一般に名詞を複数形にするには「s」を付ければ良いわけですが、語尾の文字によってスペルが変わったり、「tooth → teeth 」「man → men」などのようにワケもなく不規則な変化をするものや、「deer(鹿)」「carp(鯉)」などのようにこれまたワケもなく単複同形のもの、果ては「goods(商品)」「arms(武器)」のように、常に「s」の付いた形で原形とはまるっきり違う意味になってしまい、「s」が付いてるのに「複数形」ではなくなってしまっているものまであります。笑っちゃいますが、そのへんは体系立てて記憶しておくのが一番いい対処の仕方でしょう。ではまず、複数形における名詞の規則変化と不規則変化を整理してみます。発音にも注意して下さい。
1.規則変化する複数形 @) 語尾に「s」を付ける ex) cows、books、dolls
A) 「s」「x」「sh」「ch」で終わる名詞には原則として「es」付ける ex) boxes、buses、ditches ただし、「ch」で終わる名詞でも、[k]と発音する語は「s」のみでよい ex) monarchs (君主)
B) 「子音字 + y」で終わる名詞には「y」を「i」に変えて「es」を付ける ex) fly → flies (はえ)、lily → lilies (ゆり) ※ 「母音字 + y」で終わる名詞には「s」を付ければ良いだけなので区別しておきましょう。 ex) toys、boys
C) 「子音字 + o」で終わる名詞には原則として「es」を付けるが、例外もあるので注意 ex) potatoes、tomatoes、heroes 例外) pianos、photos、solos (独奏) ※ 「母音字 + o」で終わる名詞には「s」を付ければ良いだけなので区別しておきましょう。 ex) bamboos (竹)、cuckoos (かっこう鳥)
D) 「f」「fe」で終わる名詞には原則として 「f」「fe」を「v」に変えて「es」を付けるが、例外もあるので注意 ex) calf → calves (子牛)、wife → wives (妻) 例外) roofs (屋根)、chiefs (長官)、safes (金庫)、cliffs (がけ)
2.規則変化する複数形の発音 @) [k] [p]などの無声音(清音)の後では[s] ex) hooks [huks]、lips [lips] ※但し、root のように[t]で終わる単語の複数形で[ts]となる時は、実際の発音では「ツ」のように聞こえます。
A) [b] [v] [d] [n] などの有声音(濁音)の後では[z] ex) wives [waivz]、lids [lidz]、pens 「penz」
※ただし、house [haus] → houses [háuziz] のように特殊な読み方をする例外もあります。 C) -ths の発音
3.不規則変化する複数形 一語づつ違うので、記憶するより他ありません。代表的なものを挙げてみましょう。 @) 母音が変わるもの ex) man → men、foot → feet、tooth → teeth、 goose → geese、mouse → mice[mais]
A) 語尾に「en」「ren」をつけるもの ex) ox → oxen、child → children
B) 単数形と複数形が同じもの ex) sheep、deer、carp、trout [traut] (ます)、Japanese、Chinese
C) 外来語の複数形を用いるもの ・・・ ギリシア語やラテン語から英語に入った言葉で特殊なスペルのものが多い ex1) ラテン系 ex2) ギリシア系
D) 2語以上が連結された「複合名詞」 連結された中の中心となる語を複数形にします。 ex) brothers-in-low (義理の兄、弟)、lookers-on (見物人) ※但し、men-servants (下男)のような例外もあります。
E) 文字、数字、記号の複数は「's」をつける ex) PTA's、5's、four H's では、以上のような点に注意して、今回は以下の単語を複数形にしてみて下さい。発音にも注意して下さいね。例題ばかりではなく、上の例に挙げた言葉もそのまま暗記しておくと役に立ちます。特に不規則変化するものは、このまま全て記憶しておくようにしましょう。
2007.10.30..
|