この章では未来形の練習をしましょう。
1. 未来形の型 日本語でも、現在形で「〜である」は、未来形で「〜だろう」となるように、未来を表現するためには動詞を未来形にする必要があります。過去形では動詞自体が変化しましたが、未来形では「will + 動詞の原形」を用います。 ● be動詞 will be ● 一般動詞 will + 動詞の原形 ex1) He will be busy tomorrow. ex2) She will come tomorrow. なお、未来形はこのように単に未来のことを言う「単純未来」という用法の他に、「〜するつもりである」という意志を伝える「意志未来」という用法があります。 ex3) I will visit him next week. = I'm going to visit him next week.
2. 未来形の疑問文、否定文 未来形での疑問文や否定文の作り方は以下の通りです。
ex1) You will be busy tomorrow. → (疑問文) Will you be busy tomorrow? → (否定文) You will not be busy tomorrow. ex2) I will go on a picnic next week. → (疑問文) Will you go on a picnic next week? → (否定文) I will not go on a picnic next week.
3. 未来形における短縮形の使用 未来形では、以下のような短縮形が用いられます。特に話し言葉では、短縮形にするのが普通です。 I will → I'll、we will → we'll (you、he、she、theyの場合も同じ) will not → won't
4. 「Will you 〜?」と「Shall I (we)〜?」 @) Will you 〜? 相手に対する依頼や勧誘を表し、「〜してくれませんか? 」「〜しませんか」の意味で使います。「Would you 〜?」にすると、「〜して下さいませんか」「〜されませんか?」のようなニュアンスの、丁寧な言い方に聞こえます。 ex1) Will you bring the book? (本を持ってきてくれませんか?) ex2) Will you go for a ride with me? (私とドライヴに行きませんか?)
A)Shall I (we)〜? 「〜しましょうか、〜したら良いですか」などのように、相手の意向を尋ねる時に使います。 ex1) Shall I help you? (お手伝いしましょうか?) ex2) Shall we go out next Sunday? (今度の日曜に、どこかに出かけましょうか?) ちなみに、「What shall I do? (どうしたらいいの?!)」という慣用的な言い回しがありますが、これはどうしたらよいか分からなくなって途方にくれた時などによく使う言い方です。
5. 「be going to〜」 「〜するつもりである」という意志未来の言い方として、最もよく使われるものです。述べている内容は未来のことですが、形は進行形ですので、否定にしたい場合はbe動詞の後にnot、疑問形にしたい場合はbe動詞を頭に出して使います。 ex) I'm going to meet him tomorrow. → (疑問文) Are you going to meet him tomorrow ? → (否定文) I'm not going to meet him tomorrow.
・時や条件を表す副詞節 ex) If it rains tomorrow, he will not come. (もし雨が降れば、彼は来ないだろう。) ・未来を表す副詞を伴って、近い将来のことを言う ex) My elder sister returns from Europe next month. (姉は来月ヨーロッパから帰って来ることになっている。) ・未来の確定的な事柄を述べる ex) He appears soon. (彼は、間もなく現れるだろう。) 以上のような内容は、例文のように未来のことであっても現在形で代用されるのが普通ですが、これらは、仮定条件であったり、現在から見て起こることが確実であったりする内容ですね。つまり、話者にとって感覚的に現在の領域に近い事柄だと言えるでしょう。時や条件を表す副詞節においては、未来完了の場合でも現在完了で代用されますので合わせて覚えておいて下さい。(未来完了については、基礎確認篇★その9. 完了形3.未来完了形を参照して下さい。) このように、言葉には「話者の感覚」が反映されることが多く、従って文法から判断した「型」だけでは正しい言い方にならないことも多いと言えます。こういった点はやはりリクツで覚えるより、例文そのものを暗記することで慣用的な言い方に馴染んでおく方が実用的でしょう。
では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は下の正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。
解答例で下線を引いた言葉は、イディオムとして慣用的に使われるものです。合わせて覚えておくようにしましょう。 go fishing (魚釣りに行く)・・・「go 〜ing(〜しに行く)」の形は、「go shopping」「go hunting」「go driving」などのようによく使います。 call on(ちょっと立ち寄る)
2007.8.28. revise 2007.8.28. 基礎篇その5.過去形 << >> 基礎篇その7.進行形
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