その1 〜背景と発端〜 << その2 〜Dialogueと音楽〜 << その3 〜ロケーションモデル〜 << 今んとこUKで手一杯で、いつになったらDialogueの続編をお目にかけられるのか分かりませんので、Book1の後、どのようにお話が進んでゆくのか、あらすじだけちょっと書いておこうと思います。そんなものは読みたくない、早く本編を書け、とか(鋭意努力させて頂きます)、あらすじ知ってたら本編読むのが面白くなくなる、とか思われる方は、このページは読まないでおいて下さいませ。 *** さて、私の小説ですから、例によって本筋とはあんまり関係ないような綾たちの日常のエピソードが続いてゆくと思いますが、この後の中心的な大筋は以下のように進む(はず)です。まあ、現代の日本経済のていたらくではありえないでしょうけど、80年代なら決して考えられないこともなかったんじゃ、ないかなー? とは思いますね。 私のイメージでは加納家はUKにおけるIGDのような役割りを果たしており、従って当時、世界経済に多大な影響を与える一大コングロマリットとして成長しつつあったわけです。こういった日本経済の急成長に現実世界で表立って一番ヒステリックになっていたのはアメリカで、いろいろ読んでると実際"アメリカもセコいことやってくれるじゃん"、みたいな妨害はいくらもやってたようです。しかし、そもそも日本は世界中から嫌われているので(わはははは)、どこから理不尽な攻撃を受けても仕方がない状態だったでしょう。そんなこんなで綾や修三さんのような天才的な知性を持つ連中が、しかも思想性とそれに基づく目的を持って世界経済を掌握しようとしているわけですから、当然それが気に食わない人たちもいる。国際社会なんて仁義無き戦いですからね。それに加えて綾たちが基本"日本人"であることも快く思われない原因のひとつになっていて、まあ、消してしまえ、みたいに思われちゃった、と。 でも、綾や修三さん自身はそんなこと先刻承知。だから綾は国内にいても平気で拳銃不法所持だし、修三さんのリモは当然として、綾のジャガーにも防弾入ってる。つまり、この二人に直接手出しするなんてことは殆ど不可能なんだな。このへんUKの「誘拐」と同じパターンで、あれは、まーたちに直接手出し出来ないからデュアンが誘拐されちゃったんですけど、Dialogueではマキちゃんが誘拐されちゃって、返して欲しかったら指定の場所まで二人だけで出て来い、とか脅迫されてしまう。仕方がないので二人でマキを取り戻しに行くんですが、この時、修三さんと、それから心配して追いかけてきた、まや子夫人が二人とも殺されてしまい、綾自身も大ケガ。しかし、かろうじてマキは救い出して、ジャガーでその場をむりやり突っ切って逃げてきたもんだから、おかげで綾の最愛の愛車も大破状態。 こんだけやられて綾が黙ってるばすもなく、しかも、両親の遺体を敵におさえられてしまっていたので、それも取り戻さなきゃならなくなった。それで結局、スティーヴ以下、数人の傭兵を引き連れて敵の居城になぐりこみ、当然相手は自ら射殺、城そのものもハデに爆破してやっと綾の気はとりあえず済む。綾は場合によっては悪徳の限りを尽くしても憚らない野生児だって、あとがき・その1で言った通りだと思いますが、だから怒らせると恐いんです。 しかし、これだけやって、しかも修三さんもまや子さんも亡くなっているという現実を目の当たりにするのが辛い綾は、その後、家には帰らず失踪、行方不明のまま何年も経つことになる。その間、どこにいたかとゆーとスティーヴのとこに転がりこんでて、実は最後にはこの二人、結婚することになるんですが、いずれ綾が家に戻って修三さんの後を継ぐまで、まだまだ紆余曲折はある、という感じです。それから更に話は続いて、実はラスト・シーンだけはもう出来てるんですが、でも、それはさすがに本編で、ということで。 いつの日か、今よりぐっとうまくなった文章で、お目にかける日がくることを祈って♪気長にお待ち頂ければ嬉しいです。最後になりましたが、実はこのDialogue全編には以下のような冒頭句が付くことになっております。思いっきり危険思想かもしれませんが、とりあえずココでは笑って見逃して下されば助かります。 Dear Gods, Now we're re-creating the world What shall we do with that vicious animals Man - Shall we destroy them?
Text : 2010.12.2.+12.3.+12.26.
|