句と節についてはColumn1で簡単に解説しましたが、どちらも連語で様々な品詞としての役割を果たすということは既に書きました。特に、名詞、形容詞、副詞としては頻出しますので、ここでしっかり把握しておきましょう。 1.句 @) 名詞句 ・・・ 文中で、主語、目的語、補語となり、「to不定詞(to+動詞の原形)を用いる不定詞句(=不定詞の名詞用法)」と「〜ingを用いる動名詞句(動名詞を伴う連語)」がある。 ex) To be honest is an important thing. = Being honest is an important thing. (正直であることは大切です)・・・ <主語> He loves to play tennis. = He loves playing tennis. (彼はテニスをするのが好きです)・・・ <目的語> ※ 但し、動詞の目的語になる場合、love のようにto不定詞・動名詞ともに取る単語ばかりではなく、to不定詞しか取らないもの、動名詞しか取らないもの、両方を取るが意味やニュアンスが違うものなどいろいろあります。代表的なものは研究篇1.動詞の目的語で紹介していますので、参考にして下さい。 Her ambition is to be a designer. (彼女の夢は、デザイナーになることです)・・・ <補語> His only pleasure is listening to music. (彼の唯一の楽しみは、音楽を聴くことです)・・・ <補語>
A) 形容詞句 ・・・ 文中で名詞、代名詞の直後に置かれてそれを修飾したり、補語として用いられる。不定詞の形容詞用法、現在分詞や過去分詞を伴う連語、前置詞句などがある。 ex) I have no time to read the book. (私にはその本を読む時間がない)・・・ <不定詞の形容詞用法 / timeを修飾> He is to blame. (彼は非難されるべきだ)・・・ <不定詞の形容姿用法 / 主格補語> The lady sitting on the bench is my teacher. (ベンチに座っている婦人は、私の先生です)・・・ <現在分詞を伴う句 / ladyを修飾> We saw him beaten violently. (我々は彼がひどく殴られているのを見た)・・・ <過去分詞を伴う句 / sawの目的格補語> The book on the desk is mine. (机の上の本は私のです)・・・ <前置詞句 / bookを修飾> This dictionary is of little use.(この辞書は殆ど役に立たない) ・・・ <前置詞句 / 主格補語>
B) 副詞句 ・・・ 文中の動詞や形容詞、他の副詞、文全体を修飾する。これには不定詞の副詞用法、分詞句(= 分詞構文)、前置詞句などが用いられる。 ex) He went to the station to meet her. (彼は駅へ彼女を迎えに行った)・・・ <不定詞の副詞用法 / wentを修飾> This water is good enough to drink. (この水は十分、飲料に適している)・・・ <不定詞の副詞用法 / goodを修飾> Turning to the right, you will see a park on your left.(右に曲がれば、左側に公園が見えます)・・・ <分詞構文 / 主文全体を修飾> Tired of reading, she took a nap. (読書に飽きて、彼女は昼寝をした)・・・ <分詞構文 / 主文全体を修飾> He went out in a hurry. (彼は急いで出て行った)・・・ <前置詞句 / wentを修飾>
2.節 @)名詞節 ・・・ 文中で主語、補語、目的語となり、従位接続詞、疑問詞、先行詞が一体になっている関係代名詞(複合関係代名詞/whatも含む)によって導かれるものがある。 @ 従位接続詞によって導かれる名詞節 ・・・ 多くは that, if, whetherによって導かれる ex) That he will come is certain. (彼が来ることは確かです)・・・<主語> I don't know if he will go there with me or not. (私は彼が私とそこに行くかどうか分からない)・・・<目的語> The question is whether he can do it or not. (問題は、彼にそれが出来るかどうかだ)・・・<主格補語> A 疑問詞によって導かれる名詞節 ex) Why he got angry is quite clear. (彼が何故怒ったのかは、はっきりとしている)・・・<主語> Tell me why you got angry with me. (あなたが何故怒ったのか、私に教えて下さい)・・・<目的語> The question is who will go there for her. (問題は、誰が彼女の代わりにそこへ行くかだ)・・・<主格補語> B 先行詞が一体になっている関係代名詞によって導かれる名詞節 ex) Whoever lives here will be troubled by the cats. (ここに住む人は誰でも、ネコたちに悩まされるだろう) ・・・ <主語> I can't understand what she says. (彼女の言うことは分からない) ・・・ <目的語> He has made the company what it is today. (彼がその会社を今日のようにした) ・・・ <目的格補語>
A)形容詞節 ・・・ 関係詞によって導かれる節で、先行詞を修飾する ex) Look at the lady who's now sitting on the sofa. (いま、ソファに座っている婦人をごらんなさい)・・・<関係代名詞 / ladyを修飾> This is the house where we once lived. (これが、かつて我々が住んでいた家です)・・・<関係副詞 / houseを修飾> ※関係副詞の主なものはwhen, where, why, howですが、これらはもともと副詞であって、それが節を導くので関係副詞と呼ばれています。しかし、ここれらが関係副詞として節を導く時は、必ず先行詞を修飾することになるので、節としての役割は「形容詞節」となるわけです。なお、これらの副詞には別に接続詞用法もあります。ちょっとヤヤコシイですが、知識としてアタマのすみにでも置いておいて下さい。
B)副詞節 ・・・ 主として、主節の動詞を修飾することが多い。従位接続詞、先行詞が一体になっている関係副詞(複合関係副詞)によって導かれるものがある。 @ 従位接続詞によって導かれる副詞節 ex) As she is honest, she will not say such a thing. (彼女は正直だから、そんなことは言わないだろう) Take this medicine when you have a cold. (風邪をひいたら、この薬を飲みなさい) A 複合関係副詞によって導かれる副詞節 ex) He gets lost wherever he goes. (彼は、どこに行っても道に迷う)
では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。
2008.9.17.-9.18.
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