この章では進行形の練習をしましょう。
1. 進行形の型と意味 進行形は「be動詞 + 一般動詞〜ing」を用います。意味は過去「〜していた」、現在「〜している」、未来「〜しているだろう」のように、各時点で進行中の動作を示します。 ● 現在進行形「〜している」 ex) I'm watching television. ● 過去進行形「〜していた」 ex) I was watching television. ● 未来進行形「〜しているだろう」 ex) I'll be watching television. ● 現在完了進行形「ずっと〜している」 ex) I've been watching television.
ここで注意しなければならないのは、一般動詞には「動作動詞」と「状態動詞」があることです。「be動詞 + 一般動詞〜ing」で、〜ingを用いて進行形にできるのは、このうち動作動詞のみで、状態動詞を〜ing形にしてはいけません。しかしこれは、動詞ごとに決まっていることではなく、その動詞がどのような意味で用いられているかによって決まる点も覚えておきましょう。 例えば「have」という動詞は I have the DVD.(私はそのDVDを持っています。)のように、日本語にすると「持っている」という訳になりますが、この場合は「持っている」という「状態」を表現しているので進行形にはしません。逆に、例えば I'm having lunch. (私は昼食を食べています。)のように、have が「食べる」という動作を表す動詞として使われている時は、進行形にすることができます。 動作動詞と状態動詞という概念や、ひとつの単語が沢山の意味を持っているという事情は、日本語に比べて英語独特の特徴であるため、慣れるまでは使いづらいかもしれません。けれども、感覚的に意味をつかめるようになってくると、自然と区別がつくようになって来ますので、始めのうちは例文などを忠実に丸覚えして、英語感覚を養うように勤めてゆきましょう。 よく使われる状態動詞には、like、love(好きである、愛している)、know(知っている)、hear(聞こえる)、live(住んでいる)などがあり、これらはこの意味の場合は進行形にしてはいけません。ただし、このうち live は状態を言う動詞でありながら、I'm living in London now. (私は今ロンドンに住んでいる)のように、今まさに暮らしいてるところだという臨場感のある表現として、進行形にされる場合もあります。英語に慣れてくれば、このような変則的な使い方も自然に出来るようになってきますが、初心者のうちは知識として覚えておく程度で良いと思います。 また、ひとつの動詞が動作動詞と状態動詞の両方に使われる例には、以下のようなものもあります。 @) love <動作> 撫でている The mother is loving her baby. (お母さんが赤ちゃんを撫でている。) <状態> 愛している I love him very much.(私は彼を大変愛しています。)
A) feel <動作> 感じている How are you feeling this morning? (今朝はどんな気分ですか?) <状態> 考えを持っている How do you feel about this problem? (この問題について、どう考えていますか?)
B) taste <動作> 味わっている I'm just tasting the cake.(ケーキを試食しています。) <状態> 味がする This cake tastes good. (このケーキは良い味がします。)
2. 進行形の疑問文、否定文 「be動詞 + 一般動詞〜ing」という進行形の型が決まっていますので、be動詞を用いた肯定文を疑問文、否定文にする場合と同じです。 ex1) You're watching TV now. → (疑問文) Are you watching TV now? → (否定文) You are not watching TV now. ex2) You're enjoying this party. → (疑問文) Are you enjoying this party? → (否定文) You are not enjoying this party.
3. 進行形にする時の綴り方 @)動詞の語尾に「ing」をつけるのが基本 A)語尾が「e」で終わる語は e を取って「ing 」をつける ex) write → writing B)「短母音+子音字」で終わる語は、その子音字を重ねた後に「ing」をつける ex) run → running、sit → sitting C)「y」で終わる語は、そのまま「ing」をつける ex) study → studying D)「ie」で終わる語は、「ie」を「y」に変えて「ing」をつける ex) die → dying、lie → lying
では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。
解答例で下線を引いた言葉は、イディオムとして慣用的に使われるものです。合わせて覚えておくようにしましょう。 wait for (〜を待つ)、listing to(〜を聴く)
2007.9.11. 基礎篇その6.未来形 <<
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