはふつーのサラリーマンらしくて、5人の子供を養ってくのは超・大変な状態。ママの「今夜は豪勢にコロッケ2個づつよ」というセリフが全てを語ってると思いますが、それすら子供たちの間で奪い合いになるくらいのどん底びんぼー。でも、明るいんですねえ、この家族が。
一方、米ちゃんのクラスメートの和菓子(わかこ)さんは、ブルジョワのお嬢サマなのに、パパは仕事で忙しく、ママはボーイフレンドと遊び歩いてたりしていつもひとりぼっち。いったいどっちがシアワセ?
な世界なんですけど、それぞれオトナになって、和菓子さんはパパの後をついでレストランを沢山持ってる会社の社長(超美人)、米ちゃんは"美味しいものを作る料理人"を目指しながらも、勤めてたレストランがつぶれてホームレス、という状態で再会する。で、米ちゃんは和菓子さんの会社で働くことに...。
なかなかおなかいっぱい食べられない状況で育った米ちゃんの食べ物に対する執念はすさまじく、それゆえか料理人としては天才的な才能を持ってるようなんですが、その彼女の素質に、美味しいものを食べ過ぎたために胃を三分の二なくすハメになり、今では明日をも知れない命で隠居暮らしの元グルメ評論家(けっこういい男)が惚れ込んじゃう。米ちゃんは、"食べるのも好きだけど、自分の作ったもの、おいしそーに食べてくれる姿見るのってもっと好き"というコなので、すっかり彼に懐いちゃって、でもどうもそれは恋愛感情じゃないようなあるような?
しかし、この男、実は和菓子さんの昔の恋人だったりもして、彼女の方は今でも未練いっばい。それで、彼と米ちゃんのほのぼのした関係にコトあるごとに割り込んで来ようとするんですが...。
まあ、後は本買って読んで下さいってコトで。"グルメもの"と一口では言えない悲喜劇要素混在しながらも、それでいて笑わせてくれるというコメディの真髄をついた楽しいお話です。絵もすっごくキレイだし、やっぱり(少女)漫画はこうでなくちゃね。
2008/9/5
★最近読んだ本★
電車に乗る時のヒマつぶしに、駅の中の書店でたまに漫画を買っちゃうんですが、最近2冊ほど面白い文庫を買いました。80年代からの漫画ファンの皆さんなら分かってもらえるんじゃないかと思うんですけど、私はもうかなり長いこと、「いまどきのまんが」にはまるっきり興味を引かれません。もちろん例外もあるにせよ、その殆どがあんまりにもオリジナリティがなくて、絵も貧弱な上にキャラが下品なホスト系(まだアニメ系の方が許せるぜ)、これじゃ漫画業界斜陽になって当然だよなってものが多いんで、既に殆ど毛嫌い状態にすらなってますね。
これは断じてトシ取ったからってわけじゃなく、単に品性の問題だと思うんですけど、実際、なんであんな「売れっこない」と分かりきってるようなもんを、「売れるはず」と信じて出し続けるかな。実際、80年代から見て斜陽なのは厳然たる事実なわけでしょ?
それを不思議にも思わんとゆーのがもう、どうしようもないというか、会社つぶすために本出してんのか?、というか。実際、漫画そのものを手に取るヒトが激減してるから斜陽なわけで、それってあまりにも客をバカにしてるからだよ。世代に関係なく、客のセンスってもんをバカにしてるからだと思う。今や弱体化を余儀なくされつつあるマスコミで、なんぼ宣伝してゴリ押ししたって、既に目の肥えてるファンには分かるんだ、コイツ才能ない!ってことは。(怒)←漫画好きだからこそ怒ってるんだ。
で、80年代以前からの漫画家さんなら最新刊も買うけど、そういう事情で最近買う本というと文庫になりがちです。最近買ったのはどちらも面白かったけど、とりあえず今日は大和和紀さんの「眠らない街から」という作品をご紹介しておきましょう。少女まんがって本来こういうもんなんだよ。絵にもストーリーにも夢や華やかさや品格があるべきものなんだ!!
和紀さんにしては珍しく、10才の女の子が主人公なんですけど、この佐那子ちゃんがひっじょーにっ、可愛い!!
それに彼女の建築家のお父さんも、めちゃいい男!!
とは言っても、全然ハンサムじゃないけど、性格が「いい男」なのよね。
この二人が銀座のど真ん中にある古いビルの一室で暮らしてるんですけど、部屋の中は緑と光があふれていて楽園のように暖か。父と娘の二人暮しとはいえ、愛情溢れる微笑ましい日常がお話として展開されてゆくわけです。ま、和紀さんは上手いですよね、こういうの。
どんなお話かは本買って読んでねって言っときますが、この本を紹介しようと思ったのは、特に佐那子ちゃんの着てる服がもー、ロリータの原点とゆーか、実際、10才ってばまんまロリータなんですけど、私の好きなめちゃ可愛いのばっかりなんだな。だから、こういう系のお洋服が好きなヒトもきっと楽しめるんじゃないかと思う。
それにこの子のキャラも良くてね。クラスの男の子から「トロくさい」とか言われるくらいおっとりした子なんだけど、芯が強くって根はしっかりしてるってタイプ。しかも10才で既に気品がある感じで、でも、ちょっとオテンバなとこもある。たまに男の子みたいなカッコもしてるけど、それもまた可愛い。今更ながら、本家の「ロリータ」ってこーゆーことなのねって納得させられますよ。ただし、これは日本で言うところの「ロリータ」のイメージの問題で、そのネーミングの由来になってるナボコフの小説に出てくる、同名の女の子は全然そんなに魅力的な子じゃありませんけどね。少なくとも私にとっては。
あれはテーマ的には主人公のハンバートさんの感情の方にスポットが当たってる小説だから、単に「相手が少女」という設定なら何でも良いというだけで、私の印象としてはロリータって子の個人としてのキャラそのものはどーでも良かったんだろうなという気すらするな。
ともあれ、こちらはなかなか心温まるストーリーなので、良かったら読んでみてください。
2007/10/26
★ぼくらの時代★
さっきの「昭和」がどーのこーのという話の続きみたくなりますが、栗本薫さんの代表作「ぼくらの時代」が近々、文庫版で再発行されるそうです。これを「おお、なつかしい」と思われる方はあやぼーと似たり寄ったりな世代でしょう。栗本(中島梓)さんって私よりだいぶ年は上ですけどね。
「ぼくらの時代」って、確か77年くらいに出た作品だと思うんですが、当時の「若者文化の象徴」みたいな作品と見られてましたね。江戸川乱歩賞受賞作なんですけど、ミステリーとしてより当時の「今の文化」の縮図みたいな側面が印象的な作品です。主人公の「薫くん」がロックバンドやってたり、マンガ好きだったりとかね。
作者もこの作品が30年経って再刊行されるにあたって、現代はもう「ぼくら」の時代とは大幅に違ってしまっているなあみたいなことを書いておられましたが、確かにもう今は文化的にあの「ぼくら」の時代ではありえないんだけれども、ある部分では「若いコ」というのは、今でもやっぱり「ぼくら」なんじゃないかなあという気が私はするな。あの中で「薫くん」が確か、「大人は若者の時代とか言ってもてはやすけれど、若いっていうことは力もなくって、確かな居場所もなくって、結局いいように大人にあやつられているようなものなんじゃないかな」みたいなことを言ってたと思う。そういう所は、結局今のコとも共通してるよね。そう考えると、今読んでもある種の共感は十分得られる普遍的な部分も内包してる名作だと言えるな。30年たって文庫版とはいえ再出版されるということ自体がそういうことなんだろうなとも思うし。
ちなみにこの作品は、「ぼくらの時代」、「ぼくらの気持ち」、「ぼくらの世界」と三作がシリーズになってまして、表向きはライト感覚というか、今時のライトノベルとやらいうのとは全然違いますけど、文体そのものは軽いので読みやすいと思います。「今時の若いコ」にも読んでみてもらいたいし、昔読んだことがあるヒトにもちょっと思い出してもらえたらいいなと思って書いてみました。私もとても好きな作品です。新しい文庫版はまだ出てないと思うけど、近々書店に並ぶんじゃないかな?
2007/10/15
★最近読んでる本★
最近けっこう気に入って読んでるのが栗本薫さんの「六道ケ辻」というシリーズです。2000年前後にハードカバーで出てた6冊続きのシリーズらしいんですけど、出てるということは知りながら読んでなかったので、どんな話かも知らなかったのよね。なにしろ栗本さんですから、やたら本出てるし、グインだけでも最近やっと追いついた(なんと、10月に出た新刊で116巻め。でも終わる気配すらない。)くらいなので、全部はとても読めてない。それでも彼女の本は200冊くらいは読んでると思うけどな。
で、先日ちょっと図書館でこのシリーズが文庫化されているのを見つけまして、最初のところをちょっと読むとめちゃ面白かった。それでネットで探して取り寄せて、今4冊読み終わったところなのよね。Amazonでは見つからなくて、セブンアンドワイというところで見つけました。
栗本さんの作品で、伊集院大介シリーズってあるのをご存知の方も多いと思うんですが、あのシリーズの最初の作品、これは「弦の聖域」っていうんですけど、私はこれが凄く好きなんです。長唄の家元の家に起こる連続殺人事件ってことで、舞台がすごく純日本的で重めで読み応え大アリ。栗本さんというと、「ぼくらの時代」みたいな軽めの文体で知ってる方の方が多いかもしれませんが、実は純文調のずっしり重い文章も見事に書かれます。グインはちょうどその中間くらいかもしれませんね。「六道ケ辻」シリーズは、この「弦の聖域」と雰囲気的に似ていて、舞台が昭和初期あたりなので、昔の日本の雰囲気にどっぷりひたれるところがいいです。読み応えのある作品を探してらっしゃる方にはぜひオススメ。「弦の聖域」が好きという方なら、絶対ハマりますよ。私もとても気に入ったので、全部読み終えたら感想文をアップしようと思ってます。
で、どのへんが気に入っているかとゆーと、話がすさまじいのもさることながら、けっこうヤ××入ってるので、私のすごく好きなタイプの美しい男の子がいっぱい出てくるところです。てゆーか、私としては栗本さんにするとこういうキャラって珍しいかもしんないと思うほど、性格激烈な美少年が何人も出てくる。一番気に入ったのはシリーズ第2作の「大道寺竜介の青春」に出てくる一乗寺忍というコで、ここまで暗い話は先天的に明るい私にはとても書けないんで、いいなぁーって思いながら読みふけってしまいました。もうひとりは「墨染めの桜」の大導寺乙音、こちらも意外性があってすごくいいです。詳しい話はレヴューで書きますが、それは残り二冊を読んでからですね。
2006/11/14
★100巻読破★
夏ごろにグイン・サーガを読み進んでいるという話をしてましたが、とうとう100巻まで到達しました。しかし、まだ終わるどころかって展開で、これはもう私の予測では180巻くらいまでは行くんじゃないかという気がします。外伝は既に20巻出ているし、そのへん含めて200巻で何とかいちおう完結...、すればめでたしかもしれない。うーん、どうだろう?
まあ、ああまで設定基盤がきっちり出来上がってしまった話っていうのは、作家が書こうと思えばいくらでもイメージを広げてゆけるものなので、長くしようと思えばそこそこ引っぱれるでしょうし、読者としても終わって欲しくないってのがあるけど、それでも終わらないままってわけにはゆかないだろうから、さて、どのへんでケリがつくでしょうか。栗本さんの本とも長いつきあいだし、もうここまで来たんだから最後までつきあうわって感じですけど、そう言えば、パタリロも魔夜さんが描く限りつきあおうと思ってるし、そういう私みたいなファンの方ってけっこうあるんじゃないかなと思いますね。なんとなく生活の中にいつもあるというか、しばらく離れてても今どうなってんだろうなと思い出して、買ってなかった既刊揃えたりとかね。ちなみにグインは110巻が最近出たとこで、108、109は先に書店で出たばかりのとこ買って読んでたから、完全に追いつこうと思ったらまだあと8冊読まなきゃなんですけど、なあに、栗本さんの本なら8冊なんて3日かかりません。
それにしてもナリスさま、とうとうお亡くなりになったなあと思っていたら、なんのことはない、今度は外伝で活躍してらっしゃいます。結局、お亡くなりになったままにはしておけなかったんだなというか、その気持ちはしかしよく分かる。ファンとしてもその方が嬉しいし。今度はナリスさまが探偵になっちゃって、ミステリー作品になってるとこがまた栗本さんらしいですけどね。
100巻、なんて言われると、まだ読んだこともないという方はそれだけて怖気づいてしまわれるかもしれませんが、本当に面白いお話なので読み始めたら一気に行っちゃうし、ぜひちょこっと古今未曾有の大長編の世界を覗いてみて頂きたいものだと思います。「活字はイヤだ、マンガしか読みたくない」とゆー、殆ど私もそういうヒトなんですが、なにしろ栗本さん自身が作家なのにマンガの大ファンなんで、決して堅いばかりのお話でもないです。そういえば、うちの近くの図書館にも既刊全巻そろえてあったし、130冊(外伝も含めた既刊だけで、既にこの数)も買うのイヤだと思われたら、近所の図書館にチェック入れてみられるのも良いかもしれません。ネット・カフェとかでも置たらいいのにという気もするなあ...。
2006/9/10
★華麗なる刑事★
30年前のテレビ番組...。改めて、そーんな昔になるのねえと、びっくりしてたんですが、「華麗なる刑事」って草刈正雄さんと田中邦衛さん主演の刑事ドラマで、すっごい好きなやつだったんです。それがDVDになるっていうので2ヶ月前くらいからAmazonで予約注文してありました。それが今日やっと届いたので見てたのー♪
共演が田中邦衛さんというのがまたうまくハマってて、改めていいなあと思うのは、草刈さんてあれだけ目立つ人なのに、回りの共演者がみんな存在感あって演技うまいからバランス取れてて、彼だけ浮いてるって感じじゃないとこね。うーん、あの時代のテレビドラマって、何見てもあれくらいのクオリティはあったんだよなあ。それでも当時は、テレビ番組は映画に比べて低予算、時間もあまりかかってないのでクオリティは低いとか言われてたんだから、それで今見ても見ごたえあるってのはすごいかも。一時間番組で本来は間にCM入ってたわけだから、一話45分〜50分くらいのものなのに、映画一本見たくらいには面白いんだものねえ。昨今、洋画でも2時間くらいの一本見て、見ごたえあるとか思えるものってそんなないんじゃないかなあ...。
それになにしろ私、スポーツカーとか、モーターボートとか、ヘリとか、そういう非日常的なものがビシバシ出て来るストーリーって、めちゃ好きなんですよね。もちろん、拳銃とかライフルとか、自分の小説でもそういう贅沢とか、日常と掛け離れてるとかの小物を山ほど登場させないとヤダという傾向がありますが、それってもしかするとこういう時代に何気なく見ていたテレビドラマ(洋画とかも)からの影響ってけっこうあるような気もする。やっぱさあ、ドラマなんだから、ふつーの、どこにでも転がってるような日常なんて楽しくないじゃないですか。そんなウンザリするようなもの、毎日見てる自分の日常だけでいーと思わない?
だから、ドラマってのはこう、ぱーっといこ、というか、どこかこう現実から逸脱してないとユメがないし面白くないと思うのよね、私は。
ところで、70年代から80年代って、テレビの黄金時代だったという気がつくづくするんですけど、その時代っていうと、それこそもうネットどころか、BSどころか、ご家庭向けビデオすら存在してないような時代だったから(改めて言うと一万光年の大昔のような気になるが、普及はネットで10年、ビデオで20年てとこじゃないですか?)、みーんな、見るといえばテレビなわけですよ。それだけに「テレビ」というメディアは一局集中型のマスメディアの中心だったわけで、当然そこにスポンサーも集まるし、だからふんだんに予算もかけられるし、そうすると俳優さんとか女優さんとかだけじゃなくて、監督とか脚本家とかプロデューサーとかの裏方さんにしても、一流の才能って集められたわけよね。それだけに、映画よりクオリティが低いとは言われてても、その集中力ってのはそれだけのものがあったってことなんでしょう。
なにしろテレビ局だっていくつもあったとは言え、今みたいにチャンネルが掃いて捨てるほど数あったわけじゃないし、せいぜい10局にも満たないところへ日本全国の視聴者とスポンサーが集中してたことを考えると、流れこんで来るお金も宣伝効果もそこに集約されてたってことだし。それだけに視聴率争いってのは苛烈を極めてたんでしょうしねえ...。ま、そういうとこで作られてたテレビドラマってやっぱり今のみたいにハンパじゃないから、30年とか経っても昔見たアレ見たいなあ、という私のようなヒトがけっこういるんだろうね。昔のテレビ番組がDVDとかなってよく出回ってるのって、そういう背景なしには考えられないと思うし。それにしてもなんか、何によらずそれだけ経っても誰かの印象に残ってるってのが、そもそもすごい気がするな。
それはさておき...。「華麗なる刑事」って32回続いた番組だったそうで、それが今月(2006年9月)から、8回に渡って毎月発売されるんですって。つまり一枚のDVDに4話入って8巻続くのね。私はもうVOL3.まで予約してあって、その後もAmazonで予約可能になったらどんどん注文入れとこうと思ってるので、これから8ヶ月、毎月楽める〜♪
草刈さんだけじゃなくて、田中邦衛さんもけっこう好きな俳優さんだったったし、お話も私ごのみだし、しばらくはコレで騒ぎそうだな。
この前、草刈さんてグリーンと同い年とか言ってたと思いますけど、観賞にたえる美形にメのない私をして、やはりこのお二人は双璧ですね。もちろん、フェリーさんは別格です。あれは、私の王サマですから。でも、彼を除くとやはりこの二人が私のベスト2だわ...。
2006/8/11
★DVD★
DVDのボックスセットってお値段けっこうするなー。いろいろ欲しいのがあるんですが、中でも「ナイトライダー」っていうアメリカのTVシリーズ、これが今とっても欲しいの。何回も再放送されてたからご存知の方も多いと思いますが、キットっていう賢いクルマが出て来るやつなんですね。コンピュータを搭載してて喋ったり考えたりとかするし、ドライヴァーいなくっても呼ばれると自分ひとりで走ってったりとかもする。なにしろ私、ご存知のようにクルマにメありませんからね。もー、昔テレビで見た時から、いーなー、こんなクルマがいたらなー、と子供ゴゴロに思ってたもんです。調べてみたらDVDになって出ているのはいいんですが、全部そろえたら4万近くもする...。他にも欲しいのいっぱいあるし、ハマりこんだらまたヤバいよなーと思いつつ、でもやっぱり見たい...。あー、どうしよう、どうしよう。
ところで、「ナイトライダー」は出ているのに、「バイオニック・ジェミー」がないのはなぜ?
あれも好きだった番組で、そのうち出て来るだろうけど、リリースされたら是非また見たいなあ。「チャーリーズ・エンジェル」はけっこう出てるんで、そっちも見たいけど。なんといってもファラ・フォーセット・メジャーズのファンだったから、あれは最初のメンバーのやつだけでいいんだけどなー。でもそんなこと言ってたら、あれやこれやでまた出費がかさむ〜。ちょっとずつ揃えてくしかないかなあ...。
2006/7/28
★見れば見るほど★
前回の更新で書いてたDVDの話ですが、見れば見るほどますます気に入ってきちゃいました。もー、なんていうか、やっぱり見とれてしまうのは草刈正雄さんで、なんであんなにスタイルがいいのっ???
なんであんなに足が長いのっ???
とですね、理性が飛んでしまうとゆーか、改めて美形だなあ、と感動したりとかして...。役柄も役柄だしな。それはそうと、草刈さんってちょうどグリーンと同じくらいのトシなんですね。うーん、なるほどな。昔はそんなこと考えたこともなかったが...。
ともあれ、再発見したのはホントにうまい俳優さんなんだなということで、あの晶夫役って地のままやってるよーでいて、あれは北野晶夫であって全然草刈正雄じゃなかったりするのが改めて感動だったりする。草刈さんてどっちかっていうとずっと優しそうな雰囲気の方だし、昔気に入ってたTV番組で確か大竹しのぶさんと夫婦役でファミリードラマとかもやってらしたし、他もいろいろあるけど基本的に晶夫みたいなあんなにキツい雰囲気じゃないと思うんですよね。でもあの映画ではもう顔つき変わっちゃってるし、よくよく見てるとこれはもうみごとというか、完全に晶夫になりきっちゃってるとこが凄いなあと。あの当時は、主演やるような一流の俳優さんてば、そのくらいでなきゃ通用しなかったのかもしれないけど。
あと、インテリアとかも見ものだとか書いてましたけど、あやぼー的に一番気に入ってるのは、わりと最初の方に出て来る場面で、晶夫の自宅。これがもー、最近けっこう建築にハマってるんでよけいだと思いますけど、よし、今度はあんな家建てるぞ!!
と思わされるようなすっごいゴージャスな空間。地下(半地下?)に25mはあるようなプールあったりとか、上の部屋がまたロフトっぽいすごい広い空間で、これがまた80年代的なんですけど、ブラインドがだーーーーっと電動で上がってったりとか、ウォークインクロゼットにだーーーーっと、すっごい数の服ならんでたりとか、そういうのが全体に超モダンで統一されたインテリアでまとまってるんだな。自分的には、ああいうロフト的なワンフロアの広い部屋って昔から憧れで、絶対次はそういうのにしようと思ってるから、これも見とれちゃいましたね。
それにしても、今また原作読みなおしてるんですけど、あの映画でさえ1982年の作品ということは、なんと24年前!!
(うー、日本人のセンスは明らかに90年代、どん底まで後退したな。80年代をこよなく愛する身としては、昨今のドブねずみセンスは耐えられん..。)で、原作の時代となれば、50年代後半ですからねえ、なにしろ。書かれたのはいくらか後ですけど。そうすると、あの映画が出来た頃ならまだ25年くらい前のことでそんなに遠い昔って感じでもなかったと思うけど、今となっては50年前の話ってことになるわけで、これはもうすごい大昔の話ってことになっちゃうんでしょう。それでも原作はやっぱりおおかたの純文みたいに「古い」という感じではないんだな。時代と関係なく、決して変わらないものが盛り込まれてるからだろうなと思ったりしますが、やはり名作は永遠だ...。
2006/7/18+7/21
★汚れた英雄★
思えば...。なんか今年は大藪先生が亡くなられて既に10年なんですって?
なるほどなあ...。
何を感慨に耽っているかとゆーと、うちでもレヴュー書いてますが、大藪春彦さんの作品で私が最も好きな「汚れた英雄」、あのレヴューを書いた時はまだDVDが出ていなくて、「絶対見たい」とか言ってた作品なんですけど、そのDVDがやっと手に入ったので今しがたつくづく見てたんです。で、その感想などいろいろと。
うーん、やっぱりなあ、いいなあ、カッコいいよなあ、草刈正雄さん。私、今でもやっぱりすっごいファンですけどね、日本の芸能界で、これまで北野晶夫をやって許される俳優さんなんて、もう草刈さんをおいて他にないってずっと思ってましたけど、ホントそうだったよなあってつくづく思いましたよ。原作とストーリーは全然違いますけど、それはそれなりに見れたというか、小説のストーリーの合間に、こういう幕間劇もありえたかもと思わせる展開になってましたね。
しかし問題は、この映画が国内を舞台にしてるって点で、そうするとどうしてもスケール小さくなるのが残念だったかも。それに確かこれは80年代の映画化だったんじゃないかと思うけど、やっぱり80年代的というか、場面場面のインテリアやファッションが贅沢ってのも見ものではあるんだけど、でも「汚れた英雄」っていえばさ、大藪先生のコアなファンの方なんかはよくご存知だと思いますけど、戦後すぐの混沌の中で、まだレース場なんかも未舗装だった頃に始まるこの作品の冒頭シーン、これがまたいいんだな。晶夫がまだすっごい貧乏で、でも若すぎるほど若くて、それこそもう飢えた狼みたいなイメージの、でもそれがすっごい生命力感じさせてカッコよくて、そんな時代の話ですから、自分でチューンしたマシンをリヤカーに乗せて自転車で曳きながらレース場にやって来るってシーン。これがねえ、もうなんてゆーか、とにかくカッコいいんですよ。そのカッコよさっていうのは、何もかもキレイに整った80年代的ゴージャスなカッコ良さじゃなくてね、何にも持ってなくて、でも若さと野望だけで光ってる、みたいな。それがもう印象的で、このあたりからどんどんレーサーとして登ってくとこが、あやぼー的には原作で一番好きなとこなんだな。こういう時代の晶夫を草刈さんにやってもらいたかったなあ、と、それは残念な感じしますけどね。
そもそもこの原作で書かれた時代がそんなだったんで、日本そのものがまだ貧乏だったし、だから返ってそういうケタはずれの才能とか野望とかがロマンになりえる舞台背景ってのがあったんでしょう。いやー、また今年の夏、原作読み返しちゃいそうだなあ。あれは私にとって、永遠のベスト・ノベルのひとつですよ。
伊達邦彦をやれる俳優さんって、たぶん他にもいるし、実際何人もいろんなヒトが邦彦役やってるんですけど、晶夫はなあ...。これはもう、どこをどう間違っても草刈さんくらいしかやって許されるルックスが...。いない!!
いないよなあ、今の芸能界。どうしてこう今の世の中、いい男がいないんだっ!!
まあ北野晶夫と伊達邦彦ってのは、私にとっても永遠のヒーローなんで、自分の小説でも常にその影ってのが見え隠れするなと、いや、これはここでいろいろ書いてるあの話じゃなくて、他の作品ですけどね。でも書いてる本人が致命的な先天性楽天家なんで、何回も邦彦みたいなキャラを作ろうとして失敗してますけど。ネがとことん明るい私にはやはり大藪先生のようなキャラはなかなか生み出せない。これはもう資質の問題だろうと思いますが、一生に一人くらいはああいう壮絶に暗いキャラを書いてみたいと常日ごろから切望してるんです。うーん、しかしそれにはやはり自分の性格に問題があるかなあ...。
で、DVDに話を戻しますと、そんな残念な点はちょこちょこあるものの、原作を離れてこれはこれとして見れば、悪くはないです。角川がまだかろうじてバカみたいなコドモだましのアイドル映画しか作らなくなる直前くらいのものだし。さっきも書いたけど、背景がけっこうゴージャスで、それもなかなか見ごたえある、音楽も良かったですね。それとやっぱり草刈さんがハマり役というか、ああ、こういう役もやれたのかっていうか、さすがにカッコいいです。もう、まんま晶夫ですもん。イメージぴったり。それにあんまり美形なんで、当時は演技力がどうとかそんなの全然見ないでただ見とれてただけでしたけど、改めて今見るとやっぱり基本的な演技力のしっかりした俳優さんだったんだなあ、と驚かされます。まあ、あの当時は今みたいにみっともない棒読みセリフでテレビや映画に出れた時代じゃなかったし、だから回りの役者さんみんなうまかったから、こっちも気づくほど目立たなかったってのもあるか。あとは回りの美女群ね、なんかちょっとフェリーさんのヴィデオを思い出しちゃいましたが、そのへんもなかなか見ものでした。考えてみると、ロック・ミュージシャンとレーシング・ライダーという違いこそあれ、あっちは実在のプレイボーイだしな。表向きハデなくせに、音楽に対してはストイックとゆーか、そこにかけてるってとこがその本質はアーティストなんですが(著者注
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英国では、一般にミュージシャンは芸術家なんです。日本のは少数の例外を除いてタダのタレント。一緒にしないで下さい)、それ言えば晶夫も「走る」ということに関してアーティストってことか。以前もどこかで書いてましたが、自分のやってることに、全人生、全存在かけられるようじゃなきゃ、やっぱり「いい男」なんて勤まらないんだよな。
ところで、この映画の中で晶夫が乗り回してるBMWが、さりげにアルピナ・チューンだってのも、大藪先生に敬意を表しているというか、原作では晶夫は使ってなかったと思うけど、邦彦の愛車の中にあったと記憶にある。ま、興味がおありの方は、DVD出てますので、Amazon
だったらすぐ送ってくれますし、私としては原作も読んで欲しいですけどね。一緒に送ってもらってみちゃ、どうですか?
カッコいい小説ってホントこういうのいうんだよなあ、と思いますよ。ついでに、僭越ですが私のレヴューも読んでもらえれば、それはそれで嬉しいかな、とかね。5年も前に書いたやつなんで、当時はまだMagazine
Workshop
も作り始めた時だったし、なんてってもネットデヴューして一年くらいしか経ってなかったしで、けっこう文が気負ってるなとゆーか、私もワカかったなとゆーか(きゃはは)、それにまだいろいろもっと付け加えたいこともなきにしもあらずなんですが、そのうち改稿してもいいかもしれませんね。
あの中でも書いてましたけど、なんかこう、ここ10〜15年の日本ってのは経済もでしたが、あらゆるイミで本当に下り調子だったんだなあと思います。夢のない世の中になっちゃって、退屈きわまりないというか、バカはのさばるわ、マスコミはますますバカになるわで、救いようなかったな、全くもって。なんといっても人間がダイナミックな野望とか、少なくとも夢とか希望とか持たなくなっちゃって、だからすっごい退屈でつまんない世の中になっちゃったんだよね。北野晶夫っていうキャラクターは、もう全く自分が早く走ることしか殆ど頭にないようなヤツですけど、それだからこそ英雄というかスターたりうるんだろうなと思う。その自分の目標のみに忠実に突っ走ってるとこが、見てる方もどきどきさせてくれるっていうか、美しいというか、それで目が離せなくなる、みたいなね。まだ日本が高度成長これから、みたいな時代で登り調子にあったってことが、ああいうロマンを成立させてたんでしょう。しかしまあ、もうそろそろこんな夢もロマンもない小市民的な世の中に退屈してるヒトも多くなってきてると思うし、努力もしない無能力者の悪あがきにいつまでも遠慮してても始まらないし、も一回、何よりも、人間にやる気出してもらいたいと思います。私もなんだかんだ言いながら、けっこうここ数年バイオリズム沈んでましたが、なんか最近わりとやる気出て来てるしな。上り調子にそろそろ転換しつつある時期だと思うし、皆さんもっ、なんかやりたいこととかあったら、ビシバシ頑張って突っ走りましょう。若い時は2度ない!!
特に私は今の十代のコにこそそれ言いたいよ。望めばどこまででも登れる可能性があるんだから、そんなトシから「普通でいい」なんて言い訳して人生諦めんなよとゆーか、トシ取って後悔した時にはみっともないオジさん、オバさんになっちゃってるぞとゆーか、「普通でいい」なんてコトは、やることやってきっちり大成してから言えよ、と思っちゃうもんでね。説教じゃなくて自分がジャマなんだ、そーゆーのは。諦めんならさっさと身のほどわきまえてスミっこで大人しくしててくれてりゃいいんだけど、努力してる他人がいると自分の怠慢を自覚しなきゃならなくなるから、イジメとかイヤガラセとかで他人の向上のジャマするんだもの。私に言わせりゃ、もうそんなの存在自体がタダの「社会悪」。そりゃ「出るクイは打たれる」のも本当だけど、出るクイ打とうとするなんぞは実力も誠意も向上心もない連中の虚しい自己弁護の悪あがきじゃん。一生そうやって回りをキョロキョロ見回してみっともない生き方するか、実力つけて回りがどうでも自分は自分でやってける人間になるか、ふたつにひとつ!!
選ぶならいま!!
後者を選ぶなら、もちろん他人の100倍の努力は当然!!
とゆーことで、映画だけでなく、けっこう昔のテレビ番組とかもいっぱいDVDで出てるんだね。懐かしいなあと思う作品があったら、Amazon
とかで検索すると見つかるかもしれませんよ。あやぼー的には、草刈さんの出演してた作品がDVDでいろいろ出てるみたいなんで、しばらくハマるかもー。楽しー。
2006/7/6
★現在、78巻★
グインを読み進んでいるという話をしてましたが、現在78巻まで来てます。注文してたのが来るまで、ちょっと時間かかったので間が空いたんですけど、ほぼ1日に1冊のわりで進んでますね。ただ、私は飽きっぽいことにかけては人後に落ちないので、これだけ読みまくってるとそろそろ読書に飽きてきつつある。80巻くらいまで行ったら、しばらく読むの止まるかも...。
ただ、今読んでるとこで一番好きなナリスさまが、またお亡くなりになったので、復活されるとこまでは読まないと気がすまないんだな。78巻も続けて読んでると、以前にも死んだフリしてるし、暗殺されるフリも好きだし、だから「死にました」と書かれても、私に限らず読者はたぶんみんな信じなかっただろうと思う。こんなに長く続いてると、読む方もけっこうスレてくるのかもしれない。
2006/6/22
★夏になると本が読みたくなる★
あやぼーはそもそも読書家でも何でもないんですが、夏になると一瞬、本が読みたくなる時期があるようです。それは夏の暑い日、ぼけぼけ朝寝、昼寝を楽しみしつつ、一日中本を読みふけって別世界をウロウロしているのが楽しいという、ただそれだけのための読書なんですけど、今年もそんな時期がやってきたのかな。いつもは自分のお話の世界をウロウロしてアタマが別世界に行ってるわけですが(どっちにしてもこの世にはいないと思って下さい)、こうして読書を通してたまにヨソさまの世界をウロウロすることもあります。ここ10日ばかりは、どうも起き上がるのがめんどくさい病というか、単に怠け病というか、何もする気が起きなかったので、ずーっと本ばかり読んでました。おかげで更新も滞ってしまい、申し訳もございません。
ところで何年か前に、久々にグインサーガを読み始めたという話をココでもしてましたが、とにかく飽きっぽいので、一時期、だーーーーっ、と読みまくってるとそのうち読書そのものに飽きて本から離れてしまう。それであの長い話を1巻から読み返し、70巻(+外伝16巻)まで追いつくのに4年ほどかかってしまいました。その間にもどんどこどんどこ先が刊行されていて、現在108巻が絶賛発売中だそうですが、やっと70巻まで来たということは、このままゆくとこの夏中には完全に現在に追いつくぞという見通しが立ってまいりました。栗本さんの本なら、マジで読みまくれば一日2冊は軽いし、ストーリーの流れさえ掴めればいいという速読で読めばもっと早く追いつくはずなんですが、まあそこまでしなくてもって感じで気が向く時だけ読んでましたからね。しかし108巻でもまだ完結してないってのがなあ...。本編完結しても、後伝書くとかいう話もあるし、つくづくこの作者は凄いなあと、改めて思ったりしています。これだけ書いてるならともかく、他にも山ほど他の話書きながらですからねえ...。
ということで、先ほどまた続きをAmazonで注文しましたし、しばらくはぼけぼけ本ばかり読んでる毎日が続きそうです。
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