2008.7.25.
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自家製アイスが美味しい季節♪
抹茶とバニラの次は、キャラメルアイスを作るんだ!! |
★暑いですね〜★
本格的・夏!!な毎日が続いてますが、皆さま如何お過ごしでしょうか。
昨年の7月はまだもっと涼しかったんじゃないかと思うんですけど、今年はもう今から暑さ全開ですね。うちあたり山の中でも、日中は室温が30度!!
私はそれでも平気なんですが、グレ(うちのパソコン)がこの暑さではダウンしかねないので、グレを起こしてる間だけはクーラーを入れてます。
それにしても、街の中とここらあたりではタダでさえ3〜5度気温が違うはずなので、こちらが屋内で30度っつーことは、都会じゃ日中どんな気温になってるのか、想像するだけでも怖いぞ。7月でコレじゃ、8月はいったいどーなるんだ?
って感じですが、これはもう「地球温暖化は確実に進んでいる」と、実感せざるをえない暑さじゃありませんか。どうか皆さま、暑いでしょうけど、そのへんもふまえて、クーラーとか、最低限のところにしておいて下さいましね。せめても冷やしすぎなんてことだけは、控えて頂きますよう宜しくお願いします。もちろん、努力しなきゃいけないのは、それだけじゃないですけどね。
例の京都議定書でしたっけ?
アレも、英国はよゆーで達成とか言われているのに、日本は全然目標に届いてないそうで、結局これは人間の意識の問題ではないか、などとゆー話も聞きます。よく「自分ひとり我慢したって...」なんて言う方がいらっしゃるんですが、そんなことはない!
そのひとりが回りの意識を高める働きをするわけですから、「自分から始める」という心がけが大切なんでは?
とも思います。とにかく諦める前に、やれるだけのことはやらなければ!
ま、健康に悪いほど我慢しろとは言いませんが、それなりに暑い暑いと言いながら過ごす夏も楽しいものですし、逆にクーラーで健康を害するということだってあるわけですから、どうかほどほどに。
ところで、先週書いてた祇園祭のレポートなんですが、火曜日にアップしましたのでこちらでご覧になれます。おヒマなら覗いてみて下さいまし。
★ケーキ・ドーム★
最近買った雑貨・第3弾は、ケーキドームです。なかなかいいでしょ〜♪
これまた、以前から探していた理想の形で、扇風機を買ったのと同じ、京都四条通りにあるALBAさんで買いました。お値段は
7000円ほど。探していたのは「ガラス製で、できれば台座が足つきだとベスト」っていう条件だったんですけど、まさにコレそのものですね。
東急ハンズとかLoftとか、ベルメゾンのカタログとかも見てみてたんですが、素材がアクリルだったり、かぶせる部分だけだったりで、なかなかこの形には出会えなかった。ちょっとお高めとはいえ、これだけイメージ通りだとやっぱり飛びついちゃいますよ。
で、コレをどうするのかと言うと、ケーキドームとして使うのは冬で、夏の間はこの中にポプリを入れて飾っておこうかなとか思ってるんです。見た目もキレイだし、お昼間はフタをあけておけばいい香りが部屋にふわふわふわふわ〜っと漂う。ご存知かと思いますが、香りというのは温度が高いほどよく香るんだそうで、香水を身体の比較的体温が高いところにつけるのもそのためだといいます。従って、ポプリを飾るにしても、夏の方がいい香りを十分に楽しめるということになりますね。で、なんでフタ付きが良いかと言うと、開けっ放しだとホコリがかかって、どんどん汚くなっちゃうからです。部屋の空気がかき乱されない夜ほどホコリが降りて来てしまうので、その間だけでもホコリよけにフタをかぶせておくと良いわけ。
夏場はケーキを作っても冷蔵庫に入れとかなきゃならないからテーブルに飾っとくとか出来ないし、それでそういう使い方しようかなと思ってるんですけど、冬は私、リヴィングにはせいぜい食事の支度をする時間くらいしかいないことが多いので、殆どココには暖房入れないんです。それで普段は冷蔵庫状態の気温ですから作ったケーキを置いといても大丈夫。そこで、テーブルの上にこういうのに入れてホームメイドケーキを並べ、朝のお目覚めのお茶うけ用兼おやつ用ケーキバイキングにする♪って楽しそうでしょ?
そうするとこのケーキドーム、もうひとつくらいあるとホールケーキでも2個並べられるからぐーよね。あと、オシャレなガラスの器に自家製クッキーとかも入れて並べておくとか。そもそもそういうことをやりたくて、こういう器を探してたんです。だから今年は念願がかなうのだ♪
昔はケーキ屋さんを見ると買わずにいられない〜、だったものですけど、自分でいろいろ作れるようになってからは、「うちの方が美味しいのに、お店の方が高い...」とか思うようになって、ケーキに関してはすっかりホームメイド派になっちゃいましたからね。それに、ホールケーキって4000円〜5000円もするし、そんなんなかなか頻繁には買えないもん。でも、うちで作れば...、ってことで、今年は秋からもっとケーキのレパートリーを増やしたいと思ってます。
★アーネストさん・その2★
・この話について初めて読まれる方、登場人物等についておさらいしたい方は主要登場人物、用語等解説をご覧下さい。
・また、この話については2005年8月からAyapooで断片的にプロットをご紹介しています。小説本文はまだ公開していませんが、興味がおありの方は専用のSTORY
INDEXをご参照下さい。Ayapooの過去ログ内の記事を順を追って読むことが出来ます。
では、先週の続きです。本来ならお婿さんを迎えて家を継がなきゃならないビーチェがロベールさんのとこにヨメに行っちゃうと、モルガーナ家は誰が継ぐの?
ということになるわけですが、それがそもそもこの二人の結婚の最大の障害でもあったわけです。それでロベールさんは先代のモルガーナ伯、つまりビーチェのお父さんに、二人の間に生まれる子供のうちのひとりに継がせるということではどうかと提案したんですね。
ビーチェがまだ十代ってことからも分かるように、この先代は当時まだ四十代入ったとこくらいで、従って孫が家継げる年になるまで十分時間があった。ビーチェは父親に無理は言えないと思って、あまり強くは結婚したいというようなことは言わなかったんですけど、でも、見てるとロベールさんのとこに行きたいと思ってるのは親の目から見ても明らか。それに、こんなに熱心に思い込んでくれる人のとこにやる方が、娘も幸せになれるんじゃないかということで先代もロベールさんの提案を承諾する気になったんでしょう。そんな事情があったので、ディは生まれる前から好むと好まざるに関わらず、運命的に伯爵家を継ぐということになっちゃったのでした。
そして、ディがまだ生まれたばかりの頃。モルガーナ伯爵としては、この孫が自分の後を継ぐことになるんだけれども、一代飛ばすことになるから相当早い時期に伯爵家の当主としてやってかなきゃならなくなるだろうと思わざるをえなかった。しかし、彼が信頼していて、ずっと助けになってくれてる彼の執事はこの子が大きくなる頃にはそろそろ引退する年になってるだろう。モルガーナ家ほどの大家ともなると、執事と言っても単なる使用人ではない。そこで働く人間を選んだり雇ったり、躾けたり、教えたり、それに主の社交や仕事を助けたり、家や財産を管理したりなどなどなど、つまり大家の家政を預かれるだけの知性も教養も持ち合わせている人物でなければ、なかなか家の中を快適に整えておくことはできない。しかも、主との間で信頼関係を築くには時間がかかる。
そんなこんな考えて、先代は当時の彼の執事、つまりアーネストのお父さんに誰か信頼の置ける、適当な人物はいないだろうかと相談したわけです。できれば早いうちからディにつけてやりたいし、ってことだったんですね。
で、このお父さんも最初はどうしたものかと考えてたんですが、ふと、自分の息子だったら、子供の頃から自分の手伝いもしてくれているのでモルガーナ家の中のこともよく心得ているし、性質も誠実でアタマの回転も速い。これ以上の適任はないのではないかと考えた。しかし、そうは言っても、成績優秀で既に大学院にまで進んでいる息子に、しかもアーネストが作家になりたいと思って勉強や研究にいそしんでるのもよく知ってるのに、そこへ、自分の後を継いで気苦労の多い執事なんて職につけとはなかなか頼みにくい。でも、まあダメもとで言ってみるだけ、みたいな感じでこれこれこうと息子に事情を話したわけです。
当時、アーネストは大学院を出たら、今度はそこで教鞭を取りながら好きな研究を続けて、小説や評論をコツコツ書いてゆければいいなって思ってて、だから作家を目指しているとは言っても、安易に流行作家になりたいというわけじゃなかったのね。それで、父から話を聞いて、伯爵の気持ちも分かるし、考えてみると執事になったからと言って小説や評論を書くのを諦めなきゃならないというわけでもない。自分の研究を続けるためには大学に残って教授になるのが一番いいだろうとこれまでは思っていたが、モルガーナ家の執事ともなれば、自分の父を見ていても分かるが単なる使用人ではないし、それに、なんと言ってもモルガーナ家は現代のメディチ家と言っても良いほど芸術世界と深い繋がりがある。これまでも見てきて、そこに出入りする人たちに著名な知識人や芸術家が多いこともよく知っているし、蔵書や美術品のコレクションもクランドル十指に入るとまで言われるほどである。だからその点においてはモルガーナ家の場合、美術館のキュレーター(館長、管理官)くらいの造詣がなければ執事なんて務まらないという事情もある。そのへん考え合わせると、もしかしたら大学で教えてるより、こっちの方がはるかに面白いんじゃないかという気もして、じゃ、とりあえず院を出るまで、休暇にお父さんの手伝いをしながら考えてみますよ、ということになった。
さて、翻って、ビーチェとロベールさん夫妻ですが、ロベールさんは無理な事情を押してビーチェとの結婚を許してくれた義父には大変感謝していて、それに自分の両親は既に亡くなっていることでもあるし、ビーチェを自分の国に連れ帰ってしまうよりも、このままクランドルに置いておく方が良いのではないかと考えた。自分は仕事で世界中あっちこっち飛び回っているのに、ビーチェをあまり知り合いもいない上に環境も違う異国に連れてって淋しい思いをさせるのもなあ、というのと、恩ある義父に跡取りのことで不安感を抱かせるのも避けたいし、家を継ぐ子供もクランドルで育つ方が文化的に馴染めるのではないかとか、そんなこんな考えて、ビーチェと子供はモルガーナ家に住まわせ、自分がこっちに帰ってくればいいじゃないかという結論に達したのでした。だから、ヨメにやったとは言っても、実際はロベールさんの方がモルガーナ家に婿入りしたような格好で暮らすことになったのね。
そういうわけで、ディは生まれた時からモルガーナ家で育つことになり、アーネストが大切に思っているビーチェも結婚したとはいえそこにいる。執事になるという話をどうしようかなあと思いながらお父さんの手伝いをしてる若きアーネストにとっては、小さい頃から家族のように思っている人たちがいる環境にずっと住めることは非常に居心地がいいってことがやってるうちにどんどん判明してきてしまった。それに先代はアーネストにもずっと目をかけてくれていて自分の息子のようにも思ってくれていたし、アーネストの方も彼を尊敬していた。そんなこんなで、どう考えても大学で教えるよりこっちの方がいいよなー、みたいな方へ傾いてったとしても不思議はなかったかもしれない。
しかも、問題はこの、最終的には自分が仕えることになるだろう伯爵の孫、つまりディですね。これが自分にも懐いてくれて、ひじょーーーーにっ、可愛い。ビーチェと顔立ちもそっくりってのもポイント高いし、幼いながらも賢そうという兆候は既に見えるし、気に入っちゃったなってことで、アーネストは大学院を卒業する時になって、じゃ、お父さんの跡を継ぎますと決めちゃった、とこういう経緯なのでした。
まあ結局、アーネストさんて彼自身が既に芸術家気質なのよね。作家になって売れまくってチヤホヤされて金持ちになりたい、みたいな、そーんな俗なコトは、はなっから全然考えないタイプ。逆に、偉大なる芸術世界の中枢に関わっていたいという気持ちの方が強くて、だから余計、ディみたいに芸術至上主義のやつとウマが合うんだろうな。そんなアーネストから見て、育つにつれて画家としての天分が明らかになってくるディは、単にお坊ちゃまだから仕えるというんではなく、彼自身がディのその画家、芸術家として資質に惚れ込んで、その仕事をよりやりやすくしてやりたいと思わせるような存在でもあったということなんでしょう。
で、デュアンが現れる頃になるとアーネストも六十代。でも、ディのすすめとはいえもう評論も出版してるし、その作品が素晴らしいのでその道の専門家の間では既に有名にもなってる。ディとしては、この後うまいこと唆して、小説の方も出版させてやろうという陰謀も持ってたりするんで、執事を引退する頃には作家になっちゃってるかもしれませんね、アーネストさん。
芸術に関わるというのはそういうふうに「一生の仕事」なわけで、たかだか世間で売れるか売れないか、成功するかしないかなんてのは小さい小さい、と私は思うんですが、ともあれ、こういうふうにセルフストーリーが見えてくると、今度はアーネストから見たモルガーナ家の人々なんてテーマのお話も面白いかもしれないぞと考えている今日この頃なのです。
★Episode4の先★へ
2008.7.18.
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行って来ました、祇園祭♪
宵山の京都レポート、近日登場!! |
★祇園祭★
今日はなんか関西、梅雨のようなお天気だったんですが、何はともあれ夏!!
という雰囲気になっては来ましたね。しかし、今年も去年みたいに暑いんだろうなあって思うと、山の中から出たくないかも...、な、あやぼーではありますな。
さて、夏と言えば日本全国どこでもここでも夏祭りで盛り上がったりするんではないかと思いますが、関西と言えば京都、京都と言えば祇園祭。以前から行きたい行きたいと思いながらもなかなかタイミングがつかめず、機会を逃し続けていたんですけど、今年はなんとか頑張って行ってまいりました。
祇園祭と言えば、巨大な山鉾が京都の街を練り歩く「山鉾巡行」がテレビのニュースなどにも登場して、ヨソの地域にお住まいの方でも印象深いんではないかと思いますが、その日はやっぱりダダ込みに込むだろうなということで避けまして、前日の宵山にわく京都なんかを見物して来たわけです。本当は山鉾巡行も元気があれば見に行きたかったんですけど、さすがに1日歩き回ると疲れて翌日はダウン。でも、宵山の1日もなかなか楽しかったので、来年は込むのも覚悟してメインの山鉾巡行を見に行こうかな。
とゆーわけで、八坂神社や花見小路を見物したり、偶然、和太鼓の奉納をライヴで見れたりとかもしたので、写真もいっぱい撮りました。それで、その中から20枚ほど選んで京都の夏をレポートするページを作ってみたいと思います。Magazine
Workshopに近日登場いたしますので、どうぞお見逃しなく♪
★夏のグラス★
以前、ちょっと書いてた通り「"おうちに雑貨屋さんの雰囲気を"計画」進行中のあやぼーんちですが、おかげで最近、あっちこっちの雑貨屋さんとベルメゾンで細々と散財が続いてたりしますね。でもまあ、服一枚買うのに比べたら、こちらはせいぜい数百円〜数千円のお品ばかりですから、全部足してもそれほどの金額にはならないところが救いですか...。ああ、それでもそれなりまとまってくると大きいのだ...。
ともあれ、そんなこんなでいろんな雑貨が我が家に集まって来てるんですけど、そういうのもちょこちょこ写真撮ったりしてお見せしてゆこうと思います。そこで、先日のスタンドファンに続いて第2弾は夏のグラス。ちなみに、例のスタンド・ファンの不具合は、やはりネジが標準より堅すぎたようで、その部分ごと交換してもらうということで話がつき、既に交換部品も届いて正常に使えるようになっています。その不具合以外は、音も静かだし、なにしろデザインが断然気に入ってるので、スタンド式のに加えて床置式のも寝室用に1台買っちゃったほどでした。
では、本題。忙しいとついつい季節感もへったくれもない生活をしてしまうものなんですが、今年は夏はいくらかでも夏らしく過ごしたいと思いまして、涼しげな見た目の新しいグラスも買おうかな〜ということになりました。あちこちの雑貨屋さんでいろいろ見たんですけど、その中でもコレ!!
グラスにフルーツやお花の模様が手描きしてあるという、わりと珍しいタイプのものです。
これは京都四条通りのINOBUNさんで見つけたものなんですけど、ハンガリー製で、模様はさっきも書いた通り1個1個手描き。従って、同じ模様のものでも微妙に絵が違ってたりするんですね。
最初は手描きということに気がついてなくて、なんとなくいい雰囲気と思いつつも、でもその時は荷物がいっぱいで持てなかったから次来た時にしようと一度は帰ったんです。でも、次に京都に行った時にかなり本気で今日はグラスを買って帰るぞと思い、この前見たアレもいいけど、他ももうちょっと物色してからにしようかなと思って見てはみた。でも、やっぱり印象に残ってたコレが一番良かったので、結局、上の写真のチェリー柄の他に小花とスズランのをひとつづつ買って帰ったわけです。
持って帰って、さて、使おう、とは思ったんですが、洗って並べてみると、ん????
これはなかなかアートな....、というコトに気づき、やはり手描きだからだろうか?
とか思いつつ、なんか日常使いしにくくなったとゆーか、飾っときたい気分になっちゃったとゆーか。それで、その次、京都に行った時に予備を買込んできて、やっとなんとか使う分も確保できたというわけなのでした。毎度のことですけど、私は気に入ったものってコレクション用の予備がないとなかなか日常使いに出来ないヒトなのよね。
で、この手描きシリーズには他にレモンとオレンジもあるんですけど、1個735円(税込)なので一つ一つはそんなに高くないけど、まとまると結構なお値段になっちゃう。それに、そんなに数あってもなーってことで仕方なく、この3種類を選んだんです。でも、残りの2種類もやっぱり良かったから、次行った時にあったら買ってしまうかもしれない...。
さて、写真はうちのキッチンなんですけど、この出窓は元々ディスプレイ・スペースみたいになってまして、お気に入りのbuskervilleの時計だの、アフタヌーンティの雑貨などが細々置いてあったりします。それらにまぎれて写真の後ろにも写ってるのがアイビー。雑貨屋さんなどではよく造り物のアイビーが飾ってあったりしますけど、うちのはホンモノなのだ♪でも、土植えの植物をキッチンに置くのは、土に虫がついたりして不衛生なので、ココにおいてあるのは水栽培アイビーなんです。
うちには他の場所に土植えのアイビーの鉢がいくつかありますが、以前、あまりに長くなりすぎたツタ部分を切った時に、そのシッポを数センチ水にさして飾っておいたら、そこから根が出て葉が増えて来たんですね。それを見て、おお、これはキッチン用に育てるとキレイかもと思い、改めて発根促進剤を底に入れた器に水をはり、更にハイドロ用の肥料(水栽培にも使えるやつ)も溶かし込んで、その、根が出た小さいアイビーを入れておきました。そうすると数年するうちにぼちぼち葉を増やし、今ではそれが写真のようにかなり大きくなっているのでありました。
水栽培は、土より衛生的ということの他に、水を頻繁にやる必要がないのでとってもお手軽というメリットもあります。なにしろ、アイビーなんかは生命力が凄いので水にさして置いとくだけで根が出ます。従って、促進剤や肥料が入ってればなおさら、数週間に1回水を足すくらいで十分なんですね。日頃はそれくらいで、半年に一回くらい発根促進剤ごと水を全部入れ替えると良い。そもそも、この発根促進剤というものには根ぐされ防止効果もあって、水を毎回入れ替えなくても清潔に保ってくれる作用まであるそうなんです。それに、ハイドロもそうですが、水栽培の植物は直射日光を嫌うので、カーテン越しの間接光くらいがちょうどよく、それでキッチンやお風呂など、微光が入るところならどこでも育てられるんだな。
コレが、発根促進剤
↓↓↓
あと、土植えのように成長が早くないので巨大化することがなく、鉢をどんどん大きくしなきゃならないという面倒もない。こういうのってあんまり大きくなると可愛くないから、かえってこのくらいの小ささの方がディスプレイ・スペースにマッチするってのもありますね。
ただ、よくハイドロとか水栽培ではガラス製の器を使いますが、実はこれは光が入ると藻がはり易く、藻ってのは水を汚すのか、根を腐らせる原因になっちゃったりするようなんです。藻がはると見た目も良くないし、根にも良くない。だから、陶器などの透明でない容器とか、ガラス製のものを使うなら鉢カバーしたりとか、器に布を巻いたりして光が直接入らないようにしておくとベストだと思います。
キッチンにこうやってグリーンがあるとなごむし、雑貨屋さんの雰囲気もバッチリで気に入ってるので、今度、このアイビーをもう一鉢増やそうかな〜とか思っているあやぼーなのでした。
★アーネストさん・その1★
・この話について初めて読まれる方、登場人物等についておさらいしたい方は主要登場人物、用語等解説をご覧下さい。
・また、この話については2005年8月からAyapooで断片的にプロットをご紹介しています。小説本文はまだ公開していませんが、興味がおありの方は専用のSTORY
INDEXをご参照下さい。Ayapooの過去ログ内の記事を順を追って読むことが出来ます。
今回は、ディんちの執事のアーネストさんのお話をします。なんか、Episode1からこっち、これは本編からすれば立派な外伝だから別に構わないんですけど、なぜかモルガーナ家が舞台の中心になっちゃって、それでアーネストさんも頻繁に登場することになってますね。
ディが生まれたとき、彼は二十歳少し過ぎるくらいでしたから、デュアンが話に登場する頃には既に六十代になってらっしゃるわけで、そうすると、あやぼー的にはいろいろ彼のセルフストーリーも見えて来たりするわけです。
Episode1の最初でちょっと彼のことも書いてたと思いますが(特に意図して書いたわけじゃなく、なんとなく出て来た)、そのへんからわりと詳しく見えてきたかな〜って感じなんです。で、そこでも書いてた通り、現在ではディのすすめで美術評論をペンネームで出版したりもしてて、だから、元々なかなかの才人であることは確なようですね。そもそも、芸術至上主義のディが出版をすすめるということ自体が凄いことで、彼としてはハンパな「自称・評論家」が横行する中で、アーネストのような才能のある人が本を出さないなんて間違ってる!
とずっと思ってて、それをその通り力説して説得したらしい。そしたら、アーネストさんは、そんなにおっしゃって下さるなら、ペンネームということでしたら、と折れて、ディの熱意に負けた形で出版を承諾した、と、こういう経緯だったようです。
ではなぜ、ディは彼が小説や評論をコツコツ書きためているということを知っていたのでしょうか。だいたい、あの控えめでぢみな「執事」という職に徹しているアーネストさんが、そうそう自分の書いたものをご主人さまに見せびらかすわけがない。でも、まだディがずーーーーっと子供の頃は、アーネストも今みたいに主従関係に徹してなかったから、ディにとって彼は年の離れた兄さんか、仕事で留守がちなロベールさんの代わりみたいな存在だった。つまり、とっても仲が良かったのよね。それで、アーネストもまだ若かったし、ディも懐いてるしで、せがまれるままにいろんな話をしてやってて、そのうち彼が小説とか書いてると知った幼いディが、読ませて読ませてなんて言うもんだから、ちょっと見せてくれたりもしてた、と、そんな感じでしょう。なにはともあれ、バカでは大家(たいけ)の執事なんてものは務まらないわけで、実は、アーネストさんは大学院まで出てるんですってさ。
では、若い頃は作家を目指して大学から院にまで進んだ彼がなぜ、モルガーナ家の執事になるに至ったか、それを大元のところからお話してゆきましょう。
そもそもはアーネストのお父さんが、モルガーナ家の先々代(ディのひいじいちゃん)の晩年から、先代(ディのじいちゃん)にかけて、執事をやってたというのが発端なんです。それで、なにしろ広い敷地に建ってる大邸宅ですから、別棟なんてものもあって、そちらに執事さん一家が暮らしてた。従って、もうその頃からモルガーナ家にとってアーネストは家族の一員みたいなものだったんですね。で、幼い頃からお父さんの手伝いとかしていたので屋敷にも出入りしてたし、利発で躾の行き届いた礼儀正しい子供だったこともあって先代からも可愛がられてた。そうこうするうちにモルガーナ家に長女誕生。結局これが一人娘になるんですけど、それがベアトリス、つまりディのお母さんなわけです。
彼女が生まれたのはアーネストがまだ6才くらいの頃だったようなんですが、とっても愛らしい赤ちゃんだったので、彼も妹みたいに可愛がってよく遊んでやったりとかしてて、それでビーチェもすっかり懐き、少し大きくなってからは本当の兄さんみたいに慕って後をついて回るくらいだったらしい。
そして〜♪月日が流れ〜♪、アーネストさんは成績優秀で前途有望な少年に成長し、将来は作家になりたいという夢を持ちつつ大学に進む年になりました。一方、このころビーチェは12才くらい。可愛い盛りの美少女に成長してます。まあ、何事にも控えめで分をわきまえるというのが生来の性質みたいなアーネストさんですから、ビーチェが年を追うごとに美しくなってゆくのを目の当たりにし、多少は憎からず思うところがあっても、だからってなにしろ主筋のお嬢様ですから手を出すとか、そんなことは考えもしない。まあ、半分は妹みたいな気持ちで見守ってて、幸せになって欲しいなあとか思ってたわけね。その頃はまだ、お父さんの後を継いでモルガーナ家の執事になるというような話は全然出てなかったようです。
ところが、まさかまだ結婚なんて早い!!
という十六歳でビーチェがロベールさんと結婚することになっちゃう。このへんの経緯はEpisode2で詳しく出てくることになってますけど、要するにこれはロベールさんがひと目惚れで、絶対ビーチェをヨメにすると頑張った結果なんです。元々、モルガーナ家の先代はとても優しい人で娘のことも可愛がっていたから、政略結婚みたいなことをさせるようなヒトでは全然ないし、まあ一人娘だからいずれは良い婿を取ってとは考えてたみたいですが、それだってビーチェに無理強いするつもりは無かったようですからね。だから、アーネストにしてもまさか十六歳で結婚しちゃう!
なんて思ってもみてなかったし、それでこの話はけっこうショックではあったようです。
でも、詳しい話を聞いてみると、ロベールさんてのはビーチェより十五も年上とはいえ、もう彼女に夢中で、しかも家柄ばかりじゃなく彼の人柄がとっても良いらしい。陽気でおおらかで気さくで、細かいことは気にしないってタイプなんですね、彼は。まあ、わりとそのへん、ハタチ過ぎてからのディの性格に反映されてるような気もして、やっぱり親子か?
とも思えるんですが、ともあれ、ビーチェもなんだかんだで結婚するなんてことになる頃にはすっかりロベールさんになついちゃってるし、何よりもこの人ならビーチェを幸せにしてあげてくれそうと思わざるをえなかったので、アーネストも素直に祝福することが出来たみたい。
しかし、この結婚には、過去のプロット連載を読んで下さってる方はご存知かも知れませんが、ひとつ重大な問題があった。それが、モルガーナ家の一人娘であるビーチェが、既に親から自分の家を継いでるロベールさんのとこに嫁入りしちゃったら、いったい誰がモルガーナ家を継ぐの?
とゆー問題だったわけです。
と、いうことで、なんか、今日もやたら長くなってるので、この後は続くということにしましょう。「その2」は来週書く予定です♪
★アーネストさん・その2★へ
2008.7.8.
★夏のたのしみ★
夏たけなわな気配が徐々に強まってくる今日このごろ。寒い冬は2階の6畳間で過ごすのがあったかくていいんですが、うちでは夏は広々した1階が生活の中心になります。このリヴィングにはお気に入りのバウハウスの大きなソファが置いてあるので、夏はココでお昼寝〜♪というのが私の最大の楽しみのひとつかな。
このリヴィングにはいくつも気に入ってるところがあるんですが、その中でも裏に広がるこの景色。ご覧頂いている写真の通り、ジャングルか?
というような光景が我が家の裏には広がっているわけです。こういう景色を日々眺めながら過ごすのも夏の楽しみなんですが、なにしろココは広大な椎茸林なんだそうで、他人の土地とはいえ正真正銘、林というよりほんまもんの森状態。
いったいコレは樹齢何年なんだ、とゆーよーな、4〜5階建てのビルくらいの高さもある巨木が集団で生い茂ってまして、下には自然の小川が流れていたりします。雨の降った翌日ともなると、この小川にさらさらさららららら〜と天然の水音が涼しげに流れ、そこにピーひょろろろろろろ、とかっていろんな鳥の楽しげな声が聞こえて来たりするのでした。ちなみに、春にはもちろんウグイスがイヤというほど鳴いてくれます。
カゴの鳥ってのはなんか欲求不満でがみがみ文句言ってる感じで全然いい音色で鳴かないと思うんですけど、天然の鳥ってのはもう音楽の原点と言ってもいいくらいキレイな声で鳴くもんですね。透明感のある実に美しい声で鳴きます。ま、田舎に住んでる方には実感として分かって頂けると思いますが、広々してて空気はキレイで、いやー、山の中って本当にいいところです。
とゆーことで、この椎茸林は他人の土地でありながら、実際にはうちの庭のような役割を果たしていると言ってもいい。よく、大きなお屋敷なんかで広大な庭が造園されてたりしますが、まさに、そーゆーのと同じもんがうちの裏には広がっているのだな。造園した立派な庭に水音を取り入れたり、鳥を放したり、そういうのはそもそもこういう風流な田舎の光景を表現してるんだなあと、ココに住むようになってからよく分かりました。
それ言うと、うちの庭は勝手に生えてくる植物が寄せ植えのような様相を呈していることがよくあるんですが、英国の庭や寄せ植えなんかも、元は田舎のそういう光景を表現したものなんでしょう。このへんの風流とか風雅という感覚は日本と英国でとてもよく似ていて、どちらも大陸を目の前に控えた島国というシチュエーションから、文化的にも近いものが生まれているのかも。まあ、英国人で日本好きなヒト多いし、私みたいに英国大好きな日本人も多いですが、それも文化的に近いせいかな。
ヨーロッパの貴族文化が贅沢しまくって崩壊したのに比べれば、英国の貴族には日本文化の中にある質実剛健の精神に近いものがあって、わりとムダな贅沢は嫌う傾向があったような気がするし、逆にそれが領民に負担をかける率が低くて英国貴族社会が長続きしてきた原因かもしれませんね。
なんてことをとりとめなく考えつつ、今も目の前に広がる裏の椎茸林を眺めながら書いてたりするんですが、この辺りは手軽な観光地としてもけっこうよく知られているので、休日には街からも沢山遊びに来られるようです。先日、珍しく週末にクルマで出かけてびっくりしたんですけど、私は降りる方だからスイスイ走ってるのに、上がってくる方の車線は長蛇の列。いったいどこまで続いてるんだ????
ってくらいすごくて、結局、うちの近くからクルマで20分くらいかかる駅近くまでその行列が続いてました。きゃ〜〜〜。
そういえば、知人に聞いたんですが、このあたりは牧場とか道の駅なんかもあるので、休日に行ってみたらけっこうな人出だったそうです。地元に住んでると逆に案外そういうことは知らないもので、話題の牧場とかにも行ったことはないんですけど、あの行列を見てマジであんなに押し寄せてたのかと驚きました。私が越して来た頃は交通の便もきわめて悪くて、ラッシュ時に出かけようものなら3か所くらいで混みまくって動かず、街まで降りるのに2時間!!
とか掛かることもあったんですが、最近は道路が整備されて、私鉄の駅があるわりと大きな街までたいていの場合は40分ほどで降りれる上(そこから大阪の中心までは電車で20〜25分くらい)、最近はなんか新しい温泉とかも出来たみたいで、その牧場の周辺はぼちぼち自然発生的な商店街みたいな様相すら呈して来たりしてます。なにしろ私が来た頃なんて、小さいショッピングセンターひとつと、ぢみな温泉旅館がふたつあるだけで、ローソンすらそれからずーーーーっと後になってやっと1件建ったってほどのド田舎でしたから、これはなかなか凄い変化なわけです。
うちは街から沢山のヒトが押し寄せてるような辺りからもクルマで10分ほど離れているので、そういう喧騒で迷惑することはありませんが、あんまり開けるのもなあ、という気もしないではないな。ここを買った時、私は売主や不動産屋さんの言うことは全部セールストークだと思って本気にはしてなかったんですけど(だって私にとっては、人の少ない静かな田舎というそれそのものがセールスポイントだったんだもん)、その後、彼らの言ってた通り道路とか水道とか本当に整備されたもんなあ。あれが全部本当のことだったとは...。ともあれ、有難いことにこのへんは今既に市街化調整区域に入っているため現在では新しい家を建てることが大変難しく、おかげでのんびりした田舎の風情が壊されることはまずないでしょうけどね。
田舎はなんにもない、とか言うヒトがいますけど、いやいやなかなかどうして田舎には都会にないもんがいっぱいあります。例えば私は、天然のカブトムシやホタルを、ここへ来て初めて目撃しました。ま、休日に押し寄せる観光客の皆さんも、たぶんそういう「田舎にしかないもの」を求めて来られるのかもしれませんな。
★Episode2★
・この話について初めて読まれる方、登場人物等についておさらいしたい方は主要登場人物、用語等解説をご覧下さい。
・また、この話については2005年8月からAyapooで断片的にプロットをご紹介しています。小説本文はまだ公開していませんが、興味がおありの方は専用のSTORY
INDEXをご参照下さい。Ayapooの過去ログ内の記事を順を追って読むことが出来ます。
今週は、プロット連載はお休みして、Episode2の進行具合などをちょっと書いてみたいと思います。と、言うのは、あんまりこれから連載するお話の大筋をプロットで書いちゃうと、本文が出た時の楽しみが半減しちゃうじゃないですか。以前みたいに連載する前だったら、まあいつそんな話が世に出てくるかも分かんないんだし、あらすじだけ書いて読んだつもりになってもらうとか、それで全然良かったんですけどね。せっかく本文連載することにしたんだから、やっぱり完成作の方で読んでもらう方が絶対いいに決まってる。それで、プロットは、本文にはなかなか出て来そうにないエピソードとか設定とか、そういう大筋からはちょっとはずれてるけど、知ってると何倍も楽しく読めるような部分に限っといた方がいいかな、と思うわけです。
それでもメリルくんが画家への第一歩を踏み出すことになる受賞作の話とか、アーネストさんがいかにしてモルガーナ家の執事になったかとか、いろいろ書いときたいことはあるんですが、それはまたそのうちということにしておきましょう。
さて、Episode2の話ですが、タイトルが「告白」なのは前にも書きました。このタイトルでゆくと、どうしてもハイライトはディとデュアンがいかにして親子にあるまじき関係になっちゃったか、というところになると思うんですけど、でも、それを書こうとするとやっぱりそもそもデュアンがディに会う前からどんなに画家としてのディのことを好きで尊敬していたか、そのへんから書いてゆかないと、結果としてあんな関係になっちゃうことそのものに説得力がなくなっちゃう。だから、この話はデュアンがディと初めて会うとこから始まって、そうなるとどういう経緯でモルガーナ家を継ぐことになったかも書かなきゃならなくなり、そこには当然、メリルやファーンや子供たちの母親とかロベールさんなんかも絡んでくることになる。
今のとこ全体の3分の1くらいのとこまで書けてるんじゃないかと思うんですけど、それで36000字くらいだから、今の予測ではその3倍で11万字くらいで終わるんじゃないかという気はする。しかし、Episode1も予測に反して最初思ってたより2倍近くの長さになったし、書いてる間に次々と新しいシーンが見えてきちゃうんだから仕方ない。結果として、もしかするとEpiaode2ももっと伸びるかもしれない。
まあ、元々は「告白」なんてタイトルですから、ディとデュアンの関係にスポットを当てて、Episode1と同じくらいかなとか漠然と考えてたんですけど、いざ書き始めると、あのシーンもこのシーンも必要だなあということになって、そうなるとメリルやファーンもお座なりに書いとくわけにもゆかず...。
ともあれ、今は第十章まで書き上げたとこで、それでやっと子供たち三人がモルガーナ家に集められるシーンまで辿りついた感じなんです。そうするとこれから、メリルが家継ぐの継がないのでゴテて、結局デュアンにその役が回って来て、Episode1でちょこっと話だけ出てたファーンとデュアンのお披露目の大パーティーとか豪勢なシーンもあって、その前には当然カトリーヌさんが「やだやだ」とゴテるあのシーンとか、ディがデュアンに「家継いで欲しい」とお願いする例のシーンとか、あんなんも全部入ってくることになりますね。で、それを超えてから、やーーーっと、タイトルが示す本筋に辿りつく、と。ああ、大変だ。
なんか、「誘拐」の時もそうだったんですけど、たいていの場合、書き始める前はメインの大筋くらいしか分かってなくて、それって例えばEpisode1だと、「デュアンとエヴァが誘拐される」とか、Episode2だと「デュアンがディの恋人になる」とか、単にそれだけしか分かってないような状態で書き始める。しかし、書いてるとその大筋を実現するためには、実に沢山のシーンを必要とするんだなあと、後になって気がついて、ああ、8月から連載始めるなんて書かなきゃ良かったと、結局そこへ辿りつくのであった(計画性絶無で発言してるからな、私は...)。
でもまあ、とにかく十章までは書けてるので、多分、8月の終わり頃までにはかなり出来上がりに近くなるだろうから、連載始めることは始められるんではないかと思います。ただ、まだDialogueを出し始めたとこなんで、あれがその時どのくらいまで出てるかで、こっちが少し連載開始を遅らせなきゃならなくなるという事態は起こるかもしれません。そのへんは今ちょっと考えてるとこです。
しかし、Episode1の連載を始めた当初、今年はEpisode4まで出せるだろうという、まるっきり何の根拠もない展望を漠然と信じてたんですが、結局、毎週毎週、一生懸命連載しても、今年はEpisode2が全部出たらいい方じゃないかって感じになってきちゃいましたな。書く方はもう少し先まで進むと思うので、それ考えると、今年はこれまでの半生で一番沢山小説を書いた年ということになるかもしれませんけど。まあ、これは私にとってとても良いことなんではないかと思います。こんなきっかけでもなきゃ、いつまでも出来上がらないままですからね。
で、これから十一章を書くんですけど、おじいさまに初めてお目通りするというその日、最初にデュアンがモルガーナ家に着いて、次がファーンで、そしていよいよ怒りまくってるメリルくんの登場となるわけです。果たして、メリルくん
VS
ディの対決、どうなるのかな〜、と思いつつ、それはこれから書きます。ああ、楽しい♪
★アーネストさん・その1★へ
2008.7.4.
★理想の扇風機★
いよいよ7月、今日はそろそろ夏らしいと言いたいような気候と暑さが始まったかな?
というお天気でしたが、以前からこの季節になると欲しかったのが扇風機。それも、できればスタンド式でオシャレなやつが欲しいなあと思いながら、これは!
と思えるような理想的なデザインのものがなくてそのままになってたんです。
どこかでも書いてますが、私は「間に合わせでモノを買う」というのが大キライで、本当に気に入るものが見つかるまで例え不便でも原則的に手を出しません。うちは基本的に夏でもクーラーいらないくらい涼しいこともあって、「まあ、気に入るのがあれば...」くらいの感じで何年も探すともなく探してたんですけど、このたび、京都でやっと理想の扇風機に出会うことが出来ました。
どんなのが欲しかったのか、と言えば、それはもうご覧頂いている写真の通りのもの、ということになるんですが、色が白ってとこが特に気に入ってるのよね。しかも羽根の部分が小ぶりで可愛い!!
というのもポイント高い。これはもう本当に漠然と思っていたイメージにあまりにもぴったりだったので、即、購入しました。既に到着してますが、思った通りうちのリヴィング・ルームにすんなり溶け込んでます。
お値段は13800円ほどですが、デザインはこのスタンド式の他に床置式のもあって、お色も白、カーキ、黒、クロームの4種類がありました。すごく気に入ってるので、寝室用に床置式のをオソロで買っておこうかなとかも思ってるんですが、ただ、このコはスタンド部分がちょっと不良だったのか、高さ調節するためのネジがきっちり奥まで入らず、本当はファンの部分の高さを調節できるはずなのに今んとこそれが出来ない状態なのよね。お店には既に話をしてあるので、今度京都に行く時にスタンド部分だけ持ってくことにしてるんですが、でもこれが本当に不良なのかどうか、元々そういうネジが固いつくりなのかもしれなくて、それはお店で見てもらうまではちょっとはっきりしません。
まあ、メーカー品じゃなくてMaid
in Chinaの製品なので、そういうこともあるだろう、くらいには思ってましたけど、それでもこのデザインが気に入ってるんだから仕方ない。
今年も他のお店で扇風機を見るともなく見てたんですが、結局、白はなくて、あるのは黒とかクロームとか、それにファンの部分もこんなに可愛くない。やっぱりこれがいいよなー、って感じなので、そのくらいの初期不良は目を瞑れるかな。こんな単純な機械だから、多少問題出ても修理きくしね。そんなことより!
私にはこういうものは「見た目」という要素がまず最初にくるみたいです。
ま、何はともあれ、今年はコレでひと夏涼しく過ごせそう。それに、気に入ったものは眺めているだけでも楽しい♪
★夏のセール★
先週、京都に服取りに行くとか書いてましたけど、ついでにエミキュさんのセールも覗いてきて、ほんの1着くらいなら買ってもいいかな〜というつもりが、結局4着+バッグ2コなんて恐ろしいことになってしまいました。でも、今年は夏もちょっと可愛いのが着たかったからいいんだ。いいんだけど、支払いが大変なんだ...(うるうる)。 しかしまあ、買ってしまったもんは仕方がないよな。お洋服のコーナーも長いこと新しいページ作ってなかったから、それを利用して4点コーデも作ったし。それはCasual
Style ってことで来週から4週連続で1点ずつアップするつもりなんですが、作りかけてたWeekend
Styleの春篇もやっと3点揃って、でも3点ともわりと春〜夏にかけて着れそうな涼しっぽいコーデだから、エミキュさん特集が終わったら、こちらも3週連続で1点ずつ出そうかなと思っているのだ。だから、来週からは毎週1点ずつ、合計7週連続でお洋服コーナー更新ってことになりますね。ま、お好きな方は7月、8月と楽しみにしてて下さい。今回はお洋服と写真の数の関係で、1コーデ1ページというスタイルでお届けすることになってます。 ま、それはそれでいいんだけど、オークションはずっと我慢して3ヵ月0記録、それも更に更新中だったのに、結局、どこかで何か買ってしまうなあ。この病気だけは、私、一生治らないと思う...。
2008.6.23.
★ケンちゃん・その2★
・この話について初めて読まれる方、登場人物等についておさらいしたい方は主要登場人物、用語等解説をご覧下さい。
・また、この話については2005年8月からAyapooで断片的にプロットをご紹介しています。小説本文はまだ公開していませんが、興味がおありの方は専用のSTORY
INDEXをご参照下さい。Ayapooの過去ログ内の記事を順を追って読むことが出来ます。
今週は、本日のワン・シーンということでお届けしようと思うんですが、Episode1でちょこっと名前だけ出て来たルドルフさん。ディが自分ちの事業の運営を任せているブレイン・チームの筆頭で、元はロベールさんの部下だったというヒトですが、覚えてらっしゃるでしょうか。
今回は、ディにケンちゃんの身上調査を頼まれたルドルフさんが、報告書を持ってやってくるところなんか書いてみたいと思います。先週のプロットを元にどんなふうなシーンになるのか?
では、どうぞ。
**************
「これは、アシュレーさま、ようこそいらっしゃいました。だんなさまがお待ちかねでございますよ」
「やあ、アーネスト、久しぶりだね。ディはアトリエかい?」
「はい、そちらの方にお通しするようにと承っております」
アーネストに迎えられて入って来たのはルドルフ・アシュレー、ディがモルガーナ家麾下の企業群の運営を実質的に任せているブレイン・チームの筆頭だ。元はシャンタン伯の部下だが、ディが18歳で祖父から爵位を継いだ時、ロベールがその補佐役として付けた人物である。
当時はルドルフ自身がまだ二十代後半と極めて若かったものだが、それから既に30年近くが経った今では、いつの頃からかたくわえた口髭のせいもあって、すっかりダンディな紳士になっている。
「デュアンは?」
「今日はまだ学校からお帰りになっておられません。そろそろお戻りかとは思うのですが」
「じゃ、彼と一緒?」
「ウィンスローさまですか?
はい、坊ちゃまの送り迎えをして頂いておりますので」
「デュアンも贅沢なヤツだね。あの子は自分のボディガードがどういう人物か、まだ知らないんだろう?」
「ええ。だんなさまが言う必要はないとおっしゃいましたので、まだご存知ないと思いますよ」
「で、ボディ・ガードだけじゃ飽き足らず、今度は家庭教師に抜擢したんだって?」
「左様でございます。坊ちゃまは大変、ウィンスローさまのことがお気に入りのようで」
アーネストが笑って答えるのへ、ルドルフも微笑を返した。
「ただ、私の方といたしましても、坊ちゃまの先生になっていて下さる方がなにかと」
それへルドルフは頷きながら答えている。
「まあ、そうだろうね。彼の大モトの出自を知らないならまだしも、知ってしまうとちょっと使用人としては扱いづらいだろう」
「おっしゃる通りです」
話している間に二人はアトリエの扉の前に着き、アーネストがアシュレーさまがお見えです、とディに声をかけると、中から入っていいよという彼の声が聞こえて来た。
「やあ、ディ。久しぶり」
「ようこそ、ルディ。どうぞ、こっちに来て座って」
後ろでアーネストが丁寧に扉を閉める音を聞きながらルドルフはディのいるソファの方へ歩いて行き、その向いに腰掛けた。
「昨日ちょっと電話で話した通り、まあ、いろいろワケありのようなんだけれどね。報告書はこれ」
「有難う」
「うちは直接関係している部分がなかったので私もよくは知らなかったんだが、しばらく前から彼はちょっとした台風の目みたいな存在だったようだよ。特に、経済界でもウィンスロー家と関わりのある部分では」
「事業の方は彼の父親が継いでいるんだろう?」
「それは確かにそうなんだ。しかし、経営からはすっかり身を引いていたとはいえ、トーマス・ウィンスロー氏は未だ麾下の企業の大株主だったからね。それがそっくりそのまま、孫のケネスくんに受け継がれたともなれば。ましてや、その親子が犬猿の仲ときているから」
「そんなにこじれてたわけ?」
「らしいよ。まあ、そうでもなければウィンスロー家の御曹司が傭兵なんてアウトローなことをやっているわけもないと思うし」
ルドルフの言うのへ、ディは笑っている。
「確かにね。ぼくもそのへんが不思議で貴方に調査を頼んだわけだから」
「詳しいことはそこに書いてあると思うけど、やはり最大の原因は夫人...、ケネスくんのお母さんだが、彼女が早くに亡くなったことなんだろう」
ディは頷きながら聞いている。
「それに、彼は大学では経済と政治をダブル・メジャーで専攻してる。そっち方面に素人というならまだしも、いつ経済界に入ってもおかしくない素地があるわけさ。ましてや、トーマス・ウィンスロー氏の直系の孫ときてはね。血統書付きな上に、それに相応しいIQ、しかも若い。これはどうかするとクーデターなんてこともあるかもしれないと、もっぱらのウワサだ」
「なるほど」
「しかし、その彼がデュアンのボディ・ガードとはねえ。私も聞いた時は驚いた。ロウエル卿は当然、そのへんの事情は承知の上で彼をモルガーナ家によこしたんだろう?」
「それはそうだと思うよ。ただ、アレクのことだから、あんまり気にしてはいなかったと思うけど」
ちょっと考えてみてルドルフは納得したように頷いた。
「だろうな」
「ぼくとしてはなかなか面白い人物を寄越してくれたと思ってるけどね」
「それにしても、これはまたいろいろ憶測が乱れ飛んでも不思議はない事態だなあ。元々がそういう立場にあるケネスくんが、既にロウエル卿のお気に入りということは天下のIGDと浅からない関わりがあるわけだし、その上、モルガーナ家の後継者の家庭教師におさまったとあっては」
「人脈ってこと?」
「最強だろう?」
「それは確かに」
「それに、聞いてるとデュアンのみならず、きみもどうやら彼のことは気に入ってるようだし」
ディはそれには答えないで微笑を返しただけだ。
「しかし、ケネスくんとしては回りがどう取り沙汰していようと今日明日に行動を起こすつもりでもないようだね」
「それはそうだと思うよ。とりあえずは、通常の社会復帰を期してデュアンのボディガードに志願してくれたそうだから」
「今日は、私も会って行っていいのかな」
「もちろん、お好きなように。ただ、彼のことをこちらが知っているとはまだ話していないし、貴方に調査を頼んだことも内緒だから、そのつもりでいてさえくれれば」
「いいよ。心得ておこう」
言っているところへアーネストがコーヒーを運んで来た。それと一緒に飛び込んで来たのはデュアンだ。
「いらっしゃい、アシュレーさん」
「やあ、デュアン。今帰ったのかい?」
「ええ。いらしてると聞いたものだから、ご挨拶しておこうと思って」
「おかえり、デュアン」
「ただいま、お父さん」
「ケンは?」
「クルマをガレージに入れてから来ると思うよ。ね、アシュレーさん。今日も一緒に食事していってくれるんでしょう?」
「ご招待いただけるなら」
「あれ?
来るといつもそうするじゃない。いいよね、お父さん」
「うん、ぼくがまだ誘ってなかったからだよ」
「そう。じゃ、ぼく着替えてくる」
「ああ、そうだ、デュアン。ケンにちょっとアトリエに寄ってくれるように言っておいてくれないか」
「いいよ。じゃ、後で」
アトリエから駆け出してゆくデュアンを見送りながら、ルドルフが笑って言っている。
「元気だね、相変わらず」
それへ、コーヒーをテーブルに置きながらアーネストも笑って言った。
「坊ちゃまがみえてからというもの家の中が大変若々しくなりまして、私どもも毎日が楽しゅうございますよ」
「あの子を見てると、我々も年を取ったとつくづく思うよ。そうじゃないか、ディ?」
「ぼくはまだ若いですから」
「こらこら。3人の子持ちが何を言う」
三人が笑って話しているところへノックの音が聞こえて、伯爵、お呼びですかとケンの声がした。話題の人物の登場に、ディとルドルフは意味ありげに目を見交わし、それからディは入っていいよ、と答えた。
★Episode2★へ
2008.4月〜2008.6月
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2008.10月〜2008.12月
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