日常会話で型通りの感嘆文を使うことってあんまりないと思うんですけど、Howを使って驚きや感嘆を言うことはよくありますので、感嘆文についてきっちり把握しているかどうか確認しておきましょう。
1. Whatで始める感嘆文 感嘆文をWhatで始める場合、直後に続くのは形容詞を伴った名詞となります。 What + (冠詞) + 形容詞 + 主語 + 動詞 ex1) It is a very nice plan. → What a nice plan it is ! ex2) She is a very beautiful woman. → What a beautiful woman she is !
2. Howで始める感嘆文 Howで始める場合は、直後に続くのは形容詞や副詞になります。 How + 形容詞(副詞) + 主語 + 動詞 ex1) This plan is very nice. → How nice this plan is ! ex2) The woman is very beautiful. → How beautiful the woman is !
感嘆文の基本的な型はこのようになりますが、実際に使われる時は、文が冗長(いたずらに長くなること)になったり、分かりきっている事柄が重複したりするのを避ける傾向があるため、特にHow を用いた感嘆文では形容詞より後の主語、動詞が省略されることも多いようです。 また、その3.時刻、年齢、身長などの尋ね方、答え方でも書いたことですが、How を用いた感嘆文の場合、主語+動詞が逆になると疑問文になってしまいますから、特に初心者さんは注意して下さい。 疑問文 : How tall is she? (彼女の身長は?) 感嘆文 : How tall she is! (彼女はなんて背が高いんだろう!)
では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は下の正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。 今回は、まず肯定文を作り、それと同じ意味のことをWhat 、Howを用いて、それぞれ言ってみましょう。 1. あの少年はとても正直だ。 2. 彼女はとてもステキなクルマを持っている。 3. メアリはとてもワガママだ。 4. トムの声は大変すばらしい。 5. この物語はとても面白い。 6. 彼女は、とても可愛らしい女の子だ。 7. この家はとても大きい。 8. ジェーンはとても親切な女性だ。 9. ベンはとても強い。 10. あの山はとても高い。
↓↓↓ 1. He is a very honest boy. (The boy is very honest.) → What a honest boy he is ! / How honest the boy is!
2. She has a very nice car. (Her car is very nice.) → What a nice car she has ! / How nice her car is !
3. Mary is a very selfish girl. (Mary is very selfish.) → What a selfish girl Mary is !/ How selfish Mary is !
4. Tom has a very wonderful voice. (Tom's voice is very wonderful.) → What a wonderful voice Tom has! / How wonderful Tom's voice is !
5. This is a very interesting story. (This story is very interesting. ) → What an interesting story this is ! / How interesting this story is !
6. She is a very pretty girl. ( She is very pretty.) → What a pretty girl she is ! / How pretty she is !
7. This is a very large house. (This house is very large.) → What a large house this is ! / How large this house is !
8. Jane is a very kind woman. (Jane is very kind.) → What a kind woman Jane is! / How kind Jane is !
9. Ben is a very strong man. (Ben is very strong.) → What a strong man Ben is ! / How strong Ben is !
10. That is a very high mountain. (That mountain is very high.) → What a high mountain that is! / How high that mountain is !
以上のようになるわけですが、要は言わんとするところが伝われば良いのが日常会話です。そう考えると、言い方はこのようにいろいろあって、どれも間違いではないということですね。もちろん、pretty が cute でも同じ意味ですし、wonderful voice が incredible voice になっても、言わんとするところは同じでってコトです。 コミュニケーションツールとして英語を使うなら、「ひとつの和文に、正解となる英文はただひとつ」のような考え方は捨てた方が良いでしょう。大切なのは、意思を伝えることなので、何か言おうとする時に単語が出てこないような場合、別の言葉や言い方を使って同じことが言えないか考えてみるのも、会話を続けるコツと覚えておいて下さい。
2007.8.23. >> 基礎篇その5.過去形
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