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基礎確認篇★その12.代名詞

4.不定代名詞 A) other、another、some、any

 

other と another

otherとanotherには、代名詞用法としてよく使われる以下のような慣用表現があります。整理して意味を掴んでおきましょう、

 

@) One - the other ([2つあるもののうち]1つは〜、もう1つは〜)

ex) We keep two cats. One is white and the other is black. (私たちは猫を二匹飼っている。一匹は白で、もう一匹は黒だ。)

the other を受ける動詞の形に注意して下さい。

 

A) One - the others ([3つ以上あるもののうち]1つは〜、残りは〜)

ex) We keep three cats. One is white and the others are black. (私たちは猫を三匹飼っている。一匹は白で、残りは黒だ。)

the others を受ける動詞の形に注意して下さい。

 

B) Some - others (〜する者もあれば、〜する者もある)

ex) Some are good at English, and others (are good at) mathematics. (英語が得意な者もいれば、数学の者もいる。)

( )内は重複を避けるため、一般に省略されます。また、このように範囲が特定されていない場合のothersには冠詞は付きません。

  

C) each other ([2者の間で] 互いに)、one another ([3者以上の間で] 互いに)

ex) The two love each other. (二人は愛し合っている。)

  

D) A is one thing and B is another (AとBは別物である)

ex) To speak is one thing and to write is another. (話すことと書くこととは別ものである。)

 

D) 「他人」 others (複数) / another (単数) 

ex) Don't speak ill of others. (他人の悪口を言うな。)

「他人」という意味で使う時は、others に冠詞は付けません。

 

E) 漠然と「同種で別のもの」と言う時に、another を使う。

ex) I don't like this one. Show me another. (これは気に入りません。別のを見せて下さい。)

 

someとany

someとany は形容詞としてよく使われますが、代名詞用法もあります。数を表す時は複数扱い、量を表す時は単数扱いになり、一般に肯定文にはsome、否定、疑問、条件文にはanyが使われます。しかし、意味によっては逆の場合もあるので、その点に注意して使いましょう。

@) 代名詞用法

ex) Would you like some? (ちょっと、いりませんか?) 

  Some think he is dead. (彼が死んだと思っている人もいる。)

  比較) Would you like some fruit? (果物を如何ですか?) ・・・ 形容詞用法

 

A) 形容詞用法

@ 勧誘や肯定の答えを期待する疑問文にはsomeを使う

ex) Would you like some coffee? (コーヒーを如何ですか?)

  Didn't I lend you some books? (本を貸しましたよね?)

   

A not が無くても、without やhardly などの否定語を伴って否定の意味を表す時はanyを使う

ex) Mary finished her homework without any help. (メアリは誰の助けも借りないで宿題を終わらせた。)

  Ben had hardly any money with him then. (べンはその時、殆ど持ち合わせがなかった。)

   

B 「some+単数普通名詞」は「ある(某)〜」の意味になる

ex) I've heard that he spent the summer at some village. (彼は夏をどこかの村で過ごしたそうだ。) 

 

C「some+数詞」は、「およそ、約〜」の意味になる

ex) It cost some twenty dollars. (20ドルほどかかった。)

 ※cost >cost >cost 変化のない動詞。したがって、「It costs 〜」で現在のこと、「It cost 〜」で過去のことについて言う。

 

D 肯定文中で「any+単数名詞」は、「どんな〜でも」という意味になる

ex) Any child can do it. (どんな子供でも、それはできる。)

    

では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。

1. 私は車を2台持っている。1台は白で、もう1台は緑だ。

1. I have two cars. One is white and the other is green.

2. 私は人形を三体買った。ひとつはとても大きくて、残りは小さい。

2. I bought three dolls. One is very big and the others are small.

3. 音楽が好きな者もいれば、絵画が好きな者もいる。

3. Some like music and others like paintings.

4. ロイと彼の兄は、互いに敬意を持っている。

4. Roy and his brother respect each other.

5. ロイと彼の二人の兄は、互いに敬意を持っている。 5. Roy and his two brothers respect one another.
6. 猫を好きなのと、飼うことは別ものだ。 6. Loving cats is one thing but to keep them is another.
7. 他人のことなど、知ったことではない。 7. I never care about others.
8. その本なら持っているが、欲しいならもう一冊手に入れてあげよう。 8. I have the book but I'll get another for you if you want.
9. 彼らのうち何人かは、その時学校を欠席していた。 9. Some of them were absent from school then.
10. 質問はありませんか。  10. Are there any questions?
11. もしちょっとお金を持っていたら、少し貸してくれませんか? 11. If you have any money with you, please lend me some.
12. メアリはちょっと手伝ってもらって宿題を終えた。 12. Mary finished her homework with some help.
13. アンはある本から、人をくつろがせるコツを学んだ。 13. Anne learned the trick of making others feel comfortable from (in) some book.
14. 駅までおよそ15分ほどかかった。 14. It took some fifteen minutes to reach the station.
15. 面白い本なら何でもいいよ。 15. Any book will do if it's interesting.

正解例では、下線を付けた部分の用法に注意して覚えて下さい。 

 

2007.11.19..+11.28.

基礎確認篇その12.代名詞4.不定代名詞 @)all、both、one、none <<

 

>> 基礎確認篇その12.代名詞4.不定代名詞 B)each、every、either、neither