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 更新の準備状況とか、その日ちょっと考えたこととか書いてるページです。

ここしばらく毎週更新してるのでたまに覗いてみてね〜。

ちなみにこのページでは、新しい記事から上に載せて行ってます。

 

天気予報が雨続きのわりには晴れる日が多い。

気象庁は、梅雨だから雨の予報出しときゃ間違いないと思ってるんだろうか...?

 

 

2006.6.30.

★和食の朝ごはん★

最近なぜか...。朝から炊きたての米のメシが食いたい。そればかりではなく、ノリだの味噌汁だのツケモノだのとゆー、和食アイテムがぐっとくるのは、やはりトシのせいなのだろうか?(う〜ん、あやぼーはトシ取らないはずなんだけどなあ...)

そもそも私あたり既に、朝食はパンだのミルクだのの洋風系で育ってる世代ですから、和食の朝ごはんなんて、お正月ででもなければ口にすることすらなかったはずなんですけどね。それが夕食じゃなく、特に朝食で和食を頂きたいという、それは決して過去を懐かしんでるとかではない。それなのに本能的に朝からそういうもんが食べたいというのは、こりゃいったいなんで? 日本人だからなのか、日本人がトシ取ると、たとえ洋風で育とうとも日本文化との繋がりが強固に浮上してくるものなのか。はたまた単に洋風朝食に飽きただけなのか、身体が自然と健康に良いものを選ぼうとしているのか。

ま、理由はともあれ例えば旅館とかに泊まった時のような、典型的な和風朝食にココロは傾きつつあるわけです。そういえば先日もシェラトンで朝ごはん食べようとしたら、ホテルって朝食バイキングに和食も取り入れてるじゃないですか。昔はそんなの見向きもせずにハムだのソーセージだのクロワッサンだのブルーチーズのドレッシングをたっぷりかけたサラダだのばっかり選んでたのに、なぜか今回は高野豆腐とか、ひろうすとか、そういう和食アイテムに行きましたからね。それがまた美味しかったり...。で、先日は、もう十年以上食べたこともなかった冷奴を、朝食に添えてしまったり、とか。今度は、お味噌汁でも作ってみようかと思ってますが、こういうの、コドモの頃は食卓に出て来ても全然嬉しくなかったんだけどな。不思議よね。

      

★頭がこわれる...★

ホームページを作ろうヨ!! の、テーブル(表)を解説するページを作ってるんですが、このテーブルというのはいろいろな要素や使い方があって、それを説明しているとイモヅル式に更に説明しなきゃならない部分が出て来る。おかげで始め3ページほどで済むはずだったのに今では6ページにまで増え、しかも相互に関連した内容なので出来た分だけ先に出すということができない。おまけにちゃんと解説しようとすればするほど内容が細かくなり、自分でも何をどう説明したら良いのかこんぐらかってきた。あんまりやってると頭が壊れそうなんで、しばらく置いてから再開しようと思ってますが、あるんだよな、一生懸命、完璧に説明しようとすればするほど、内容が膨大になって収拾がつかなくなることが。

あやぼーの悪いクセというか、こういう場合に限らず、普通よかはるかに沢山の要素が一気にアタマん中を駆け巡って思考しているので、それを解説しようとすると膨大なコトバを必要とするようになり、アウトプット時点で整理がおっつかなくなるんだな。話飛びますけどコドモの頃、なにしろ親類縁者から教師だの、クラスメートだの何も考えてないバカばっかだったんで、しかし当時はアレが単なるバカだとは気がついてなかったので、その中でも一生懸命何かを説明しようとしてた。今となっては如何に不毛な努力を自分が続けていたことかとバカバカしくなりますが、今はもう自分の考えをきっちり他人に伝えようという気が無くなって久しいので、定形文しか喋りませんから日常は非常に楽です(既にめんどくさい。なんぼ説明したって分からんやつには分からんのだ←完全に見捨てている)。

でも、うちのサイトはどのページも口数が多いってゆーか、長文になってるページばっかだと思いますけど、一応、文のひとつも読もうかというヒトには、理解しようという姿勢が少なくともあるし、文章でやってる限り、時間とスペースの限界がないのでそういう努力も出来ます。向学心とか向上心のあるヒトに対しては、私は出来る限り誠意をつくしたい。まだそのくらいのカケラほどの良心は残っているらしい。

そういうわけで、そちらの更新はいましばらくお待ちくださいませ。それと先日言ってたドールハウスの新作、出来てはいるんですけど、お天気悪くて自然光がキレイに入らないので写真が取れないんです。お洋服のコーナーも夏ページが殆ど出来てるんですが、これも写真が全部そろわなくて止まってます。そのへんがクリアできたら、Magazine Workshop も更新出来るのではないかと思いますけど、まあ毎度のことなんで、気長におつきあい宜しくお願いします。

      

★アリシア★

この話を始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

これまで、まーとかディとかアレクについてはいろいろ書いてたので、なんとなくイメージしてもらえているんではないか思いますが、アリシアについてはあまり書いてなかったように思うんで、ちょっとその「人物描写」とかゆーのをやってみましょう。

ま、本来なら小説なんてものはちゃんと順序立てて書かれた本編のみをお見せすべきもので、こういうプロットだけを延々と書き連ねるっていうのは正しい出し方ではないんですけど、ココでついつい書き始めてしまったもんで、既にネタのひとつになっちゃってるし続けてやっちゃいます。「人物描写」なんて絵で書いた方が早いんだが、しかしそれは「小説」である限りズルだしねえ。一応、コトバで説明する努力をしなければ。(文章力が足りなければイラストでというヨコシマな考えは、掟破りの力わざかもしれない...)

さて、アリシアですが、ブロンドで蒼い目というのくらいは書いたかもしれません。髪の毛は肩にかかる程度でサラっとしたキレイな亜麻色です。それに紫がかったブルーというかスミレ色というのか、ちょっと神秘的な変わった色のぱっちり大きな目をしてます。バークレイ博士に引き取られて街の家で暮らすようになる頃には、回りの大人が「ディの子供の頃を彷彿とさせる」とウワサするくらい可憐で美しい少年にバケ代わってますが、まーと出会った当時(11歳くらいの頃)は、髪はボサボサだし、自分では「女の子みたいな顔立ち」っていうのをコンプレックスにしてたんで、人目に立たないように大きなメガネかけてたし、どこからどうみても「美少年」なんて形容とは正反対のものでしたな。

10歳になるまでは後見人が何人もの家庭教師と身の回りの世話をする家政婦さんをつけていたので、それなりにちゃんと食事もしてたんですけど、アリシアは回りの人間をみんな嫌ってたので、10歳になって物理学博士号を取り、研究者として一人で生活出来るようになってからは回りに誰も置かず(部屋は後見人が用意してくれたものでけっこう豪華なものだった。広いので掃除とかしてくれる通いの家政婦さんはいましたが、基本的に一人で暮らしてた)、しかも自分の研究とか論文とかに没頭してしまうと食べるのも忘れるってタチなので、11歳になる頃には回りから「ヤセっぽちのチビ」と陰口たたかれてたくらい華奢で、そのくらいのトシの他の男の子と比べると背もずっと低かった。こういう状態のアリシアを見て、でもこのコはキレイになるって直感で気がついたのは、まーくらいのもんでしょう。まーはもともと美しいものには敏感な感性を持ってますが、ディの側に長くいたので、そのへん更に磨かれてましたからね。

10歳で物理学博士号って言っても、もともと知能が並外れて高い子供に、ものごころついてから何人もの家庭教師がよってたかって英才教育した結果なんだから当然だったんですが、バークレイ博士やまーから見るとそれは単なる「専門バカ」状態。アリシアのキャパシティをほんの一部しか引き出せてない状態で、しかもそういうバランスの取れてない学習体制は人格を歪める元にもなりかねないこともあって、博士はその存在を知ってからずっと心配してたんです。アリシアはもともと向学心は旺盛だし、後には博士やまーが教えたので、何年かすると今のまーみたいに博士の仕事をあらゆる方面に渡ってサポートするようになってくんですけどね。

バークレイ博士は7つの博士号を持ち(もっと取れたかもしれないけど、そのへんで増やすのに飽きたらしい)、専門分野以外にも歴史や文化、芸術など広い範囲に造詣が深いので、その博士に育てられたまーは彼の知る限りのあらゆる知識を教えられて、しかも愛情深く育てられている。これは自身が大天才であるバークレイ博士だからこそ出来たことで、アリシアを育てた人たちは特にその人格形成に影響するような部分にまるっきり無頓着だったので、ひねくれガキに育ってしまっていたんだな。

でも、まーや博士と出会って、気にかけて守ってくれる人が出来てからは、次第にそのひねくれたとこも影をひそめてくる。これはやっぱり二人が今の自分では到底かなわないほどの頭脳の持ち主だと、アリシアが認めたことも大きいでしょうね。なにしろ敵意に満ちた回りに対して、アリシアは「しょせんコイツらぼくよりずっとバカだ」と思うことで、自尊心保って強く生きてたわけですから。やなガキかもしれませんが、本当はアリシアだってそんな差別的なことを考えたくなんかなかったんです。でもまだ幼いし仕方なかったってとこはある。回りの大人にもおおいに問題あったわけだし。

そんなこんなで、まーが最初困ったのは、アリシアが一人ではマトモに食事しようとしないこと。でもまーが一緒だとわりとよく食べてくれるので、いつの間にか三度の食事を一緒にするようになって、その延長でまーはアリシアの部屋によく泊まるようになってくんですね。街の家に来てからも、家政婦さんのマジェスタが、「なんてまあ細いのかしら。その年頃ならマーティアだってもうちょっと体重がありましたよ」と驚くくらいで、彼女は使命感に燃えてアリシアに少しでも食べさせようと毎日の食事を工夫してくれるようになる。で、だいぶしっかり食べるようにはなるんですけど、伸び盛りなんでその栄養は背丈にばっかり行って、横幅にはあんまり影響しない。ともあれ14歳近くなると背もだいぶ伸びて、「ディの子供の頃を彷彿とさせる」と囁かれるくらいキレイな男のコになってる。でもまだ根本的に「ぼくなんか」とゆー、イジケっ子状態から完全に脱却はしていない。なまじアタマがいいもんだから、これまで周囲の人間と相容れないという疎外感が大きかったし、今でもまだ親に捨てられたと信じてるし、そういう素地がある上に、大好きなまーにはアレクがいて今の自分ではとてもアレクにかなわないとしか思えないし、それらを覆して自分に自信を持てるようになるまでにはまだもーちょっとかかるかなって感じですね。

ただ、そういう決して楽ではない環境で育って来てはいるものの、それを乗り越えてくる強さが明らかにアリシアにはあって、それがまーやディをことのほか惹きつけてるんじゃないですか。本人はそれとは知らず、まだ自分でもちっとも自分が分かってないようですけど、ディに酷いめに合わされた時なんかも、こんなことで言うなりになんかなるもんかぁぁぁぁ、と、力じゃどーしたってかなわないくせに、しかもそれでもっと酷いめに合わされるかもしれないのに、殆ど反射的に反抗してるしね。外見は可愛いけど、けっこう根性は据わってるな。強情だし。そのへんもディと似てるか。

うーん、難しいな。容姿とか生い立ちだけでは説明しきれないものってあるよねえ...。けっこう喋り方って人物像を浮き上がらせるのに有効な要素なんですけど、プロット書いてる時点ではそれも出しにくいし。ちょっとは分かってもらえたかなあ、不安だ...。やっぱりいずれ原文を読んでもらえるようにしなければなるまい。

★悪魔と神サマ★

       

2006.6.22.

★夏になると本が読みたくなる★

あやぼーはそもそも読書家でも何でもないんですが、夏になると一瞬、本が読みたくなる時期があるようです。それは夏の暑い日、ぼけぼけ朝寝、昼寝を楽しみしつつ、一日中本を読みふけって別世界をウロウロしているのが楽しいという、ただそれだけのための読書なんですけど、今年もそんな時期がやってきたのかな。いつもは自分のお話の世界をウロウロしてアタマが別世界に行ってるわけですが(どっちにしてもこの世にはいないと思って下さい)、こうして読書を通してたまにヨソさまの世界をウロウロすることもあります。ここ10日ばかりは、どうも起き上がるのがめんどくさい病というか、単に怠け病というか、何もする気が起きなかったので、ずーっと本ばかり読んでました。おかげで更新も滞ってしまい、申し訳もございません。

ところで何年か前に、久々にグインサーガを読み始めたという話をココでもしてましたが、とにかく飽きっぽいので、一時期、だーーーーっ、と読みまくってるとそのうち読書そのものに飽きて本から離れてしまう。それであの長い話を1巻から読み返し、70巻(+外伝16巻)まで追いつくのに4年ほどかかってしまいました。その間にもどんどこどんどこ先が刊行されていて、現在108巻が絶賛発売中だそうですが、やっと70巻まで来たということは、このままゆくとこの夏中には完全に現在に追いつくぞという見通しが立ってまいりました。栗本さんの本なら、マジで読みまくれば一日2冊は軽いし、ストーリーの流れさえ掴めればいいという速読で読めばもっと早く追いつくはずなんですが、まあそこまでしなくてもって感じで気が向く時だけ読んでましたからね。しかし108巻でもまだ完結してないってのがなあ...。本編完結しても、後伝書くとかいう話もあるし、つくづくこの作者は凄いなあと、改めて思ったりしています。これだけ書いてるならともかく、他にも山ほど他の話書きながらですからねえ...。

ということで、先ほどまた続きをAmazonで注文しましたし、しばらくはぼけぼけ本ばかり読んでる毎日が続きそうです。

      

★いーかげんな基礎化粧品は肌を滅ぼす★

巷で話題のコエンザイムQ10というのが気になり、それを含有した基礎化粧品というのを買ってみました。業界では最も多くQ10が含まれているというふれこみの品でしたが、結果はというと、もう散々でしたな。あやぼーが現在愛用している Z.Bigatti と比べると、総じて十分の一のお値段なんですから、まあそれもそのはずかと思うんですが、大昔、有名メーカーの基礎化粧品を半月も使わずに投げ捨てたのと同じような状況で、あやぼー的には使い物にも何もなんないぞって感じです。そのメーカーを気に入って使ってらっしゃる方もあるかと思うので特に名前は出しませんが、あやぼーの個人的感想などをちょこっと書いてみたいと思います。

さて、確かに、それまであまりお手入れしたことのない方とか、せいぜい行って20代前半までの、元々の肌がまだ元気な方ならこれでもいいように思うかもしれないんですけど、あやぼーは日常リップカラー以外一切使わないヒトで、十代の頃から塗りたくってボロ隠しって許せな〜い♪と思って生きてますから、ともかく化粧取ったら別人ってすごいズルだと思うし、少なくとも自分は絶対そうなりたくないって思ってるので、逆に基礎化粧品だけは徹底的に良いものを使って来てます。それだけに今回のも、やっぱり価格が全てを語ってるか、とつくづく思ったりしたわけですね。で、今回も2週間で放り出し、Z.Bigattiに戻しました。それで、何がそんなに違うのかなあ、と考えてたんですけど、以前ずっと使っていたドクターズ・コスメのハシリともいえるマリ・クワントのプリスクライブド・シリーズにしても、Z.Bigattiにしても、表皮だけじゃなくその下の真皮に働いて、新陳代謝そのものを促進するというものなのに対して、わりといーかげんなお値段のものは表皮だけにしか影響しない、つまり付けると肌の表面はツルツルしてくるように思うんですけど、その下の真皮にまで効果が届かないんじゃないかなということでした。でも表皮だけツルツルすればいいってんなら、それはオロナイン軟膏でもすっごくキレイになりますよ。まだそっちの方が薬品なだけはるかに効能があるかも。

でもマリ・クワントやZ.Bigattiを使っていると、真皮まで届いて新陳代謝を促すという効用からメラニンの定着を抑えるので、シミが全くと言っていいくらい出ない。シミが出ないくらいですから、当然肌全体の美白効果も高いわけです。それにニキビ跡などが速やかに消えるので、それが当たり前のように思ってたんですけど、今回のは2週間朝晩使いまくっても全然薄くならなかったのよね。ま、ことほど左様に、お値段の高いドクターズコスメっていうのは、それだけのことはあるんだなって改めて実感いたしました。それに確かに買う時のお値段は高いですけど、大きな違いは良い基礎化粧品は少量で速やかに肌に吸収されるのでベトつくということがないし、わりと長持ちするのに対して、いーかげんなメーカーのものほど量は多いけど、たっぷり使って下さいとか書いてあるんだな。

あやぼーはこれでけっこう不精なので、ついついお手入れが夜だけとかになる場合が多いんですけど、それでもZ.Bigattiとかならそれで十分だったりするのに対して、今回使ったようなものは朝晩しっかりケアしてもどんどんお肌が衰える感じがありありと分かっちゃう。特にフル・ライン比較するとつくづく思うんですが、洗顔ひとつにしても Z.Bigattiの場合、クレンジングと洗顔を一体化してある上、ぶくぶく泡立つ洗顔料ではないのですっと洗い流せるし、その後は化粧水とクリームで十分。最近は、洗顔に化粧水を一体化したのまで出てて、とにかくテマが最小限で済むのよね。テマが最小限で済むというのもポイント高くて、それに肌に現われる諸症状に対して、総合的に改善する効果があるっていうのも大きいと思いますね。モノによると効能が分化してて、これはとてもそれ一品ではいろいろな症状に対応しきれないからなんだろうなって気がする。でもそんなに何品も重ね付けしても効果のバランスが取れるのかどうかって思うし、第一めんどいよね。

ともかくもZ.Bigattiに戻して一週間でお肌の調子がすっかり戻って来たことを考えると、やはりいーかげんな基礎化粧品は肌を滅ぼすなとつくづく思うわけです。まあ、お化粧するのそのものは全然悪いことではないと思いますけど、やはりそれも基本の素肌がキレイな方がより映えるわけで、ボロ隠しになっちゃオシマイだもんね。以前から、しつこく書いてることですけど、皆さま、基礎化粧品はどうかおろそかになさいませんように。ちなみに、あやぼーはZ.Bigattiを使っていると言っても、ネット通販でけっこうお安く買っていたりします。そういう抜け道もあることですし、ぜひ皆さま、将来のお肌のためにも、良い基礎化粧品を選んでお使い下さいませね。

      

2006.6.20.-2006.6.22.

★アレクの言い分★

この話を始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

ディとまーの対決を楽しみにして下さってる方もないではないかと思いますが、それはちょっと置いといて(これはなんかすごそうなんで、また原文コーナーででも読んでもらおうかなと思ってる)、その前にアレクの話を少しさせて下さい。先にこっちの方を書いちゃったもんで。

さて、ディとアレクってのは性質正反対のようでいて、なぜかコドモの頃から長く長くずーーーっと親友であり続けるわけなんですが、その発端になったあの事件。まだ十代で学校にいる頃、ディが回りの反感買っちゃって半殺しのめにあわされるとゆー、あの事件ですね。ディの方は、アレクが身を呈して自分をかばってくれた、それでアレクってのは口先だけじゃなく、友人の危難にはそこまでしてでも信義を貫くという、ほんまもんの「いい子」なんだと悟って、その後本当の親友として大事にしてるって話はしましたが...。

実はこの話にはアレク側の言い分というのがあるようで、その話をディから聞いていたマーティが、後にアレクに「ディはアレクのことをその事件をキッカケにこんな風に思ってるんだよ」みたいな話をした時、「あいつそんなこと未だに覚えてるのか」と驚きつつも、当時を振り返ってアレクは思い出話をするんです。

それによると、アレクとしてはディを見つけたものの、先生を呼んでくるまで絶対飛び込んだりするなよっていう友人たちの忠告も聞かず、止められるのも振り切って後先見ずに飛び込んだ挙句、ディを助けるどころかケガなんかさせたら、それはもう一生後悔してもしきれない、そういう心境でかばったらしいんですね。つまりそんなことなったのは自分の軽率のせいだ、と思ってたわけです。まあ、確かにそんな状況の中へ、しかもディを苛めてる連中の中には普段からディばかりじゃなく、回りの信望厚いアレクにまで反感持ってる上級生だっているのに、そこへ飛び込んだりしたらもう乱闘になるのは目に見えてる。それなのにやっちゃった、自分でも飛び込んだ時点でバカなことをした、ああ、取り返しがつかない、と思ったらしいんですけど、それはもちろん当時のアレクから見たら自分よりずっとか弱いディ(書いてて自分でも笑ってしまいますが、)が、ひどいめに合わされてるのを見るに見かねてってのもあるにせよ、それだけじゃなかった。なぜなら、それはそもそも二人が学校に入る時にディのママが密かにアレクに、ディのことをお願いねって頼んだせいもあったらしい。つまり、ディのママは、幼い頃からのアレクの初恋の人だったとゆー、で、そのママ、ベアトリスっていうんですがみんなビーチェと呼んでいた、それはもう絶世の美女。あのディのママですからね。で、うんとコドモの頃からディんちに遊びに行くたびに、お手製のお菓子を出してくれたりお茶を入れてくれたり、ともかく「優しくて素敵なビーチェおばさん」は、アレクにとってそれはそれは女神のような存在だったんですってさ。

そのディのママに頼まれたからには、何が何でも自分がディを守らなくちゃって常日頃から思ってて、それであんまりアレクがディの後をついて回るもんだから、「あいつこそディに気があるんじゃないか」とかまで陰口叩かれてもヤメなかった。まあ、アレクのことですから、自分の友人の名誉には敏感ですけど、コトが自分の話となると何言われても怒るどころかたいてい笑い飛ばしちゃう。彼にとってはそんなウワサ、単にバカバカしいだけだから。

で、そんな背景もあって、どうなるか分かってながらその場の勢いで飛びこんで、挙句の果てにディに取り返しのつかない大ケガさせるなんて、そんなことになったらどんなにビーチェおばさんが悲しむか、それくらいならもういっそ「自分が死んだ方がマシ」な状況だったらしいです。でもマーティにディはそのことでアレクへの見方を変えたんだよと聞いて、彼としては自分の事情でやったことなのにそういう結果を招いたってのは、「なるほどそれは儲けたな」って感じらしいですけどね。彼の方はディのママに憧れてたってのもあるけど当時からディは友人として好きだったし、でももひとつディから本当に好かれてるかどうかは自信持てなかったようで、それがきっかけで自分のことを受け入れてくれたってことならそれはやっぱり彼にとって文字通りケガの功名ってヤツなんでしょう。

アレクも単にお人好しのいいコってわけじゃないというか、少なくとも自分では全然そう思ってないらしく、だからその後もそのことでディに恩着せがましくするような理由は彼としては何もなかった。ディから見たら「あいつは、おめでたいやつ」らしいですけど、アレクにはアレクの事情があったってお話ですね。そうなるとアレクから見たらディの方がおまぬけかもしれないが...。結局、こいつら似たものどうしか? あやぼーとしては、ディはわりとその性格破綻ぶりと極悪非道ぶりが自分に近いキャラなのに対して、アレクは憧れというか、人間的な理想像ってとこがあるんだけどな。でもだからこそ表裏一体なのかもしれないけど。

★アリシア★

      

2006.6.10.

★6月のフレーム★

2週間のご無沙汰となってしまいましたが、如何お過ごしでしたでしょうか。この一週間、私は、なぜかクルマたちのお世話とおうちのお掃除でジタバタしてしまいまして、まるっきりサイトを更新することが出来ませんでした。

発端は、カロちゃんが車検からお戻りになり、その帰り道で僅かでしたが雨に当たってしまったことから、ボディのお掃除をしてあげたことに始まりました。その後、しばらく走ってなかったしゃーるさんを走らせてやり、しかも春のオープン走行以来、なかなか全身きっちりお掃除してあげることが出来なかったので、ボディも車内もフル・コースでお世話。このあたりからお掃除にノリ始めた私は、以前からおうちの中がひっくり返っていることをずっと気にしていたこともあって、徹底的にお掃除&おかたづけに3日間を費やし、家中キレイになったところでやっと満足したのです。最後の仕上げは、しゃーるさんのお散歩で、朝5時から起きて六甲方面にドライヴ、早朝の湾岸を今回はなんと時速80キロとゆー、優等生な制限速度で走って、頑張って身の回りをキレイにしまくったごほうびにシェラトンで朝ごはんを食べておしまい。でもなんか、この一週間、私はすっかりお掃除おばさんになったような気分だったのでした。ふだん不精なくせにいったんノリはじめると意地になって、徹底的にやらないと気がすまなくなるんだよね、私って。

さて、そうこうしているうちに6月。ここ数日、ちょっと梅雨なお天気になってきました。そういう季節なので、今月のフレームは写真の通りアジサイをテーマに梅雨のアイテムが集められています。例によって画像をクリックして頂くと、大きな写真でご覧になれます。

まず、たるに盛られたアジサイ、これは藍、紫、薄紫の布にボンドを薄めたものでノリを効かせてハリを出した生地から、小さい花びら型を合計約50枚切り出して、更に一枚一枚にペップと呼ばれるアートフラワー用の花芯を通したものを、丸い凡天に貼り付けて作ってあります。今回のアイテムの中では、一番テマかかってますね。それからなんと言っても拡大写真で見て頂きたいのは、アジサイにくっついてるカタツムリ!! 白のベースにブルーのビーズを乗っけただけのものなんですが、紫グラデーションのアジサイに、ブルーと白のカタツムリがよく映えて、色バランスが絶妙。細かいのに、けっこう存在感のあるカタツムリくんです。

そして横のタナには、ジョウロや置物、缶に植えた苗(アジサイみたいな色)、バケツなどが置かれています。今回は夏ということもあって、このタナそのものは4月のフレームの時のようにニスがけはせず、白木のまま使いました。その方が涼しそうな感じで、色のコントラストもいいかなと思ったんだな。もちろんコレも、バラバラの木材を貼り付けて、この形にしています。で、このジョウロや置物、バケツなんかにはワイヤーを曲げて作る部品がくっつけてあるんですけど、このワイヤー曲げもかなり慣れて来たらしく、けっこうスイスイ作れるようになりました。

あと、背景と額の回りには茶色の紙を長方形に切ったものを貼り付けて、レンガの雰囲気を出しています。これも40枚くらい切ったのでテマかかりましたけど、更に四隅を丸くした方がよりレンガらしくなるので、フレーム回りに貼り付けたものはそうやってみました。バックに張ったのは四角いままなんですが、全部切るより変化が出て良かったみたいですね。あと、背景にはツタが這っていたりもします。その他には天井部分に張り出したテント、てるてる坊主とカサという梅雨定番アイテムなどが付けてあり、トドメはテントとフレーム枠上部に貼り付けてあるビーズ、これは雨滴を表現しています。コレを1個1個貼り付けるのが、どんっなにっっっ、めんどいかっっっっ。取り付ける向きが決まってるんですけど、細かいビーズなんでなかなかうまく方向が定まらないし、ボンドってのは乾いたらがっちり付きますけど、固まるのに多少時間がかかるので固定するのが大変だし、けっこうきーーーーっっっ、ってなりながらも、なんとか全部貼り付けました。

そんなこんなで苦労しながら完成しているわけですが、今とってもこのドールハウス系クラフトにノってる時なんで、1週間ほどで仕上がったのは我ながら驚異的だなと思います。続けて7月のフレーム、これは七夕がテーマなんですけど、これも1週間くらいでアイテム出来ちゃって、あとは組み上げるだけだし、2年ほど前に手をつけかけてそのままになってたショップ・シリーズのティ・ショップ、これに至っては、たった二日で20種近いアイテムが全て完成してしまったんですから、いかに今、私がこの細かい作業にハマっているかがお分かり頂けるかと思います。その分、タペストリとかウォールポケットが止まってるので、そっちも頑張らなきゃならないんですが...。

ともあれ、7月のフレームは来月お見せするとしても、ティ・ショップはあと組み上げるだけなんで、久々の大作ドールハウスを近々見ていただけるのではないかと思います。これは以前、キッチン・ショップやドレスメーカーをお見せしていたシリーズのうちのひとつで、全部で6種あるんですけど、このぶんだとコレも秋口までには一気に出来ちゃいそうね。

これまで買ったはいいけど作るヒマなくて山積みになってるキットを、今年は出来るだけ沢山仕上げるのが目標です。さて、年末までにいくつ作ることが出来るでしょうか?

       

★今後の予定★

「予定は未定」とか言いますが、せっかく"ホームページを作ろうヨ!!"をリニューアル始めたので、なんとか6月中には20ページくらいはまとまったコーナーにしたい。最終的には少なくとも50ページ以上になる予定なんですけどね。それから夏のお洋服特集も、やっと3点決まったので写真取れたら出したいし、夏のスイーツということでフルーツのコンポートやシャーベットの作り方とかもやりたい。でもザッハ・トルテのページを出すとか言いながら、まだなのも気になってはいるんだけど、今の季節にチョコレートもなー、という気がするので、それは秋になってからにしよう。

ともあれ、Magazine Workshopはそのへんを6〜7月に出して、それから以前から作るぞと言いながら、まだ未だに出ていないROXY MUSICのサイトを、どーしてもっ、秋までには成立させたいのだ。それに来年は、自作の小説とかイラストとか集めたページも作りたいしなあ...。これも長年の念願なんですけど、そう考えてるとなんか作っても作っても後から後から、やることが押し寄せて来る感じがする。理想と目標はいつでも遠い...。ま、ぼちぼち頑張りますので、気長におつきあい頂ければ嬉しいです。

      

2006.5.24.

★5月のフレーム★

5月の歳時記フレームが完成しました。ご覧の通り「子供の日」をテーマにして、こいのぼり満載のデザインとなっています。画像をクリックすると大きな写真が見れますので、いったいいくつのこいのぼりが盛り込まれているか数えてみて下さいまし。

さて、3月のおひなさまでも小さいお人形は作ったので、今回のこの男の子もそれほど苦労せず作ることができました。なんと言ってもカワイイのはデニムのズボンをはいているところで、クツもウッドビーズを使って革靴の雰囲気が出ています。手に持っているのは菖蒲の花。

それから中でも一番テマがかかっているのは男のコの横に飾ってあるキルトで、キットでは布をモザイク状に貼り付けてキルトの雰囲気を出してるだけだったんですけど、そのへんこだわりまくるあやぼーは本格的にピースワークから作って、きっちりキルティングまでいたしました。でも、おかげでちょっとサイズが大きくなってしまい、真中の引出しの上に置いてある置物が目立たなくなってしまいました。本当は、このバックあたりまでキルトの裾が伸びて来ちゃいけなかったんですけどね。ピースワークをやると、型紙はきっちり切ってあっても、布に書き込んで裁断した時点で一枚一枚の布が僅かに大きくなり、それを何枚かつなげるので、仕上がりがたいてい一回り大きくなっちゃうんです。

この置物5コはワイヤーを曲げてハートや渦巻きにしてあるんですが、さすがに前回のワイヤーかごで苦労したことで針金曲げるのに慣れたらしく、今回は殆ど一発で全部思う通りの形になったってのに、目立たなくなっちゃったのは残念だ。でもまあ、本格的なキルトでこんな小さいのを作ったということで良しとしておこうか。ちなみに大きな画像を見てもらうと分かると思いますが、このキルトもこいのぼりの図案になっています。

ところで、最近このフレームキットを作るのにノリまくってて、これなんか僅か5日で出来ちゃったのよん♪ なまじ早く作ろうとすると、ひとつひとつのアイテムが雑になったりするのがイヤなんで、普通は一日に2〜3アイテムくらいづつ作って最低2週間くらいはかかるし、この前のワイヤーかごみたいになかなか出来ないアイテムがあると1ヶ月くらいかかったりすることもあるんですけどね。でも今回は、せっせせっせと作ったわりには雑にもなってないし、この素早い完成に気を良くして、既に6月のフレームも殆ど完成していたりするんだな。それが出来たら、のーくんタペの6月を作る予定です。これがまたカワイイんだ。

まだ5月のうちに6月のフレームが出来そうなんで、来月でここしばらくの遅れを取り戻せそう。やっぱり今回みたいに時期を逸さないで、タイムリーにお見せしたいですもんね。

      

2006.5.18.-5.19.+5.24.

★ディの悪どいやり口・その3★

この話を始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

可愛くって仕方ないアリシアを思いっきり酷いメに合わされたまーですが、そりゃもちろんこのコのことなんで、そんなことがあったからってアリの不注意を責めるとか、キライになるとか、そんなことはありえない。それどころか、自分がアリをディに引き合わせたことがきっかけでこんなことなったとか、マリオもいないのに危ないと分かっててアリシアを一人にしたとか、守ってやれなかったとか、そういう方へ考えが行っちゃって自分を責める。そりゃもちろんディに対しては今すぐにでも怒鳴り込んで絶交を言い渡したいくらい腹立ててますけど、ディがそれを予期していて、思うツボな行動を自分が取った場合、彼は絶対喜ぶとか楽しむとか、そーゆーとんでもない性格なのもイヤというほど分かってる。だから怒鳴りこみじゃなく話し合いになるくらいには自分の気持ちが落ちつくまで、文句言いに行くにも行けない状況。それに、自分がどーとかこーとか言うより先に、アリシアがどん底キズついてて、熱まで出して寝込むもんだからもお、心配で心配で結局それどこじゃない。

この場合、別に病気とかでもないんだし、心因性の発熱だってのは医者呼ばなくても分かるわけで、それだけになんとかアリを慰めようとするんだけど、しくしくしくしく、しくしくしくしく、来る日も来る日も泣きくらす。ちっとも良くならないのでどうしていいか大パニック。

なにしろアリはまーに出会うまではずーっとマジメなふつーの少年だったし、まーには大事に大事にされてて乱暴な扱いなんて受けたことない。それだけにショックが大きいんだろうなとまーは思ってるんですけど、アリはそれ以上に、何よりまーに嫌われてしまうんじゃないかとか、そんなことになったら行くとこなんかないとか、もう生きてたくないとか、そんな心配で頭ん中ぐちゃぐちゃになってるのね。

このへん、後になってまーにも分かるんですけど、まーの方は育ちがいいから人を信頼することにも慣れてて(なにしろバークレイ博士とか、アレクとか立派な人たちに囲まれて育ってますから)、アリはもうすっかり自分たちの家族で、自分にもマリオにも甘えてくれてて、信頼もしてくれてると思い込んでる。もちろんアリシアもこれまでそれを疑ってたわけじゃないし、ディにも言ってましたけど、密かにまーとバークレイ博士は初めて出来た家族と思って慕ってるし大事に思ってる。だけど、心の奥の奥の方では、ずーっと不安だったのね、アリちゃんとしては。だってまーには今でもアレクとゆー恋人がちゃんといるわけだし、なんてったって「アレクさんみたいな素敵な人と、ぼくが張り合えるわけない」、「マーティにはアレクさんの方がずっと相応しい」、しかもまーがアリに手を出すまいと堅く誓って我慢してたとこ、無理に恋人にしてくださいってお願いしたのは自分だという負い目もある。つまりどっちかっていうとアリの方の認識としては、まーの好意をいいことにして自分の方が押しかけたって気持ちが強い。そこへもってきて、自分の意志じゃなかったにせよディとこんなことになって、ましてやディはまーの昔の恋人で今でも彼がまーを好きなのも分かってる。考えてみると自分が一番弱い立場で、すっごく惨めじゃないかーって、で、しくしくしく。もちろんディはアリに繰り返し繰り返し、今自分が好きなのはアリシアだし、マーティアと別れてくれるなら何でもしてあげる、とか言ってるんですけど、アリはそんなのウソと思い込んでるから、ってゆーか、アリとしては自分がまーを差し置いて、ディにそんなに愛されるわけないと思い込んでるから、彼の言うのなんて耳に入ってない。ま、アリはまだ自分の値打ちを全然知らないから無理もないんですけど。

そんなこんなで、しかも今は自分がキズついてるからマーティは優しくしてくれてるけど、少しでも元気になったら一番聞きたくないこと言われるんじゃないか。つまり別れるとか、出ていけとか。そのへんアリの気持ちとしては、「だってマーティはぼくがディのところから帰って来てから、ぼくに指一本触れようとしないんだもの」。まーの方はもちろんただただ心配なだけだし、高熱出して寝込んでるアリをどーこーなんて、とてもじゃないけどはなっから考えることすら出来ない。そのへん二人の間で認識がズレてるのよね。まーはまさかそんなことでアリが不安がってるなんて考えてもみないし、そもそも自分を信頼してくれてると思ってるから、別れるなんてコトバがいったいどこから出てくるの? って感じで思いもよらない。毎日毎日、食事や薬の心配したり、つきっきりで看病してるのにちっとも熱が下がらなくて、医者を呼ぼうかと言ってもアリは嫌がる。どーしたらいーのって困り果ててるまーと、嫌われちゃってるかもしれないと不安でたまらないアリと、ハタで見てるぶんには面白いだけですけど、本人たちにしてみたらそれこそこの世の終わりみたいな気分よね、これって。

で、アリに「だってマーティはぼくがディのところから帰って来てから、ぼくに指一本触れようとしないんだもの」、とうとうここまで言われてやっとまーはアリが不安がってて、その心配で熱が下がらなかったのかと理解する。そもそも以前も、まーは既に自分がアリシアを特別に思ってるってことは言ってあったから、アリが大事で手出ししないって分かってくれてると思ってたのに、アリの方はそうは言っててもちっともアプローチしようとしないまーが、本当はどのくらい自分を思っててくれるのか分からなくて不安がってたなんてこともあったので、根本的に自分はアリシアに比べて脳天気で、アリをまだ十分には理解してないし、自分より遥かにアリの方が性格が複雑だってことに気づく。それで、ああ、もっと分かってやれるようにならなくちゃ、ってつくづく思うのね。で、そう思えば思うほど、やっぱり自分はアリシアのことが好きなんだなあ、と、愛情ふつふつふつ。

アリはアリでまーが改めて、別れるなんてとんでもない、誰が出てけなんて言うもんかと、自分もマリオももうすっかりアリシアのことは家族だと思ってるし、だからアリがキズついたり悲しい思いしてるんなら、心配で心配で仕方ないだけなんだよって言ってくれたので、少し安心する。それに加えてまーは、自分やマリオをもっと信頼して、あまえてくれる方が嬉しいってゆーので、アリはこれまで密かに思ってた「家族」っていう気持ちが、自分だけの勝手な思い込みじゃないって分かる。それでもアリが自分の値打ちとか魅力とか、そういうのに気づいてディみたいに強くずーずーしい性格に変貌してくのは、まだもっとずっと先なんですけどね。でもまあ、とにかくいちおー安心して少しずつ快復してゆく。

実際、アリはディが伯爵家の一人息子で両親に溺愛されて育ったってまーからも聞いてるので、そんなディと自分は全く正反対だし似たトコなんかないと今は思ってますけど、ディはあれでけっこう子供の頃、人知れずいろいろ苦労してるから、その頃の自分と今のアリがオーバーラップしてたりするのね。特に十代の半ばってば、ディはシベールとダニエルさんの間で右往左往させられてたし、他にも学校でいろいろあったけど両親に心配かけるのがイヤで、アレクにもそういうこと全部、自分の親には話すなと口止めしたりして、自分一人で頑張ってた時ってある。ちゃらんぽらんなよーでいて、実は根が強情で意地っぱりだからな、ディも。

特にディのママは芯の強いヒトではあったけど丈夫な方じゃなかったんで、自分のことで心労かけたくなかったんだろうね。パパのロベールさんの方は、息子が助けを求めてるわけでもないのに過保護に走るってタイプじゃないし、少なくとも学校でいろいろあるのくらいは気づいてるけど、アレクも側にいることだしと静観してる。そのへん考えるとディは容姿はもろにママ似だけど、根本的に強くて腹の据わってるとこはロベールさんに似てるのかもしれない。アレクはそういうディをずっと見守ってきてて、ディの、彼なりにスジが通ったとこよく知ってるから、ずっと友達してるんだろうとゆー気がする。で、アリがディと自分がけっこう性格似てるんじゃないかって思い始めるのはまだしばらく先のことなんですけど、そうするとアリは20歳くらいになってどんな大人になってるか、ちょっとは想像つくかもしれない。

まーって、十代の頃は殆ど社交界のアイドル状態でめちゃ派手なのに、どーゆーわけか20代も半ば過ぎる頃には、わりと物静かな青年に成長する。で、この落差はなんなんだと自分でも思ってたんですけど、逆にその頃になるとアリが、今の自信なんてまるでないイジケっ子状態から、意地が悪くて酷薄で、キレイな顔して悪魔みたいな大人になってる。悪さと明るさが同居したみたいな感じで、アリの方が完全に「陽」なのよね、この頃になると。アリがそんなだからか、逆にまーが徐々に「陰」にまわってくのかもしれないけど、でもまーって基本的に資質が哲学者(賢者、隠者)なんで、それが本質ではある。「陽」を支える「陰」というか、アリ自身もまーなくして自分もないと分かってるような関係ですけどね。ともあれ、そこまでゆくのに、これから長い長い話がまだまだ続きます。何にもなくて、そんなに簡単に人間って変わらないもんね。

さて話を元に戻しますが、デイの手ひどい横ヤリも結局は二人が更に仲良くなるきっかけを与えたようなもので、まあそれはディも予測してましたけど、壊れるどころかずっと結びつきが強くなる。ひと月もするとアリもすっかり落ち着いて普通の生活が戻って来るので、まーはひと安心。でも、大きな問題が残ってる。だってディをこのまま野放しにしとくわけにいきませんよね、まーとしては。これでディがアリシアを諦めるなんて、長いつきあいだけに想像もできない。絶対、またちょっかい出して来るのに決まってるんだから、どーやってクギを刺そうか、いや、そもそもあのディ相手にクギを刺すなんてことが出来るのか。それに一番怖いのは、ディが本気になったらマジでアリシアを取られるんじゃないかってこと。アリがアレクにかないっこないって思ってるのと同じに、まーはディに比べれば今の自分が何も持ってない子供でしかないってこともよく知ってる。ましてや自分にはアレクがいて、不健全な三角関係を続けてるわけだから、ディがつけこむスキなんてありまくり。そもそもディは以前から、「きみにはアレクがいるじゃないか。欲張らないでアリシアはぼくにくれればいいのに」とか言ってたし。結局このままにしておくわけにもゆかないので、まーはディにクギを刺すべく彼の屋敷を訪れるんですが...。

長くなってしまったので、そのシーンはまたそのうち書きます。

★アレクの言い分★

      

2006.5.16.

★5月ののーくん★

子供の日からは大幅にズレてますが、5月の「のーくんタペ」&「のーくんウォールポケット」が完成しました。ウォールポケットの方は、もうずいぶん前に出来てたんですけど、タペのキルティングを始めたあたりで熱出して寝込んだもんで、こちらがなかなか完成しなかったんです。でもまあ今月もこの通り、どちらも可愛く仕上がりました。

タペの方はこいのぼりに乗っかって、お空をふわふわ飛んでいるのーくんが描かれています。うーん、やっぱりカワイイね♪ アップリケはさすがに慣れて来たこともあるのか、細かいながらもそれほど苦労せずに作れてます。以前も書いてましたが、型紙を見たとたんそのパーツの多さにメゲたという、これがアレの完成品。出来上がってみるとこんなもんかって感じですけど、このパーツが別々にずらっと並んでいる図というのは、これからコレを作るのかって時点ではかなりしんどいものがありますよ。でもまあ、のどもと過ぎればなんとかで、出来上がるとまた次を早く完成させたくなるんですけどね。で、型紙見てまたメゲるとか...。

ウォールポケットの方は大小のコイのぼり&リンゴを持って大きなコイにぶら下がっている立体のーくんでワン・セットになっています。大きなコイの三つのポケットにモノが入れられる他、小さいコイも袋状に口が開くようになってますので、ペンとか差し込んでおくことが出来ます。そしてやはりこの立体のーくんが激カワ。こんなのいっぱい作って、机の上にちょこんと座らせておいたら楽しいでしょうね。これは布製ですけど、フェルトで作ってもいいかも。

ということで、現在は遅ればせながら5月の歳時記フレームを制作中。コレも「子供の日」がデーマなんで過ぎちゃってちょっと残念なんですけど、なんとか5月中には完成させたいと思って頑張ってます。こちらは先月のフラワーショップほど厄介なアイテムもないし、すぐ完成しそうなので次回の更新でお見せ出来るでしょう。

やっぱりこういうのってねー、季節を先取りして作ってゆかなきゃ長く飾っておけないし、気分もそがれるしするんですけど、今回みたいに熱出したり、他のことが忙しかったりするとズレこんで来ちゃうのが困る。理想としてはテーマ月の1ヵ月前くらいには完成してると、作りながら次の季節に思いを馳せ、飾ってその季節を楽しむって優雅なんですけど。なんかいつもいつもギリギリなんだよなあ、私のやることって...。

      

★ヘンじゃないんだ★

JAFの会誌、JAFメイト5月号によりますと、イギリスではドライバーの約半数が、日常的に車に話しかけているというアンケート結果が出たそうです。これは英国内で2000人のドライバーに愛車との関係について尋ねてみたというアンケートで、

・47%(!!)が日常的に車に話しかけている

・半数が、よく走ったとねぎらったり、長いドライヴに先立ち励ましたりする(おお!!)

・40%が車には性格があり、機嫌を悪くすることもあると思う(♪)

・19%が車がどう思っているかを気にする

・女性の方が車への親密度が高く、20%の女性は夫にはしないのに車は愛称で呼ぶ

う〜ん、さすがにイギリス。ヘンな国だというウワサもありますが、この結果は皆さん、どう思われますでしょうか。私は当然、全ての質問にYESですな。そうすると私のようなヒトは、少なくともイギリスでは決してヘンではなく、ふつー(だって二人に一人が話しかけてるって言うんだもん)なんですね。ああ、やっぱり私はイギリスで生まれるべきだった。今からでもいい、イギリス人になりたいよー(絶叫)♪ 

と、いうことで、車に話かけるのは決してヘンではない。他の国では、どうなのかも知りたいところですが、日本はわりと多いと思うけどね、話しかけてるヒト。世間体気にして表向き「そんなことしませんよ〜」、とか言ってても、けっこうやってたりとか。でも、いーじゃないねえ、クルマとだって仲良しな方が人生楽しいもん♪

       

2006.5.8.

★つけ足し★

どーもー。終わってしまいましたね、ゴールデン・ウィーク。連日良いお天気に恵まれましたが、あやぼーは冬眠中にひっくり返っていたおうちの中を、あちこち片付けるのに全エネルギーを使い果たし昨日は一日寝て過ごしました。

ところで、あやぼーのオリジナルのお話のページにご来場頂きました皆さま、ありがとうございました。ま、あんな感じでですね、まーとかディとか、他に100人ほどが日夜あやぼーのアタマの中を駆け回って楽しませてくれているわけです。それはもう殆どひとつの世界が構成されてまして、私が猥雑でつまらない現実世界に降りてってるヒマがないというのも想像つくんじゃないかと思います。どー考えても、こっちにいる方が楽しいんだよな。自家製理想社会だもん。 

さて、なにしろ長い話の一部を抜粋してたんで、ちょっと付け足しで説明しといた方がいいかと思うんですが、ディはパパがちゃんと生きているのに、なんで自分が爵位を持ってるのか。それは文中でもマリオがちょっと言ってましたが、ママの方のおうちを継いでるからです。ディのパパのロベールさんは、自分が既に親の後継いでるのに一人娘のディのママを好きになっちゃうんですね。それも彼女が16歳、彼は30歳も過ぎてからのことです。でもどうしても彼女を妻にしたい。ま、ディを見てれば分かると思いますが、そりゃもう絶世の美少女で、しかもディと正反対(?)で気立てもいい(ちなみに、私は天才と富豪と美形しか書きませんと前にも言いました)。妻にするのは絶対彼女しかないとロベールさんは思い込んだんですが、いかんせん自分はもうシャンタン家の当主で他家に入ることは出来ない。この年まで結婚してなかったってのは、相当理想が高かったんだろうなと思いますが、それだけにやっと見つけた理想の少女、彼女に対するこの思い込みもひとかたならないものがあった。そこで彼は彼女のお父さん(ディのおじいさんに当たる)を拝み倒して二人の間に出来た子供のうちのひとりにそっちの家を継がせる条件で結婚を許してもらったわけです。それでディはおじいさんが亡くなった後、両親の約束通りそちらの家継いでるんですね。

そっちはそれで済んでるんですが、いかんせんディのママが早くに亡くなってしまったので二人の間の子供はディだけ。で、現在はロベールさんちを誰が継ぐかって問題が持ち上がってる。ロベールさんはこよなく妻を愛していたので再婚なんてまるっきりする気ないし、だからディの子供に継がせりゃいーや、とタカをくくってたんですが、なにしろ当のディがアレなんで、30も近くなっても遊ぶばかりでまるっきり結婚する気配がない。でも私思うに、たぶんディはこの後けっこう、いーかげんに子供の2、3人は作っちゃうんじゃないかな。結婚は面倒だからしないだろうけど、全部母親の違う息子が3人くらいはいても...。あの性格だから、アレクに比べてはるかにそのへんアバウトだしな。で、認知はするし養育費も出すけど、後は放ったらかしとかね。ありそう。問題はその母親がどんな女たちかってことで、これは考えてると面白い。しかもこんな親父の息子に生まれてしまった子供たちが、どんな育ち方をして、どんな大人になるのかって考えてるだけでも楽しいんだな、私は。

ところで、抜粋の中でもクランドルという国名が出てたと思いますけど、ここの王制、貴族制度っていうのは、この話そのものが現代から70〜80年くらい先の設定なので、例えば現在までのヨーロッパや英国の貴族制度とかとは全然違います。イメージとしてのモデルはイギリスですけど、そのへんから先はあやぼーの創作なんで、いろいろと。

現在、殆どの国で貴族っていうのは家柄だけのことになってて、昔みたいな社会制度の一部として成立してるのは確かイギリスくらいだったんじゃないかと記憶してますが、それも斜陽だという話もあるし、時代の流れとして封建制から民主制に移行してるわけですから、無くなってって当然の制度でしょうね。それをなんで100年近く経ったこの設定で復活させてるのか。それはもう単に作者のシュミ以外の何者でもありませんけど、でもいちおー、それなりに理由もあるんです。

あやぼーは民主主義とか社会主義が究極だなんてぜっんぜーん思ってないヒトなんですね。実際それは他のどの国でもない、戦後、民主主義の実験場として展開してきた「日本」という場所で生まれて育ったからこそ確信してることです。つまりバカはどこまで行ってもバカだという真理。現在の日本を見てて「衆愚」という言葉が思い浮かばないならそれはバカ組だからだと思う。そんなのは封建社会で下層階級やらせてよーが、民主国家で主権者と祀りあげられよーが、結局「愚」であることに変わりはない。民主主義ってのはそもそも理想が勝ちすぎて現実から激しく遊離し、全ての人間の能力を「1」と設定したところに成立してる。しかし人間の潜在能力は様々で千差万別。それはもう絶対にどうやっても変えられない現実ですよ。「平等」というのはひとつの概念であって、社会的差別を排除するための「設定」でしかないし、それをもって「人間が全て同じ」と考える無責任な現実からの遊離に対する言い訳には出来ない。「平等」という概念は、封建社会において身分制が不当に酷かったところへ、一旦各個人の価値をニュートラルに戻すために必要だったステップのひとつでしかない。つまり「平等の概念」とは、人間として生まれた者は皆、性別だとか家柄だとか、当の個人に由来しない事柄で社会的差別はしない、という「取り決め」でしかないんです。生まれた時は「0」起点であるとしても、生き方によってはプラスにもマイナスにもなるのが人間の「社会的価値」。

民主主義と教育がワンセットなのは、「代表者」を選出する立場にある限り、その代表者が問題の処理に対して有能であるか否かを判断するだけの教養が選出者の方にもなくてはならないからなんですが、いったいあの義務教育レベルで、どーやって、その教養を身に付けろってんですかね。しかもそこから先、専門分野に入ってくと複雑かつ難しすぎて、そこそこの知能レベルじゃ追っつきゃしない。こんな初歩的なところで既に問題がボロボロ出て来るのに、民主主義をあまりに有難がってそれに頼りすぎると、今の日本みたいになっちゃうのよね。つまり肩書きが欲しいだけの政治家が、有権者にしっぽふって票集めるのだけが目的になるとゆー、そこで無能で向上心もないくせに、権利意識ばっか強くて社会にぶらさがってるだけのバカ(こーゆーのに限って数が多いだけに始末が悪い)が、「あなたたちが主権者です」とご機嫌取られて身のほどもわきまえず自意識肥大で態度がデカくなる。実際、教養どころか行儀も礼儀もあったもんじゃないブタがのさばりかえってるじゃないですか。こういう愚かな民衆に、自国のみならず更には経済大国として国際社会を担う責任を果たせる教養なんて求めてもムダだし先天的にムリというもので、そもそもココからして民主主義の基本である「有権者」の定義から著しく逸脱しているんだな。結果として行き着く先が「衆愚」。以前も書いたかもしれませんが、社会というところは我々を養うためにあるんじゃなく、我々が養わなければ存続しえないものなのに、それに対して貢献もせずに権利ばっかり要求するバカが増えたら、制度そのものが崩壊してって当たり前なのよね。

ま、それはそれとしてクランドルの場合、王制、貴族制というのは一度はご多分に漏れず社会制度からは消えて単に家柄として残ってるだけになってるんですけど、この話の時代では自然発生的に復活してる。というのは、王制が廃止されてからクランドルでは体面を維持できずに絶えた家柄も少なくないけど、さすがにかつての王家とか、実力のある貴族とかは、例えばロウエル家とかディんちみたいに資産家として未だ国家の上層に君臨してる。その力を背景にして政治に関わる家ももちろんあったけど、旧王家だけは一時敢えて一切、政治からは手を引いていた。それはまあ、それまでの支配階級の筆頭なんだから、制度を変革した以上、そうするのが当然だったでしょうね。でもそうなってから何十年も経って、クランドルの議会が迷走して国政の安定を欠くところまで行っちゃうんです。で、それを憂えた旧王家の先代当主が、それまでの禁を破って政界に入り、民主制に従いながらも再び国家の中枢に立つとこまでなる。つまり、もう地位や肩書き目当ての成金どもにまかせちゃおけん、とより良い国政を目指して政治家になっちゃうんです。そうなると、その回りには上流階級の人脈ってのがありますから、その中からも倣う者が出て来て、現在ではかつての支配階級が国家の中枢を担うという様相を呈している。

もちろんバークレイ家のように、貴族ではないけれど血統的に優れた人物を輩出して社会貢献してきた家柄とか、家はそんなでもないけどずば抜けた才能を発揮して国政に関与するようになる人も存在するわけで、そのへんから言っても単に貴族だからって政治の世界で優遇されるってことは全然ないですけどね。つまりこれは身分を背景にしたものではなくて、政治家とか実業家としての実力を背景にし、なおかつ昔の貴族制の封建的不当さは排除されている状態なんです。だからかつての支配階級が政治的に事実上復活しているとはいえ、かつてのように圧迫されてるわけじゃないから民衆のウケも悪くない。むしろ、有権者の顔色伺うしか能がなかった有名無実の政治家連中が議会を占めていた頃よか、クランドル国民の生活はずっと向上してるしね。ヒトの上に立つ者が、誇りを取り戻した状態と言えるかもしれません。ま、そういう時代のそういう国だってゆー、設定です。

そんな背景もあって現在のクランドルの貴族っていうのは、血筋だけじゃなく実力を伴った血統ってゆーか、貴族制が廃止されていろいろ大変なとこ、なんとか生き残って来た人たちなわけですから、ある意味、それこそ本物の「貴族」ってことかもしれません。社会的意識も高く、教養も深いのが現在のクランドル貴族の絶対条件で、それゆえ国際的な救済、福祉活動や啓蒙活動も盛ん。莫大な資産も自分たちの実力で支えてるわけだし、しかも国の面倒まで見てるんだし、だから昔の貴族はバカでも血筋でなれたけど、クランドルでは通らないんですね、そーゆーの。きゃははは。いいねえ。だってあやぼー、バカがふんぞり返ってるのって耐えられないんだもん。

ま、要は全てにおいて、個人の実力と人間性、そこに価値の基準を求めるべし、というあやぼー流哲学の上に成り立ってる設定ですけどね。

★ディの悪どいやり口・その3★

      

2006.4.29.

★こちらでどうぞ★

↓で言ってたゴールデンウィークひまつぶし企画・あやぼーの小説原文「ディとまーの出会い篇」は、こちらでどうぞ。ディのパパとバークレイ博士も出てます。まーのイメージ画も付けてみました。5分で描いたにしては、なかなかいい出来かも。

公開期間は4/29〜5/7までとなっています。

※公開期間は終了しました。

      

2006.4.26.

★期間限定公開★

ゴールデンウィークひまつぶし企画といたしまして、例のあやぼーの小説原文の一部を4/29夕方頃から5/7まで、期間限定で公開させて頂きたいと思います。内容は「ディとまーの出会い篇」となっておりまして、どのようにしてまーがディのモデルをやるハメに陥ったかという一節でございます。この場面ではまだグレる前の純真なまーなんで、けっこう可愛いかも。

原稿用紙にすると60枚前後ではないかと思われますが、ふつーこのくらいだと短編一本の長さくらいはあるのかな。でもあやぼーんとこでは、ほんのワン・シーンくらいの長さです。4/29夕方以降に、このページをチェックして頂くと、リンクが出るようにしておきますので、おひまな方はこの機会にぜひ。期間限定ですので、お早めに♪

       

★これが出来上り★

前回の更新でお見せしていた4月フレームのパーツは、このように組み込まれて完成しました。画像をクリックして頂きますと、大きな写真でご覧になれます。

ドライフラワーを盛った樽とか、カゴとか、木箱に植えられてるお花とか束ねたブーケとか、周囲にはプライスを書いた黒板や包装紙も付いていて、街のお花屋さんの雰囲気が出ています。この写真では見えづらいですけど、左上段の花かごの横に乗ってるのはビーズやボタンを貼り合せて作った霧ふきで、他に針金製のクリップを切って作ったハサミなんかもあって、このへん芸が細かい。問題だったワイヤーカゴは右下に収まっています。

それから木箱が乗ってる脚立と横の棚、これはキットではもともと白木だったんですけど、それだとちょっと愛想ナシなので水性ニスで薄く色づけしてみました。全体の色とのマッチングも、かなり良くなってると思います。こういうところに、ひと工夫するのも手作りの楽しみですね。

ということで、現在はのーくんタペの5月を作っています。細かいと言っていたアップリケは比較的順調に出来たんですが、キルティングに入ろうとしたところで↓のような事態に陥り、何も出来なくなってストップしてしまったので、果たしてテーマである「子供の日」に間に合うかどうか微妙なところです。頑張らなくちゃ。

      

★熱が出た★

先週は約3ヶ月ぶりに熱を出してしまい、寝込んでましたので更新出来ませんでした。一時は38度まで上がり、あやぼーは平熱が35.5度あるかないかってヒトなんで、これは平熱が通常の36.5度くらいの方からしたら39度に匹敵するわけです。そうするともう、自分がなにやってんのか分からんってくらいしんどい。始めはまさかそんなに熱出てると思わなかったんですけど、計ってみたらそんなに出てて、これじゃしんどくってあたりまえだー、と改めて寝込みました。数日して37度弱くらいまでは下がりましたけど、やっぱりこの季節、晴れてるとしゃーるさんを走らせてあげなくちゃと思ってしまう。ホントは熱さまし飲んでクルマ運転しちゃいかんのですが、結局クスリで熱下げて一日しゃーちゃんの相手をしてあげました。しかし、しゃーるさんを運転しているとちっともしんどくないとゆー、あれはいったいなんなんでしょうね。走ってる間は全然ごっきげ〜ん♪家帰ると再び寝込みましたが...。

今はクスリなしでも36.5度くらいに戻ってるので、快復しつつはあるようですが、どうもこの季節の変り目ってのは、どうかするとこんなことになっちゃいます。皆さんも、あまり無理をなさいませんように。

      

2006.4.8.+4.26.

★ディの悪どいやり口・その2★

この話を始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

「こうなったものは仕方がないんだから、もう諦めてぼくのものになりなさい。」と言われて、でもわんわん泣きまくってるくせにアリは思いっきりきっぱりはっきり「イヤ!!」。もちろんディはそんな答え予期してますから、機嫌を悪くするどころか面白がってる。それへアリは、「マーティに嫌われたら、ぼく行くとこなんかない。またひとりぼっちになっちゃうよぉ」、と更にいっそう泣きじゃくる。そのくせ言葉調子は悄然とかキズついてるとかいう様子ではなく怒りまくってるって感じで、そのへんアリの基本的な気の強さが出ていてディはますます面白がって聞いてる。

「ぼくがずっとひとりぼっちでどんなに淋しかったかなんて、ディになんかわかるもんか。こんなおっきなお屋敷で両親に愛されて育ったディになんか絶対分かんない! マーティは初めてぼくのこと気にかけてくれて、マリオ(バークレイ博士)とマーティはぼくの初めて出来た家族なのに。やっと幸せになれたのに。ディが全部壊しちゃったんだ!!」

「行くとこがなければ、ぼくのところに来ればいいだろ。きみがそうするなら何でも買ってあげるし、どこにでも連れてってあげるよ。」

「イヤ!!」

「どうしてそんなに強情なのかな。悪くない話だと思うけど? ぼくはきみを愛しているんだし、大事にするよ。」

「そんなのウソだ。ディは今だってマーティが好きなんじゃないか。知ってるもん。それにホントにぼくのこと好きなら、こんなひどいことするもんか! ぼくのことなんて、飽きたらすぐに放り出すのに決まってるんだ!!」

まあ、マーティアがどう思うかはともかくとして、バークレイ博士は引き取ったときから当然アリが成人するまでは面倒見るつもりでいるし、彼の人柄から言っても何があろうと追い出されたりなんかするわけはないんですが、冷たい他人の中で育ったからそう手放しで人を信じることに慣れてないアリシアは、縁もゆかりもないのに何の代償もなく面倒見てもらってるのは、マーティアが自分を好きでいてくれるからだという思いの方がまだ強い。

でも実は博士がそんなにアリのことを気にかけるのには、アリ自身も知らない事情がある(もちろん隠し子とかそんなんではなくて、背景はもっと複雑)。それ知ってるのはいちおう博士とマーティだけのはずなんですけど、いろいろあってアレクとディも本当はある程度知ってる。ただ、それを教えるとアリが大変キズつくかもしれない事実なんで、博士もまーもまだ言ってないし、アレクは当然としてディもまだバラすつもりはない。今の時点ではディはアリとまーをからかって遊んでるとゆーか、まーを苛めてた時と同じで、すっかりおさまるとこおさまって平穏無事にシアワセしている二人の間に波風立てて、どうなるか見てやろう、みたいな、可愛いからこそ今の幸福に安住したりせずにもっと人間的に成長して欲しいなあ、という愛の鞭というか。まあ、その方が自分が楽しいからやってんですけどね、このおにーさんは。

で、いくら言ってもアリが首をタテに振らないのでディは、「そんなに強情張るならもうマーティアのところに帰さないから。ぼくのものになるって約束しない限り、絶対ここから出て行けないと思うんだね。」

訴えられたら強姦、監禁、児童虐待で、立派に犯罪なんですけど、ディはそんなの全然気にしてない。で、バークレイ博士のところに電話をかけて家政婦長のマジェスタに、マーティアも博士もいないから、アリシアはしばらくここに泊まるって言ってる。だから心配しないで、と伝えてから、それとなく彼らが戻ってくる予定を聞き出し、さてそれでは少なくともそれまで時間はあるわけだ、と、更にアリを苛めにかかる。

バークレイ博士の家も大きいので、当然何人もお手伝いさんみたいな人がいるんですけど、その中でもマジェスタはまーが引き取られる前からいて、まーにとってはお母さんみたいな存在。ちなみに博士の実家であるところのバークレイ家の本宅は別にある。そちらはディの家にも引けを取らない大邸宅で、ちゃんと執事もいるけど、博士はまーをそういう環境ではなくもっと家庭的な雰囲気の中で、普通のコに近い状態で育ててやりたかったので、自分の仕事にも都合がいい街中の別邸にずっと住んでる。で、マジェスタは博士がちゃんと事前に話してあったので、アリとまーがちょっと特別な関係であることは知ってるけど(彼女もまーとディのことがあってから、博士と同じにそのテの話にずいぶん理解が進んだというタイプ。)、例えばディがアリにヨコシマな興味を持ってるとか、そういう複雑な背景なんて全然知らないし、ディがちょっと危ないヤツだってことはいろいろあったから知ってるけど、高名な画家で、しかも自身が伯爵さま、そのイメージがあるから根本的に彼に警戒心なんか持ってない。ましてや彼は基本的にバークレイ博士やマーティアの友人であるという認識も強い。それで、はいはい承知しました。それでは宜しくお願い致しますね、で、特に心配もせずに電話を切ってしまう。

さて、2〜3日して、家に帰って来たバークレイ博士は、その話を聞いて、いったいそれはどーいうことだとビックリ。まーがアリに自分が一緒じゃない限りディと会うなと言ってることは知ってますからね。ましてやまーに首っ丈のアリがあんなにダメと言われてて、ちょっとお茶しに行くくらいならともかく、ディのところに泊まるだなんてそれは絶対おかしい。そう思って、さっさと迎えをやるべきかと迷ってるところへまーも帰ってくる。まーの方はもう博士以上にディをよく知ってますから、その話聞いた時点でやられた、と、これはもう絶対とんでもないことになってると悟って大パニック。心配しまくって迎えに行くと飛び出そうとするのへ、博士はマーティアをやったら騒動になることは分かってますから、アリシアのためにもコトを荒立てずに取り戻す方がいいと言う。それでもめてるとこへ、これ以上アリシアを足止めしておいたらマーティアが怒鳴り込んでくるだろうというタイミングを測って、その直前にディはアリを自分ちのクルマで送らせて何食わない顔で返してくる。アリも出来れば何があったかなんて知られたくないから、黙ってようと決心して帰って来てるんですけど、その場の雰囲気がとても「何もありませんでした」で言い逃れられそうではないうえに、マーティアの顔見たとたんに自分を抑えとくことが出来なくなって、「ぼくのこと嫌いにならないで」と半狂乱でいきなり泣き出しちゃう。それでまーにしてみれば、思った通りこれはもう何があったか一目瞭然、とにかくアリを落ち着かせて話を聞かなきゃと自分たちの部屋に文字通りひきずってく。

事実を知って、ではマーティはどう出るでしょうか。この二人、壊れるのか壊れないのか、つづきはまたいずれそのうち♪

★つけ足し★ 

      

2006.4.13.

★小さなお花畑★

サクラも今週の雨ですっかり散ってしまったようですが、代わりにあちこちでお花の咲く本格的な春がやってまいりました。ウチでもかねてから作っていた4月の歳時記フレームのアイテムがなんとか出来上がり、小さな花畑が現出しています。4月のテーマはお花屋さんだったんですけど、木箱や樽にたっぷりドライフラワーが盛られたデザインとなっていました。写真はそのパーツだけをフレームに組み込んでしまう前に撮ったものです。

殆どのアイテムはそれほど難しくもなかったんですが、問題は手前向かって右に写っているアイアンかご。これはもー、せめても使えるものになるまでに、いくつも作らなければなりませんでした。キットに付いていたワイヤーだけではとても上手く仕上げることが出来ず、わざわざ東急ハンズで同じ素材を買い込んで来て、やっとこさ完成したものがコレです。

なにしろ針金ってこのくらいの細さだと柔らかくてくねくね捻じ曲がるので、ペンチで曲げている間に直線になってなきゃいけないとこがデコボコになったり、あまり強くペンチでつかむとブロンズのメッキが剥がれてしまったりキズついたり。結局、出来上ってみると、なんだこりゃ? 

とても使えたもんじゃなくて、これひとつのために一時は完成を諦めなきゃならないかと悲嘆に暮れたほどでした。しかしまあ、何回もやってりゃコツもつかめてくるもので、5つめにしてやっと使える形のものが出来上ったのです。でもこの完成品でさえ、自分としてはまだ満足には程遠いデキと言わざるをえません。

→の写真は完成品が出来上るまでの、とても使えたもんじゃない力作の数々です。手前向かって左の、ワイヤーがぐにゃぐにゃになってるやつ。これが一番始めに作ったものなんですが、こんなことになってしまった時、果たしてこの同じワイヤーが手に入るだろうかとまっさおになりました。いくらさがしても同じモノがないってことが、キットものの場合往々にしてあるんですよね。今回は運良くハンズで一発で見つかりましたが、その後も長さを間違えてカットしてしまったり、出来上りの形やサイズがイマイチだったりで、大量のワイヤーをムダにいたしました。

そんな苦労をしつつも、なんとか完成した4月のフラワー・ショップ。完成品はまた次回の更新ででもお目にかけたいと思います。

      

2006.4.9.

★好物★

あやぼーが好きな食べ物のひとつにオイルサーディンがあるんですけど、中でも写真のポルトガル産ミネルヴァのスパイスド・オイルサーディンには目がない。

その名の通り、香辛料を効かせたもので、トウガラシが丸ごと一緒につけこんであったりして、パンと一緒に食べるとこれがまた美味しいんだ。もう十年以上前に神戸の輸入食料品店で見つけて、お味見に買ってからというもの、我が家では長年に渡って常備されてる非常食でもあります。

当時は、こんなプルタブ方式の缶じゃなくて、ネジ式のでフタをくるくる巻きとるやつ? 大昔、日本でもそんな缶詰めがあったように思いますが、わりと最近までそういう旧式の開け方の缶でした。日本の食料品って海外のものに比べていいなあと思うのは、開け方とか取り扱いにまで細かく気を配ってあるものが多いことですね。ここ何年かの間にコレもプルタブになりましたけど、外箱にプルタブの絵とか書いてあって、日本じゃ当たり前だけど、まだポルトガルではそういうのがウリになるんだなあ、って思ったりしてました。

ところで最近はこれすごく売れてるらしくて、梅田とかの大きな輸入食品店でも見かけましたが(そういうとこのはお値段高い)、そのせいか出回ってるのは漬け込んだばかりのものが殆ど。昔はわりとよく漬かったものとかもあったんですけど、だから買って来てすぐだとまだスパイスがしっかり染み込んでなくてイマイチだったりする。そこで私は最近コレを大量に買い込んでおいて、少なくとも一年(せめて一夏)は寝かせてから開けようと、出来れば消費期限ギリギリまで漬け込んでおこうと思うんですけど、いかんせん好物なんですぐ食べたくなってしまう。箱には4〜6尾入りとか書いてあるんですけど(それは小さいお魚の場合)、最近のはお魚が大きのでいっぱい詰まってても3〜4尾という大きさで、これも漬かるのに時間がかかる原因でしょうね。ともかくもうコレは、辛いものが好きな私のようなヒトにはどーしたって絶対よくよく漬け込んでから食べた方が美味しいわけで、だからもっといっぱい買っとこうと思って先日お店に行ったら、殆ど売り切れ状態で3缶くらいしか残ってなかった...。やっぱり密かによく売れてるらしい。

ということで、もしこれを食べてみようと思われるなら、冷蔵庫には入れないでせめて一年置いてからにしてみましょう。ほんっとーおに、辛くて美味しいですから。

      

★よおし!★

毎年冬の間に2キロは太ってしまうあやぼーなんですが、今年も案の定...。これからの季節、やはりまずいんですね、2キロは。そこで3月頃からいくぶんダイエットぎみに食事を調整してたんですが、その甲斐あってかぼちぼち落ちかかっていました。そして先日お出かけしてけっこう歩いたことも良かったらしく、結局今朝、トータルで1.5キロものっ!! 減量に成功したのです。よし、ここまで来たら目標の2キロ減は目前だ!!

わりと最近は甘いものとかもそれほど欲しくないし、基本的に野菜中心の食事をしてるのでそうそう大幅に太ったりしないで済んでますけど、冬はやっぱりその2キロの脂肪が身体に必要なんでしょうか。毎年決まって、春になるとこんなこと言ってるような気がします。 

      

2006.4.3.

★投資で儲けたぞ★

うふふふふふふ、一度言ってみたかったのー、このタイトル!! あやぼー、またしても笑いが止まらな〜い♪

以前ちょっと話してたと思うんですけど、例のっ、6年もコゲついてた投信をっ、やっと解約することが出来たの〜♪しかも、投下資金に対して約28%もの利益を上げての大勝利!!!!

以下、これから投信始めようかなとか思ってる方の、ご参考までにということで素人の経験談としてお読み下さい。

しかしまあ、6年ですからねえ、年間計算すりゃ4.6%ですけど、定期預金よかはるかに儲かったから良しとしておくか。だってね、私ともかくコレ買った時、以前もお話したようにITバブルでものすごく値段が上がってる時に買っちゃって、その後どんどん値段が落ちてとんでもないことになってて、一時はもう投下資金そのものを諦めかかってすらいたんだな。それ考えれば、元々の資金を取り戻したばかりでなく、利益まで上がったなんてのは殆ど奇跡だもん。

あやぼーって小心だし、お小遣い稼ぎ程度の金額しか買ってなかったから笑って済んでたけど、一時は日経平均が8000円前後まで落ちたんだから、買ってたファンドが崩壊しなかっただけでも儲けものだったかも。

実は大昔、TIMEでフィディリティの記事を読んだことがあって、あれはアメリカでフィディリティ投信がものすごい利益を上げてて話題になった時のことだったみたいですけど、で、その記事読んでて、30%とか、50%とか、100%(!!!)とかの利益が上がってるなんてのを、ああコレは株だな、私には一生関係のない話だな、と思ったもんでした。当時は定期預金の利率が6%とか7%とか付いてて、だからよほど好きで株やってるとかでもない限り、リスクの大きい投資に手を出そうなんて誰も考えないような時代だったのよね。しかしコトここに至って、あの記事はやっぱり本当だったんだなあ、と実感したりしました(そりゃ、ホントに決まってるんですが、当時は他人ごとだったのよ)。

昨年後半に入ってから、日経平均がどんどん上がってくので解約タイミングを測るためにいろいろデータを出したりして研究してたんですが、その甲斐あってこの6年で最高値に登ったところで解約出来たもんだから、買った時の無知に比べてけっこう成長したかなあ、とそのへんも嬉しい理由かな。最近は、大体こう動くだろうという予測がかなり当たるようになって来たし。

それでそのデータの値動きを追って眺めてると、確かに1年とか2年とかの比較的短期間で100%の利益を出すのは可能なんだな。要はタイミングの問題で、今の株価の足の速い動きだと、一か月でも結構値幅が動くので、あまり欲張らないで月に3%とか5%とかの利益が上がればいいくらいの気持ちでやってれば、わりと確実に儲かってゆくよーな、気がする。でもこれはあくまでシロウトの「気がする」なんで、あまりマジで信じないよーに。ただ、今の株式市場っていうのは基本的に堅調なので、私のようなシロウトが多少ヘマをやっても待ってれば取り戻せる機会が回ってくることも多いように思います。だから始めるにはいい環境かもしれませんね。

さてここでアドバイスです。私はかつて何も考えずに成り行きで投信を買ってしまい、資金を6年もコゲつかせてしまいました(おまぬけ♪)。どうか皆さん、このようなことにならないためにも、投資を始められる前には株価と買おうとする投信(もしくは株の銘柄)のデータをじっくり研究して、底値を読むようになさって下さい。特に今は株価が2003年の底値以来、上がりに上がって膨らみまくってる時なんで、儲かったなんて話を聞いていきなり参加しちゃ危ない。こんなことはクロウトさんにはあまりにも当たり前なことなんですが、意外と知らないヒト多いのよ。銀行なんて売ってなんぼだから、相談に行ったらその日の株価なんて関係ナシに売ろうとするもんなあ...。

ってコトで、私もこれを教訓として、またぼちぼち頑張ってみたいと思います。

      

2006.3.31.-4.3.

★ディの悪どいやり口★

この話を始めから読みたい方は、専用のSTORY INDEXをご参照下さい。

さて、例の話の続きです。アリシアにちょっかい出して楽しんでたディですが、一度ふられたことで彼がマジになってるってことに気づいてるまーは、何かされちゃ大変って思ってアリに自分が一緒でない限り、絶対会っちゃだめときつく言ってる。アリは自分はきっぱり断わってるんだし、そもそもはディってまーの恋人だったんだから、そこまで神経質になるほどの危険人物とは思えないけど、自分にまーがいるの分かってて危ないアプローチをされるのもちょっと困る。だからまーの言うコトを聞いて、一応ディを遠ざけてはいるんですけど、でも一人の時に電話かけて来られたりすると、電話で話すくらい害はないと思って切らずに相手してて、そうなるとディは外ではあまり喋らないくせに実は口うまいですから(まーもそれでひっかけられた)、次第にアリはディって紳士だしマーティが言うほど危ないヒトじゃないって思わせられてくのよね。

これはまだ書いてませんでしたけど、アリとまーが街の家に帰って来た直後に、ディは「天使が二人になったから」とかって今度は二人をモデルにしてまたいい絵を何枚も描いてるの。そういうこともあったからアリも彼の才能は認めてるし、友人としてならキライってわけでもない。

レイの別荘に招待された時も、"偶然"ディがいたことを、「実はきみに会いたくてね」とか素直に認めたり、「ちょっと強引すぎたかな」とか謝ってみたり、しかも特に何もしないで済ませてたもんだから(このへんディのテなんですが)、そうなるとますますアリは会っても全然大丈夫って気になってく。そしてある日。

例によってまーがアレクに会いに行ってて一人で淋しいなーとか思ってる時に、これも例によってディが電話かけて来て(ディはしっかりアレクのスケジュールにチェック入れてて、いつ休暇で帰ってくるかもよく知ってる)、「いつもいつも電話ばっかりというのもなんだから、たまにはちょっとうちにお茶しにおいでよ」、とかゆー。アリはディの屋敷には、まーと一緒にモデルやってたとき何回も行ってるので、執事とか、他に何人も使用人がいるのを知ってて、ディもそれをアピールするもんだから、いくらなんでもその環境でおかしなマネはされるまいと思い、お誘いに乗ってしまう。いつもならバークレイ博士がいるし、まーも彼にはディがアリに興味持ってるようだから気をつけてくれと頼んでるしするんで、博士が止めたかもしれないんですけど、間の悪いことに丁度彼も仕事で海外に出てる時(ディはそれも知ってたかもしれない)。で、アリはひとりだったので、深く考えもせずに自分の判断で出かけちゃう。ちょっと、ほんの数時間、お茶しに行くだけのつもりで...。

でも、ディは若輩とはいえ本人が伯爵さまで、一家の主のだんなさま。先代からの執事のアーネストにしても家政婦長のビバリー夫人にしても、まーにもアリにももちろんよくしてくれるとはいえ、だんなさまのご命令は絶対なんだな。特にディは絵を描いてる時は普段以上に神経質なんで、彼がアトリエにいる時は例え緊急の電話であれ来客であれ、絶対取り次ぐな、そして呼ばない限りアトリエに近づくなという至上命令が出ている。アトリエそのものも防音構造にしてあるもんだから(そもそもは内部の音が外にもれないためではなく、ディは外の物音に自分の気を散らされるのがイヤだからそうしてある)、そことそれに連なるディの私室(親しい来客用の控え室、プライヴェート・リヴィングと寝室などが連なった豪華なスイート)っていうのは実質上、完全な密室状態。そりゃ、悲鳴のひとつも聞こえればアーネストだって駆けつけるでしょうが、そもそもが中庭を抱いて左右に両翼を広げてるような広大な屋敷の上に、私室とはいってもスペースがある上、防音してあっちゃ、どうにもならない。まーは当然そんなこと百も承知ですが、アリはそこまでディんちに詳しくないから、何人も人がいるんだし、って思ってるのね。で、邪なディの罠とも知らずにのこのこと出かけてく。

まーの時もそうだったんですけど、っていうか、そもそもまーにクスリ教えたのはディで、彼自身も中毒になるようなことはしないけど十代の頃から遊ぶ程度には使ってる。麻薬もだけど、薬物全般に詳しいのも彼の始末が悪いところで、こんなワルいオトナにかかっちゃ、いくら天才児とはいえ14歳になるかならないかのアリが太刀打ちできるわけがない。今でこそまーはそこそこディと対等にやりあえるくらいには成長してますが(そろそろ16から17になりつつあるところ)、そのまーですら今のアリの年の頃にはいいように手玉にとられてたわけですからね。ましてやディとはつい最近知り合ったばかりのアリは、彼のそういう悪魔的なとこなんてまーほどよく知らないし、いいカモです。

というわけで、始めは機嫌よくふたりでお茶してるんですけど、そのうちアリは気分が悪くなってきて坐ってることも出来なくなっちゃう。もちろんディが、そういうクスリをお茶に入れて飲ませたからです。で、身体の自由も思考力も薬に奪われちゃったアリは、殆ど抵抗もできないでいいようにされてしまう。立派な犯罪なんですけどね、でもそんなこと気にするよーなディじゃありません。まあ、このくらい酷いメにあわせても、それでダメになるようなコじゃないと分かってるからってのもあるんですけど、文字通りの意味で遊ばれてますね、アリと、それにまーも。こんなことしてまーにバレないわけはないし、そうするとそれでこの二人の関係が壊れるか、それともより強くなるか。壊れれば壊れたでディはアリを自分のものにする気だし、壊れなければ壊れないで、それはそれでちょっとした純愛だしそれは見てて楽しい。それにその後もちょっかい出す楽しみが増える。...やっぱりディって、性格破綻者ね(作者と同じ。だから彼は私のお気に入り)。

さて、酷いメに合わされたアリの方はもう半狂乱になっちゃって、あれほどきつくまーに言われてながらのこのこ出かけてきてこの始末。こんなことマーティに知られたら絶対嫌われちゃう、とかってわんわん泣いてるのに(可愛い...♪)、ディは「だってこうでもしなきゃ、きみはぼくを振り向いてさえくれないんだもの」と、罪の意識なんかカケラもない。さっき、可愛いって書きましたけど、これは作者の感想であるとともに、ディの感想でもありますね。で、「こうなったものは仕方がないんだから、もう諦めてぼくのものになりなさい。」

これからどうなるんでしょうか。つづく...。

★ディの悪どいやり口・その2★

      

2006.4.2.

★さくらのベッド★

いよいよ4月がやってまいりましたが、今年のサクラはどうなんでしょうね。明日あたりから晴れるのかなあって感じだから、この週末が見頃なんでしょうか。

というわけで、サクラの季節。3月のひなまつりに引き続きまして、のーくんタペシリーズの4月分が完成いたしました。大きなサクラをベッドにして、春のおひるねしてるのーくん、可愛いでしょー♪

実はこれ、3月のを作る前に作ってあったんですけど、やっと見頃の季節になりました。ま、けっこううまく仕上がってると思います。現在は5月「こいのぼり」をテーマにしたウォールポケットを作ってて、そのあとこのタペの5月分を作る予定。しっ、しかしっっっ、その5月のアップリケがまたソーゼツというか、細かいパーツの型紙を見ただけでがっくり肩が落ちそうなほど細かいのっっっ。作る前から疲れてくる感じですが、頑張らなくては。

それにしてもこのシリーズ、作家さんのこだわりなのかもしれませんけど、このタペにしてもウォールポケットにしてもやたら細かくてめんどい。まあ、1キット1200円とか1500円とかで一週間も十日もたっぷり遊ばせてもらえると思うとお得かもしれませんが、もしかするとこれまで作った中でこれはアップリケのシリーズに次いで細かいかも。

細かいのがイヤなら買わなきゃいいじゃないかって自分でも思いますが、でも可愛いと作りたい。このへんがジレンマなんですねえ(ああ...)。しかしその苦労の向こうに、仕上がった時の達成感があるのだと自分に言い聞かせ、精進努力を重ねて写真のような作品が出来上がってゆくわけです。来月も完成した作品をお見せ出きるよう、頑張りたいと思います。

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