who, which, thatは最も代表的な関係代名詞ですが、前章で書いたことの他にも、いくつか注意点があります。ここではそれを解説しますので、合わせて覚えて使いこなして下さい。 １．. who "who"は、先行詞が「人」の場合にのみ用います。 ⇒ 詳しくは、中級篇★その1.関係詞2.関係代名詞ⅰ)格と先行詞を参照してください。
２． which "which"は、先行詞が「動物/物（無生物）」の場合にのみ用います。 ⇒ 基本的な使い方は、中級篇★その1.関係詞2.関係代名詞ⅰ)格と先行詞を参照してください。 「動物/物」を先行詞として修飾する基本的な使い方の他に、以下のような注意点があります。 ● 継続用法の"which"が、先行する文、節、句を指すことがある ex) Tom broke the precious plate by mistake, which made his father angry. （トムな貴重な皿を割った。それが彼の父を怒らせた） ●先行詞が「人」である場合でも、修飾の対象が「人そのもの」ではなく「その本質、特徴」である場合は、関係代名詞として"who"ではなく"which"を用いる ex) He was an honest boy, which he is not. （彼は正直な少年だった。しかし、今は違う）
３． that "that"は、先行詞が「人/動物/物」いずれの場合にも使えますが、 ⅰ）原則として限定用法でのみ使う ⅱ）前置詞を前においてはいけない・・・先行詞が関係代名詞の導く節の中で前置詞の目的語となっている時、thatを使う場合は前置詞を後置する ⇒ 基本的な使い方は、中級篇★その1.関係詞2.関係代名詞ⅰ)格と先行詞を参照してください。 これらの基本的な注意点の他に、以下のような場合には原則として"which"ではなく、"that"が用いられる点も覚えておきましょう。 ●人と動物/物の両方が先行詞となっている場合 ex) This is a story about a girl and her cat that once lived in Manhattan. （これはかつてマンハッタンに住んでいた一人の少女と、彼女のネコの物語である） ● 先行詞に最上級の形容詞、序数詞、all, every, any, no などの限定詞、the only（唯一の）, the same（同一の）, the very（まさにその）が付いている場合 ex) Shakespeare is the greatest dramatist that the world has ever produced. （シェイクスピアは、これまで世界が生み出した最高の劇作家である） She is the first woman that won the first prize in the contest. （彼女は、そのコンテストで優勝した最初の女性である） ● 前に、who, whichなどの疑問代名詞がある場合 ex) Who is the woman that is talking to your father there? （あそこできみのお父さんに話しかけている女性は誰ですか?）
では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。
2008.11.12.+11.17.
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