あやぼーの文法教室*文法なんてカンタンだ! -  基礎篇1-8・基本の基本 (RSS2.0)

四の五の言わずに黙って暗記 - 文法なんてカンタンだ!!

基礎篇★その5. 過去形

 

さて、前章までは基本の現在形を使った言い方について学習して来たわけですが、今度は過去形について練習してみましょう。ここではまず、いわゆる「単純過去」といって、現在にその状況が続いているわけではなく、「過去においてこうだった」という言い方を確認します。

 

1. 動詞の変化

日本語でも、現在形で「〜である」は、過去形で「〜だった」となるように、過去を表現するためには動詞を過去形にする必要があります。この場合も「be動詞」と「一般動詞」で扱いが変わりますので、注意しましょう。

● be動詞 am、is → was 、are → were

一般動詞 「work」→「worked」のように、動詞に「ed」を付けるもの(規則変化)と、

「buy」 → 「bought」、「see」 → 「saw」のように、個々の動詞で変化が決まっているもの(不規則変化)があります。

一般動詞については、沢山の英文に触れて個別に記憶してゆく以外ありませんが、頻出する動詞は英文に触れれば触れるほどよく見ることになりますので、コツコツやっているといつの間にか覚えているものです。

@)規則変化

@ 動詞の語尾に「ed」をつけるのが基本

ex) 「wash → washed」、「open → opened」、「want → wanted」

 

A 「e」で終わる動詞には「d」のみをつける

ex) 「like → liked」、「live → lived」

 

B 「短母音+子音字」で終わる時は、その子音字を重ねた後に「ed」をつける

ex) 「stop → stopped」

 

C 「子音字+y」で終わる時は、「y」を「i」に変えて「ed」をつける

ex) 「study → studied」、「carry → carried」

 

D 「母音+y」で終わる時は、そのまま「ed」をつける

ex) 「play → played」、「stay → stayed」

 

A)不規則変化

動詞の変化を覚える時は、現在形(原形)、過去形、過去分詞をセットにして覚えるのが普通です。過去分詞はよく用いられる完了形に不可欠なものですし、過去分詞や現在分詞を用いて名詞を形容するということもよくやります。セットにして覚えておくと、必要な時に現在形からすぐ連想できるので便利です。

原形、過去形、過去分詞の変化には、以下の4種類があり、@とBの型が特に多いようです。逆にCの型は殆どありません。

@ 三つとも変化するもの(ABC型)

ex) 「know - knew - known」、「sea - saw - seen」、「go - went - gone」、「eat - ate - eaten」、「sing - sang - sung」

「take - took - taken」、「forget - forgot - fogotten」

 

A 原型と過去分詞が同じもの(ABA型)

ex) 「come - came - come」

 

B 過去形と過去分詞が同じもの(ABB型)

ex) 「say - said - said」、「buy - bought - bought」、「meet - met - met」、「sleep - slept - slept」、「catch - caught - caught」

 

C 三つとも同じもの(AAA型)

ex) 「put - put - put」、「shut -shut - shut」、「cut - cut - cut」

 

2. 過去形の疑問文、否定文

疑問文や否定文の作り方は、基本的に現在形の時と変わりありません。但し、「do、does」の代わりに「did」を用い、過去形だった動詞が現在形に戻ることに注意して下さい。

 

be動詞

一般動詞

疑問文

V + S

Did + S + V(原形)

否定文

S + V + not

S + did not + V(原形)

ex1) You were busy yesterday. 

→ (疑問文) Were you busy yesterday?

→ (否定文) You were not busy yesterday.

ex2) They studied this chapter last week.

→ (疑問文) Did they study this chapter last week?

→ (否定文) They didn't study this chapter last week.

 

. 否定文における短縮形の使用

現在形の時もそうでしたが、過去形でも否定文は以下のように短縮形が用いられるのが普通です。特に話し言葉では短縮形にすることが多く、逆に「were not」のようにはっきり分けてそれぞれに強勢を置いて言うと、否定の意図を強調したい気持ちが強く伝わります。短縮せずに言うと、内容によってはかなりきつい言い方に聞こえる場合もあるので、注意して使うようにしましょう。

was not → wasn't 

were not → weren't

did not → didn't

 

では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は下の正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。

 

1. 昨日は上天気だった。

2. 父は、先週ロンドンから戻りました。

3. 彼女は昨日、英語を勉強しませんでした。

4.  ベルが鳴ったのは正午でした。

5. エミリーはパーティで楽しく過ごしました。

6. トムは立ち上がって、話し始めました。

7. 昨日、あなたは早起きしましたか?

8. 先週の日曜日に、ピクニックに行きましたか?

9. 彼は四年前、出版社に勤めていた。

10. 窓を壊したのは誰ですか? - ジェーンです。

 

↓↓↓

1. It was fine yesterday. / The weather was fine yesterday.

2. My father came back from London last week.

3. She didn't study English yesterday.

4. The bell rang at noon.

5. Emily had a very good time at the party.

6. Tom got up and began to talk.

7. Did you get up early yesterday?

8. Did you go on a picnic last Sunday?

9. He worked for a publishing company four years ago.

10. Who broke the window? - Jane did. (正しい答え方はJane did. ですが、It was Jane. / It's Jane.のように言っても通じます。)

 

解答例で下線を引いた言葉は、イディオムとして慣用的に使われるものです。合わせて覚えておくようにしましょう。

at noon (正午に)、have a good time (楽しい時を過ごす)、get up (立ち上がる、起床する)、

go on a picnic(ピクニックに行く)、work for (〜に勤める)

 

2007.8.23.

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