2001年頃から手芸を始めて早や4年が過ぎようとしているわけですが、昨年は以前からやっているパッチワークの他にドールハウスやトールペイント、ビーズ・アクセサリなどレパートリーを広げてみました。あまりにも沢山作ったため1ページでは収まりきらず、こちらではまずドールハウスとトールペイントの作品をご紹介したいと思います。
こちらは初めて作ったドールハウス作品です。6回連続のショップ・シリーズで、そのうちキッチン・ショップとドレスメーカー(洋裁店)なんですけど、各画像をクリックすると大きなバージョンで細かいところまで見て頂けます。
こうやって出来上がりを見ていると難なく仕上がっているように見えますが、材料→の写真をご覧頂くと分かるように元は布や角材、紙、ビーズ、レースなど、まるっきり形になっていないものを切ったり貼ったりして↑のような状態にしていくわけですから細かい作業の連続です。もちろん箱の色も自分でペイントしました。 一番大変なのはボンド付けで、作業の都合であまり速乾性のものは使えませんから、きっちりくっつくまでにけっこう時間がかかります。せっかく貼っても剥がれてきたり、なかなかくっつかなかったり、全体の中で一番イライラさせられるところですね。パーツはそうやってひとつひとつ作ってゆくわけですが、この段階が一番しんどいです。なんか細かいのを作るばっかりで、なかなか先が見えてきませんから。ホントにあの見本のよーになるのだろーか? そんな感じで五里霧中です。 なにしろ私、コドモの頃よくプラモを作ろうとするんですが、あまりに不器用なため、ついぞ自分で完成させるということができませんでした。あの時もボンドがくっつかないのに泣かされたものですが、ドールハウスもそれと殆ど同じものがあります。とにかくうまくいかないとすぐ、きーっっっっ、てなっちゃうんで、今回も完成に漕ぎ着けるかどうか、始めた時は自分でも不安でした。 でもそういう切ったり、貼ったり、塗ったり、くっつけたりという超・細かい作業を繰り返し、全部のパーツが出来て、それを箱の中に組み上げる時が報われる一瞬なんです。それまで何がなんだか分からずに説明書通りにやってるわけですが、ひとつに集まるとおお!! 見本通りにひとつの世界が見えてくる!! 当然見本写真より立体のホンモノの方が迫力があるわけで、ココまで作り上げると物凄く満足感が味わえます。 始めに作ったのはキッチン・ショップの方なんですけど、壁の棚にはスープカップやお皿などが乗っており、中央のテーブルにはティセットやカトラリー、その回りにクロスやクロスかけ、かご、それにトピアリーまであります。ちょうど街中によくある雑貨店のような感じですね。 かなり苦労はしましたがコレの完成に気を良くして、次はこのシリーズの中でも一番作りたかったうちのひとつ、洋裁店に取りかかりました。ふたつめということで慣れてきてたのかもしれませんが、始めのやつよりこちらはかなり楽に作ることが出来ました。細かさから言っても、こちらの方がマシだったような気もします。 なんと言ってもこの洋裁店のウリは中央にでんと置いてあるトルソーでしょう。これはフェルトと布で出来てまして、足元は木材やウッドビーズなどでそれらしく仕上げてあります。肩からかかっているのはメジャー。これもちゃんとメモリが打ってあるんですよ。あとキレイなのは棚の反物、このへんの色バランスはすごく好きです。棚の上には帽子箱とコサージュが置いてあり、テーブルの上に反物、針山、特にご注目頂きたいのが壁の棚に乗っている鉛筆やハサミで、鉛筆はツマヨウジ、ハサミは洋菓子店などで袋入りのクッキーの口をしばってあるカラー・タイを使って作っています。その他のアイテムは壁の額、ボタンシート、鏡などで、この鏡も足元ウッドビーズなど使いまして、重厚な雰囲気の仕上がりです。棚や壁に貼ってあるボタンシートも、なかなか本物っぽいでしょ? ドールハウスって以前からやってみたくて、でも「工作」はとことん苦手だったため長いこと恐くてトライ出来ませんでした。でも今回のシリーズはあまりに素敵なのでどうしても作りたくて一念発起したんです。さすがにコドモの頃から比べると忍耐力が付いたのか、紆余曲折はありましたが、なんとかかんとかこのよーに見事に仕上がりまして、お部屋に飾ることが出来るようになりました。 折角作ったので飾りたい、でも前面にガラスとか入ってるわけではないので、飾っておくとどうしてもホコリが心配。悩みましたが、ラップでくるんでホコリよけにすることでその問題は解決しました。こうしておくと中にホコリが入るのを極力抑えることが出来ますし、汚れたら取り替えればすみますもんね。 とゆーことで、6回シリーズのうちまだ2つしか作ってはいないんですが、現在ティ・ショップ(紅茶屋さん)を制作中。2005年の間には残り4つを全て完成させたいと思っています。
★トールペイント・初級篇★ さて、ドールハウス同様、以前から憧れていたのがトールペイント。大昔にデコパージュを少しかじったことはあるんですが、あちらは絵などを木に貼り付けて薬品処理すればいいだけなのに比べ、トールの場合は自分で描かなければならないんですねーっ!! 元絵を転写してなぞればいいだけとは言っても、筆なんて持ったのはいったいいつの話? 状態の私には、なかなか挑戦する勇気がありませんでした。 しかしまあ、やらなければいつまで経っても出来ない。ともかく簡単な初心者向けキットで始めてみようと注文したのがこちらのシリーズです。ご覧のようにベースになるのはこのような白木のアイテム。これを絵具や薬品のノリが良くなるようにサンドペーパーで磨いてから下地剤を塗り、更にベース色、絵柄を描いて仕上げ剤を塗る、手順としては単純なものなんですが、あやぼー的にはこの木材磨きが一番時間がかかるんです。デコと違って上に絵を貼るわけじゃないので、それほど完璧にスムースにしなきゃならないということもないようなんですが、磨きが雑いと仕上がりも汚くなるような気がして、私はけっこう頑張ってツルツルになるまで磨きました。 そのようにして一番始めは↓の写真向かって左のジンジャーマン・ネックレスを作ったんですけど、これはジンジャーくん、糸巻き、パラソルを麻紐に通してあって、キッチンなどに飾るとカワイイアイテムになってます。 きっちり磨きをかけておいたおかげでベースなども滑らかに塗りあがり、図柄が簡単だったこともあって、おっ、楽勝じゃーん。コレで気を良くしてスリーハーツに取り掛かったんですが、こちらはご覧の通り絵が複雑...。けっこう恐かったんですけど、それでも慎重にやってなんとか完成にこぎつけました。 この後、↓の写真中央にあるブドウ柄のスクエア・トレイを作りましたが、こちらもそれほど苦労はせずに仕上がりました。ブドウですから図柄にツタの絡んでいるところがあって、そこが一番描きにくかったですけど、慣れて来てたせいもあるのか全体としてはわりと楽勝だったと思います。 さすがに3つ成功するとかなり余裕が出て来ますね。でも、やはり悲劇は待っていました。それは「ウォッシュ」という技法。↓の写真中央に写っているイチゴ柄のフタ付きプチ・ボックス、この本体にその技法が使われていたので、説明書の通りに絵具を1:1に薄めてベースを塗ったんですが、それでもまだ濃かったらしい。見本より大幅に下地が濃くなってしまって、そうすると後に乗せる絵具の色がキレイに出ない!! これは大失敗!! とパニクりましたが、トールに使われている絵具は、乾くと膜状になるので剥がすことが出来ます。仕方がないので全部剥がしてやり直し。今度は絵具を10倍くらいに薄めまくって水のようにしてから、重ね塗りすることによって少しずつ色をつけてゆきました。 同じ技法はミニ・バケツのベースでも使ってますが、プチ・ボックスでの失敗のおかげでウォッシュ技法のコツを掴んでましたから、こちらはバッチシ。写真ではよく分からないかもしれませんが、白木のベースの木目なんかもうっすら見えて、ウッドバケツらしい仕上がりになっています。 そして最後に作ったのがウエルカム・プレート。これで一番苦労したのはWelcomeの文字でしたね。それまでと違って、わりと太く描かなきゃならなかったんで、太さがムラにならないようにするのに気を使いました。
と、いうことで初挑戦のトールペイントは、このよーになんとか全て見本通り仕上げることが出来ました。このシリーズに付いてるベースの白木は市販の普及品なので、それを買って来て今度は色違いなんかも作りたいなと思ってます。カントリーな雰囲気の小物が比較的簡単に作れるので、トールペイント、今ではすっかりお気に入りです。
★トールペイント・中級篇★ 初級篇の成功に気を良くして、次ははちょっと難しそうなシリーズにトライしてみることにしました。こちらは田畑聖子さんというトール作家の方の作品をキットにしたものなので、先ほどの初心者向けコースよりはかなりプロっぽくなります。色柄の方も全部が白をベースに赤の格子が入っているので統一感があり、全部キッチンで使えるアイテムになっています。もちろんどれも始めは白木のベースですよ。 キットの説明では白木を磨く必要もなく、下地も上塗りもいらないということだったんですが、私はせっかくなので全部きっちりやりました。元々のやり方は荒い仕上がり感を出すためのものだと思うんですけど、あやぼー的にはもう少し丁寧な仕上がり感が欲しかったんですよね。
一番始めに作ったのはジンジャーくんの付いたコルクボードで、大体はうまくいったんですが、ステンシルで柄を出すのが始めてだったので格子部分が弱冠キレイに出なかったかな? って感じです。でもまあ、それもカントリーな味ではありますね。ジンジャーくんが愛嬌あってカワイイので気に入ってます。 中央はキッチン・プレートバニー、これがもー、本当にキュート!! こんなのが自分で作れるなんて〜♪ トールを始めて良かったとつくづく思います。そしてもうひとつはジャム・トレー。ジャムの瓶を並べて入れておけるというコンセプトですが、フリーBOXとしても、もちろん使えますよ。
このシリーズは色柄が共通だったので、先に全部磨き上げてから、ふたつめからは並行して作ってゆきました。残り3点はまずベアのコースターセット。ケースに5枚のコースターがセットされていて、もちろん実際に使えます。中央はコーヒーフィルターホルダー。コーヒーの紙フィルターを立てておく他に、レターホルダーとしても使えますね。そして最後は立体感のある大きなリンゴが付いた手提げBOX。どれも雑貨屋さんで売ってそうな仕上がりでしょ? バニーの他は5点とも基本的に市販品のベースなんですけど、それに付いてるリンゴやクマなどのアイテムがオリジナル。同じベースでも作家さんのセンスによって出来上がりデザインはいろいろになりますね。今度はあやぼーオリジナルで作ってみたいものです。
あやぼーにとって初めてのドールハウス&トールペイント、如何でしたでしょうか? どちらも大変気に入ったので、これからも続けてコツコツ作って行きたいと思ってます。2004年はこの他にもいろいろ作ってましたが、「2004*あやぼーが今年作ったモノ 2」では、パッチワーク作品あれこれをお見せします。こちらも沢山ありますので、見てって下さいね。 2005.5.14.-5.15. photo : 2005.5.8. >> CRAFTWORK ANNEX2004*2.パッチワーク篇
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