四の五の言わずに黙って暗記 - 文法なんてカンタンだ!!

基礎確認篇★その10.助動詞

3.canとcould

 

canは皆さんよくご存知のように「〜できる(可能・能力)」の意味で用いられますが、他にもいくつか用法があります。could はcan の過去形として用いられる他に、would と同じように丁寧な依頼を表現することもできますが、それ以外ではwould やshould のように独立した用法があまりなく、canの過去形として用いられることが殆どです。

 

@)能力・可能 「〜できる」

Can you drive a car? (クルマを運転できますか?)

 Yes, I can. / No, I can't.

この意味では、「be able to」という表現もよく使われます。過去形は「was (were)  able to」、未来形は「will be able to」です。can には未来形がないので、「未来における可能性」を表現するためのには「will be able to」を使います。

He will be able to finish his work by Friday. (彼は、金曜までには仕事を終えることができるだろう。)

He was able to reach the airport just in time. (彼は丁度良い時間に、空港に着くことができた。)

 

A)<<口語で>>許可「〜してもよい (=may)」 

You can stay with us tonight. (今夜、うちに泊まってもいいよ。)

Can I use the telephone? (電話をお借りしても良いですか?)

※ 日本語では「電話を借りる」「トイレを借りる」と言いますが、その場所を離れて持ち運びが出来ないものを借りる場合、英語では「borrow」ではなく「use」を使います。「使ってよいですか? 」になるわけですね。「borrow」は本や文具など、持ち運びの出来るものを借りる時の表現です。ちなみに、「トイレを借りて良いですか?」は、「May(Can) I use the bathroom?」となります。

 

B)<<口語で>>依頼「〜してくれないか」 

Can you tell me how to reach the station?  (駅までどう行くのか教えてくれませんか?)

この場合に「could」を使うと、より丁寧な表現になります。過去のことを言っているのではないことに注意しましょう。

Could you tell me how to reach the station? (駅までどう行くのか教えて頂けませんか?)

 

C)強い疑い「果たして〜だろうか?」(疑問文で) / 否定的推量「〜であるはずがない」(否定形で)

I wonder if he can be sick. He cannot be (sick).(果たして彼は本当に病気なのだろうか。そんなはずはない。)

 

D)慣用表現 

 @ 「cannot be too + 形容詞 or 副詞」 = 「いくら〜しても十分とは言えない」

 You cannot be too careful when you drive a car. (クルマを運転している時に、いくら注意してもしすぎるということはない。)

 

 A 「cannot but + 原形」 = 「〜せざるをえない」

 We cannot but rely on you in this case. (この場合は、きみに頼らざるをえない。)

 

 B 「cannot help 〜ing」 = 「〜せざるをえない」

 I couldn't help telling him the truth. (私は彼に真実を告げざるをえなかった。)

 

では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。

1. この問題を解決できますか?

1.  Can you solve the problem?

2. 三週間後には、またあなたに会えるでしょう。

2. I'll be able to see you again in three weeks.

3. 宿題が終わった後なら、出かけても良いですよ。

3. You can go out after you finish your homework.

4. 宿題を手伝ってくれませんか? 

4. Can (Could) you help me with my homework?

5. 贅沢に暮らすには、いくらお金があってもありすぎるということはない。

5. You cannon be too rich to lead a luxurious life.

解答例4のように「〜を手伝う」と言う時の前置詞は「with」になります。また解答例5のように「〜な暮らしを送る」という時は「lead a +  形容詞 + life」の形を用います。

 

2007.10.8..

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