京都には時々予約しているお洋服を取りに行ったりするんですが、ハンパに近場なんで今更"観光"という感じでもなくて、行くたびフォートナム&メイソンでランチして河原町周辺の雑貨屋さんを覗いて帰るという程度のことしかしてなかったんです。それで以前から、もっと京都的なお店を開発したいとか、観光名所も見に行きたいぞとか思ってたこともあって、今回は日帰りぷち観光ってことで出かけてみました。最近、SAVVYで京都特集やってたし、そこでそれを参考にまずは定食屋でランチして、本当は河原町の近くにある"学校博物館"ってとこに行こうと思ってたんですけど、残念ながらその日は休館日だということに電車に乗ってから気がつきました。仕方がないんで、じゃどっか入れるとこで面白そうなとこないかなとガイドブックを見ていると、定食屋の近くにちょうど二条城なんてものがある。大昔、小学校の遠足かなんかで観光バスで京都を連れ回された時、かすか〜に行った覚えがあるような気もするとこだったから、では改めて見てみようとそちらに回ることに決めました。その後は、京都的ドーナツ・カフェで休憩、それから、いつもの雑貨屋さんを回って帰るというのが今回のコースです。 ではまず、定食屋から。 こちらは"定食屋soto"というお店で、阪急烏丸駅から烏丸通りを三条方面へ上ってゆき、三条通りのひとつ向こうの辻(姉小路通)を右手へ入るとすぐのところにあります。駅からだと7〜8分くらい歩けば着く。写真のようなイエロー・ベージュの建物なので、簡単に見つかると思います。お店はこの建物の地下にあって、入り口は写真の端に写ってる細長いところ。ここから地下へ降りる階段があります。原則無休で11時半から夜中の0時までやってるらしいので、ランチタイム外れても定食が食べられるようですよ。 定食メニューは5〜6種類あって私が行った時は、しょうが焼、海老フライ、カキフライなどをメインにしたものやカレーもありましたが、あやぼー的には京都なんでやっぱり和食が食べたいぞってことで"サバの味噌煮定食"を選んでみました。↓の写真がそれです。これでお値段は700円。どのセットもメインのお料理にご飯(白米 or 十六穀米)とお味噌汁、お漬物の他にちょこっと2品付いてそのくらいのお値段です。お好みでこれに納豆とか、卵とかも追加できるんですってさ。もう一枚の写真は食後のお茶&スイーツで、お茶orコーヒーは+150円、ミニデザートは+200円で付けれます。
で、この"サバの味噌煮"なんですけど、これが私としては意外なくらい美味しかったのだよ♪ これって今まであまり美味しいと思ったことないと思うのに、今回は食べたとたん、お? って感じでしたからね。サバと一緒に写っているのはナスの煮たのです。おかげでしっかり"和食を食べたぞ"という気分が味わえてぐーでした。デザートの方は日代わりみたいなんですけど、2種類から選べたので、私は黒糖チーズケーキというのを頼みました。写真のようにアイスクリーム添えでナッツかかって出て来ます。ランチ後のデザートとしては私はこれで十分でしたけど、+400円にすればミニじゃなくてフルで出てくるらしい。もちろん、こちらも美味しかったですよ。 とゆーことで、ランチはとても満足したので、またこの味噌煮を食べに行ってしまいそうだな。他のメニューも試したいけど、私は一旦気に入ると飽きるまでそればっかりになっちゃうからなあ...。ちなみに、こちらにはスタンプカードがあって、1年以内に10回行くと定食1回サービスしてもらえるそうです。もちろん、私もしっかりカードをもらって来ました♪
さて、おなかもいっぱいになって、次は機嫌よく二条城へGO! 私は"観光はやっぱり歩かなくっちゃ!"派なので、今回もてくてくてくと御池通りを歩いて行きました。とは言っても、先ほどの定食屋さんからだとせいぜい5、6分の距離ですけどね。一本道だから迷いようもなく、ずいずい歩いてゆくとで〜ん、と目の前に"おお、あれが!"って感じで出現しますから、難なく辿り着くことができました。写真は正面入り口の東大手門です。 入城料は600円、場内の売店ではオールカラーのパンフレットが800円で買えます。55ページほどですが、お城の歴史とか、見どころとかがよく分かって面白いですよ。朝は8時45分から、夕方は16時まで入城できるそうで、閉門は17時。でも、呼びモノの二の丸御殿の中に入れるのは16時までということでした。御殿の中をぐるっと見て回るには、30分くらいかかります。内部は保護のため残念ながら撮影禁止なので撮れませんでしたが、↓の写真、左端は唐門と呼ばれる二の丸御殿の敷地内への入り口で、真ん中のは唐門の真下から上を見上げたところ、右端は門を反対側(御殿敷地内)から見たものです。その下の大きい2枚は御殿の正面外観。あと、このページのトップに使った写真も唐門の上部を撮ったもので、見事な彫刻が施されていることが分かると思います。
ご存じの方も多いかと思いますが、二条城は1602年に徳川家康の命で造営されたもので、要するに将軍さまの京都での住まいだったわけです。私、こういう建物を見るたび思うのは、ほんっとに京都って長いこと日本の中心だったんだなあってことで、例えばこちらには"大政奉還が宣言された部屋"ってものがあったりします。それに、この京都の街の中で新撰組とかが実際に本気で戦ったり、更に古くは紫式部とか清少納言とかも関西人だったんだなあとか、光源氏ってこれはお話の中の人物ですけど、彼が活躍した舞台も京都なんだなとか(だから光源氏って設定、関西人なのよね)、子供の頃にはこーゆーの見てもモノを知らないからそんな思考は回らなかったんですが、今はいろいろ実感来ちゃったりして楽しいです。ただ、ふと思ったのは、人がわさわさいる中でみんなと一緒に見るのはいい。しかし、ここで一人で夜明かししろとか言われたら、ちょっとどころかかなりイヤだと思う。それって殆どオカルト体験かもと思うんですけど、皆さん、その勇気ってありますか? ってことで、中は実物を見に来て下さい。建てられてから400年以上なんですから、い〜かげん古いので新築みたいにピカピカってわけにはいきませんが、それだけにかえってけっこうずっしり迫力感じますよ。美術的には襖などに各部屋違った趣向の障壁画が描かれていたり、天井は各部分でモチーフ違った図案が描かれてたりとかして、細かく見て行くとなかなか見ごたえがあります。庭も含めて城内全体をじっくり見るなら、半日くらいはかけるつもりで行くと良いのではないでしょうか。 次↓の写真は二の丸御殿に付随する二の丸庭園と呼ばれる庭です。ご覧のように広い池の回りに緑と岩が調和した美しい景観が広がっています。往時にはここで将軍さまが、お姫さまなんかと一緒に歩いたりしてたんでしょうね。う〜ん、ロマンだなあ...。庶民とかは絶対、入れなかった場所だよね。 ところで、この辺りを眺めてる時に、もう閉館近かったので御殿の建物の方で雨戸を閉めてらしたんですけど、なにしろ廊下が長いから十枚くらいではきかない数の雨戸がずらずらずら〜っと閉められてったのでした。それ見てて私は生まれて初めて"日本家屋における雨戸の必要性"を悟ったんですが、昔の建物ってガラスとかないから外側に面した戸も全部障子張り。そうするとそれをカバーするために全面木製の雨戸が絶対必要だったんだ!! だから"雨戸"なんだ!! 現代の家屋はガラスだから無くてもいけるけど、昔は絶対必要なものだったんだね。今まで、そんなの気がつかなかった...。
私のそんな衝撃の悟りはとりあえず置いといて、上の写真、これらは二の丸から本丸へ至る東橋から周囲を見たものです。ご覧のようにここには内濠が設けられています。右端の写真奥で濠に張り出している部分は天守閣跡だそうで、現在は展望台的な感じになってるみたいですね。天守閣があった頃は、うんと高い所から京都の街を眺望できたんでしょう。 敷地回りには見事な石組みが巡らされていますが、私はこーゆーの見るたび、ヨーロッパの大古代における巨石建造物ってもしかしたらこういうののルーツだったりするかもしれないと思ったりします。事実はどうなんだか全然知りませんが、英国なんかにある造られた年代も定かではないが未だに崩れもせずに残っている石組みの建物だとか (それは、おそらく何千年も前のものと考えられてるらしい)、まるで地域は違うけどインカの遺跡とか、ほんとそっくりな外観なんですもん。そういうのの大元はもしかしてひとつで、それが少しづつ様式を変えながら世界中に広がったなんてことはあるのか、ないのか。ま、これはシロウトの単なる想像ですけど、日本ってそもそも中国からいろいろ入って来てるし、中国って言えばシルクロードだし、シルクロードの時代にヨーロッパへ横断できたんなら、それ以前のどんな時代だろうと出来たはず。だってその頃の交通手段って原始的だったのに往来できてたわけだからなあ...。古代ケルト民族(本拠地はアイルランド)なんかは、何千年も前にかなり広い範囲に出てってたとか言うし。 ともあれ、話を元に戻しますが、こちらの本丸の敷地には江戸時代に焼失するまで五層の天守閣と四棟の御殿があったそうです。でも今は、明治時代に元桂宮御殿を移築して保存しているとか。残念ながら、こちらは公開されていないので外観だけしか見れませんけど、豪壮な武家のお城に比べると、お公家さんの御殿だから柔らかい印象の外観ですよね。下の写真、左端がその正面です。 真ん中の写真は所司代との緊急連絡用に使った鐘だそうで、古いものなのにキレイな状態で残っています。これは二の丸御殿の横に展示されていました。右端の写真は、東大手門を内側から見たものです。 入城したのが3時頃だったので、今回は二の丸御殿をぐるっと回って、それから庭を見るくらいしか出来なかったんですけど、敷地内には展示・収蔵館もあるとかで、障壁画の原画を邸内よりもずっと近くで見れるらしいです。ここの公開は不定期だそうなので、調べておいて公開されてる時に一度行ってみたいものだと思ってます。なお、サクラの季節には二条城全体がライトアップされて、18時〜21時の間も入城できるようになるそうですよ。その他にも年間を通していろいろな行事があるようなので、詳しくはホームページをご覧ください。 お城では2時間くらいしか過ごせませんでしたが、子供の頃に行った時より遥かに"面白いものを見た"という感じがあります。子供って何も知らないとこワケも分からず連れ回されるんだから、なんなんだ??? くらいで終わっちゃうのがふつーなんでしょうけど、ま、トシを取る効用はそういうところにもあるかもしれません。ただ、あのウグイス張りの廊下とか、二の丸御殿の玄関とかは、そう言えば来たことあるなあと微かに記憶に残っていました。 お城を見た後は烏丸方面に戻ってドーナツ・カフェで休憩。今回行ったのは"Doughnut Cafe nicotto&mam (ニコット&マム)"というお店です。烏丸御池の交差点から二条方面へ上って最初の小路(押小路通)を右へ、入ってから最初の通り(車屋町通)を左に曲がるとすぐのところにあります。町屋を改装したお店で、なかなか風情のある内装でした。私が行った時はフュージョン系の音楽かかってて雰囲気も良かったです。こーゆーとこでドーナツ?というのは、なんか如何にも"京都"ですけど、イートインのスペースはテーブル2席とカウンター4席くらいしかないので、お店で食べたいならちょっとは待つ覚悟で行った方がいいかもしれません。もちろん、テイクアウトならいつでもできます。 こちらのドーナツは一般的なカラっと揚げたものではなく、天然酵母を使っているというしっとりした味わいのものでした。このもちもちしっとりした感じが"京都的な"とか言ってみたい感じかな。ドーナツより、柔らかく仕上げたパンをイメージする方が食感は近いかもしれません。AM11:00〜PM19:00営業(日曜休)、ただし夕方は無くなり次第終了ってことなので、早めに行った方がいろんな種類を楽しめるでしょう。下の写真は私が注文したシナモンとストロベリーのドーナツ&コーヒーでございます。美味しかったです♪ この後は、いつもの雑貨屋さんを回りましたが、INOBUNさんでまたついついウサちゃんを購入してしまいました。そのお話はAyapoo2011/3/12付で書いてますので、おヒマでしたらそちらもどうぞ。 さあ、では次は四条近くの"学校博物館"にトライするぞ!! photo : 2011.3.9. text : 2011.3.11.
|