代名詞には、人称代名詞、指示代名詞、不定代名詞、疑問代名詞、関係代名詞の5種類があります。
人称代名詞には以下のようなものがあり、文中の役割に応じて形が変化します。所有格は後に名詞が続くもの、所有代名詞はそれ一語で「〜のもの」という意味を持つ語です。また、 ・「they」は人間(彼ら)を言うのにも使いますが、複数のモノ(それら)を指す時にも使う ・「it」はよくモノを指しますが3人称代名詞に属し、赤ちゃんを指す時などにも使われる ・「we、you、they」は特定の人(たち)ではなく、世間一般を漠然と指すのに使うこともある ex) They say that the woman is rich. (その女性は裕福だそうだ。) 以上のことも覚えておきましょう。これらはフレーズを沢山覚えてゆくと自然と身についてくるものだと思いますが、全てセットにして整理して覚えておくのも便利です。
文中では以下のように用いられるので、それぞれの置かれる位置を把握しておいて下さい。
>> 人称代名詞について詳しくは基礎確認篇★その12.代名詞2.人称代名詞を参照して下さい。
2.指示代名詞 指示代名詞は特定の人や物事を指し示すのに使い、代表的なものはthis(these)、that(those)ですが、such、same、soにも以下のように代名詞用法があり、これらは指示代名詞に分類されます。 ex) @ I hurt her feelings, but such was not my intention. (彼女を傷つけてしまったが、そんなつもりはなかったんだ。) A I experienced the same. (私は、同じような経験をした。) ※sameは通例、theを付けて用いられます。上例のようにsameが一語で用いられている時は代名詞用法ですが、「I experienced the same thing.」 のように名詞が続いている時のsameは形容詞なので区別しておいて下さい。 B Do you think he'll win the game? - I hope so. (彼は試合に勝てると思いますか? - 勝てるといいですね。) ※「I hope so. = I hope he'll win the game.」 >> 指示代名詞について詳しくは基礎確認篇★その12.代名詞3.指示代名詞を参照して下さい。
3.不定代名詞 不定代名詞の代表的なものは、one、none、other、another、some、any、each、all、both、either、neither などで、指示代名詞のはっきりした指し方に比べると、主に漠然とした物事を指すのに使われる代名詞です。ただし、これらの語は「代名詞として使われることもある」ということであって、他に形容詞や副詞などとして使われる場合もあり、このように英単語は一語が様々な意味に使われるだけでなく、文中の役割によって用法にもいろいろあるということを覚えておいて下さい。先ほどのsameやsuchも、この点は同様です。 ex) Show me another. (別のを見せて下さい。) May I give you some? (少し差し上げましょうか?) >> 不定代名詞について詳しくは基礎確認篇★その12.代名詞4.不定代名詞 @)、A)、B)、補説)を参照して下さい。
4.疑問代名詞 who(whose)、which、what を疑問代名詞といいます。 ex) What can I do for you? (ご用を承りましょうか?) Who is that lady? (あのご婦人は誰ですか?) >> 疑問代名詞について詳しくは、疑問詞の項目で解説します。
5.関係代名詞 先行する名詞や代名詞(これらを「先行詞」と言います)を受けて、それを修飾する節を導く働きをするもので、that、who、which、whose、whom、whatなどがあります。これらはそれに続く節を代表する語と考えれば良いでしょう。 ex) Do you know the man who is talking with a woman over there?. (向こうで女の人と話している男性をご存知ですか?) The picture which is on the wall is a Rembrandt. (壁にかかっているのは、レンブラントの作品です。) >> 関係代名詞について詳しくは、関係詞の項目で解説します。
以上の5種類が代名詞に属するわけですが、まずは人称、指示、不定代名詞の3つをしっかりと把握しましょう。疑問詞や関係詞は文の構造が複雑になるので、疑問副詞や関係副詞などと合わせて、そちらの項目で解説します。
では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。
解答例5「a friend of mine」は、誰であるかはっきりはしないで「ある友人が」という時によく使われます。 解答例8は、人に何かを勧める時の慣用表現で、「Would you like some tea?」のように勧めるものを入れ替えて使うことができます。また、漠然と飲み物、食べ物を勧めるような時は「Would you like something to drink (eat)?」のように「something to 動詞」を使って同じようなことが言えます。 解答例9と10は、it と one の対比的な用例です。it は特定されたものを指し、one は同種のものを漠然と指すのに使われる点を覚えておいて下さい。
2007.11.11..-11.12.
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