5.other と another otherとanotherには、代名詞用法としてよく使われる以下のような慣用表現があります。整理して意味を掴んでおきましょう、
@) One - the other ([2つあるもののうち]1つは〜、もう1つは〜) ex) We keep two cats. One is white and the other is black. (私たちは猫を二匹飼っている。一匹は白で、もう一匹は黒だ。) the other を受ける動詞の形に注意して下さい。
A) One - the others ([3つ以上あるもののうち]1つは〜、残りは〜) ex) We keep three cats. One is white and the others are black. (私たちは猫を三匹飼っている。一匹は白で、残りは黒だ。) the others を受ける動詞の形に注意して下さい。
B) Some - others (〜する者もあれば、〜する者もある) ex) Some are good at English, and others (are good at) mathematics. (英語が得意な者もいれば、数学の者もいる。) ( )内は重複を避けるため、一般に省略されます。また、このように範囲が特定されていない場合のothersには冠詞は付きません。
C) each other ([2者の間で] 互いに)、one another ([3者以上の間で] 互いに) ex) The two love each other. (二人は愛し合っている。)
D) A is one thing and B is another (AとBは別物である) ex) To speak is one thing and to write is another. (話すことと書くこととは別ものである。)
D) 「他人」 others (複数) / another (単数) ex) Don't speak ill of others. (他人の悪口を言うな。) 「他人」という意味で使う時は、others に冠詞は付けません。
E) 漠然と「同種で別のもの」と言う時に、another を使う。 ex) I don't like this one. Show me another. (これは気に入りません。別のを見せて下さい。)
6.someとany someとany は形容詞としてよく使われますが、代名詞用法もあります。数を表す時は複数扱い、量を表す時は単数扱いになり、一般に肯定文にはsome、否定、疑問、条件文にはanyが使われます。しかし、意味によっては逆の場合もあるので、その点に注意して使いましょう。 @) 代名詞用法 ex) Would you like some? (ちょっと、いりませんか?) Some think he is dead. (彼が死んだと思っている人もいる。) 比較) Would you like some fruit? (果物を如何ですか?) ・・・ 形容詞用法
A) 形容詞用法 @ 勧誘や肯定の答えを期待する疑問文にはsomeを使う ex) Would you like some coffee? (コーヒーを如何ですか?) Didn't I lend you some books? (本を貸しましたよね?)
A not が無くても、without やhardly などの否定語を伴って否定の意味を表す時はanyを使う ex) Mary finished her homework without any help. (メアリは誰の助けも借りないで宿題を終わらせた。) Ben had hardly any money with him then. (べンはその時、殆ど持ち合わせがなかった。)
B 「some+単数普通名詞」は「ある(某)〜」の意味になる ex) I've heard that he spent the summer at some village. (彼は夏をどこかの村で過ごしたそうだ。)
C「some+数詞」は、「およそ、約〜」の意味になる ex) It cost some twenty dollars. (20ドルほどかかった。) ※cost >cost >cost 変化のない動詞。したがって、「It costs 〜」で現在のこと、「It cost 〜」で過去のことについて言う。
D 肯定文中で「any+単数名詞」は、「どんな〜でも」という意味になる ex) Any child can do it. (どんな子供でも、それはできる。)
では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。
正解例では、下線を付けた部分の用法に注意して覚えて下さい。
2007.11.19..+11.28. 基礎確認篇その12.代名詞4.不定代名詞 @)all、both、one、none <<
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