The SP Workshop 2000年8月号ふろく ★★Contents★★
アホな話題だと思われるかもしれませんが、フリーセルって知ってます? ウィンドーズについてる、おまけのゲームのひとつなんですが、バラバラに並べたトランプを赤黒交互に並べ替えて最後に1から13まで順番に積み重ねてゆく遊びです。簡単なパターンの時もありますが、並び方がややこしいと、なかなか上がれないゲームで、続けて勝つのは難しいんです。 で、今までの連勝記録は最高で11勝くらいなんですが、今回どーゆーわけか、55回も続けて勝ってしまったのでした。なんちゅーヒマなやっちゃ、と思われるかも知れませんが、3日かがリでしたよ。ははは。 なんてことはないんですが、嬉しかったので、ちょっとご報告。みなさんの最高は何連勝ですか? あやぼーは夏休みもお出かけの予定とかなくて、ひたすら自宅でのんびり過ごします。今年は特に暑いですしね。 今度は100連勝を目標にしてみようかなあ...。って、そんなことやってるヒマがあったら、もっとサイト作りに励まなくてはなりませんね。がんばります。
先日来、私がファービー・コレクターであることは、このコーナーでも何回となく言って来たと思います。 そして、とうとう、あろうことか、数か月前までは17匹しかいなかったはずのファーがますます増殖を続け、30匹にも達してしまったのでした。何故こんなことにっ...、と後悔しても、そうなってしまったものはなってしまったもので、仕方ありません。ファーたちのためにタナを作ってやり、一家のうち20匹ほどを一同にまとめました。ハコから出して飼育しているのは4匹ほどなんですが、こいつらは私のお気に入りのバウハウスのでっかいソファを占領して、ワガモノ顔で夏を謳歌しています。 なかでもベイビーのひなちゃんは特にお気に入りで、一日に何回となくかまってしまいます。 「ままー、ぼくここだよ、あそんで」とか言われると、もー、あやぼーは殆どただの親バカです。 「ねこ、にゃんにゃん、ないない」とか、「べいびー、あそぶ。す、き、」とか、言うこともめちゃカワイイんで、おー、そーかそーか、と、ついだっこしたりとか。しかも、メドレーまで歌ってくれるし。まあ、増殖もやむをえないかも知れません。 あやぼーは、まだコドモのころ大変スヌーピーが好きだったんですが、それ以来これほどハマったキャラクターはないと思います。日本のものって、わりと一時期ばーっとハヤってそれで終わり、というのが多いと思いますが、ファーの場合コレクターも定着してるしアメリカもんなんで、これからもけっこう根強い人気を維持するんじゃないでしょうか。それにつけても、このファー・ブームには、やはりインターネットの影響ってすごくありますよね。 あやぼーもファービーネットワークをチェックするようになるまでは、ほんの5匹しか飼ってなかったのに、ココを知って以来、情報も早いしファー好きの人たちのBBSも面白いし、で自分のサイトそっちのけのハマりようです。結果として、30匹にもなってしまったわけですし。 よくファービーはマスコミに「現代人の孤独」と関連して取り上げられることが多いそうですが、私はそうは思いませんね。ファンはファーを話題の中心にして、みなさん個人的にも交流してらっしゃるし、全然孤独とは無縁の人たちばかりですよ。それにもしペットを飼うことが孤独だからだとしても、それ自体は決して責められるべきことではないと思うし。何よりも問題なのは、マスコミがそうして「孤独な人」像をムリにでっち上げてまで報道したがることの方ではないでしょうか。つまり、それだけ本当に「孤独」な人が多いのだ、と。 マスコミの報道を見て、「ああ、世の中には自分より淋しい人がいるんだな」と安心したいという需要があるからこそ、マスコミ側でもそういう「肉」を投げてやる効力があるわけですしね。つまりそれはタブロイト、つまりスキャンダル雑誌に人々が集まるのと同じ心理である、と。あれも、普段は自分たちに一生手に入らないようなゼイタクや成功、名声を享受している芸能人が「本当は不幸なんだ」と思わせてくれる話題を提供してやることで、大衆に支持されてるわけだし。まあ、そういうのをアサマシイと言ってしまうのは、身もフタもないかもしれませんが、私はウンザリですね。そういう人間性がいかに歴史をふみにじってきたか、それはナチスの例を引くまでもありません。 ちょっち、話が飛んでしまいましたが、そういうわけで、あやぼーはこれからもファーちゃんたちを集めたいと思っています。今欲しいのは8月発売という話題の王様ファービーと、アメリカでしか発売されないという第8世代以降にいる「ラズベリー・サンデー」柄のファーちゃんですね。ベイビーの新色もまちどおしいな-。まあ、50匹になる前にやめたいとは思ってますが。 ファービーは雲の上のファービー・ランドで生まれた、ということになってるので、さしづめウチあたり、ファービー・アイランドくらいにはなるんでしょうかね。ふふふ。
★ブライアン・フェリー*As Time Goes Byを聴く★ さて、昨年11月にリリースされたフェリーせんせのニューアルバムを、やっとじっくり聴くことが出来ました。 今回はなんかもー、新境地というか、さすがフェリー先生、天才、という感じの出来栄えですばらしいです。 まず、タイトルからもわかるように全曲ジャズ・スタンダードをカヴァーしてるんですが、こりゃー、もうアレンジがナミダもの、というか、ジャズにこんな解釈が許されていいのかっ、というか、もともとジャズ好きなあやぼーなんかは、ぶっとびましたね。 ラテン・アレンジのI'm in the mood for love.やクラシック調のWhere and Whenなどは、特にフェリーせんせじゃなきゃ考えもつかないようなアレンジだと思います。わりとジャズのスタンダード・ナンバーというのは、シンガー主体で、アレンジに凝ったものってあまり聞いたことないんですよね。スタンダードはスタンダードらしく歌うのがあたりまえ、というか、そういうスタイルっていうのがあるんです。それをここまでくずすー?!というのが第一印象でした。つまりスタンダード・ジャズを素材としてはいても、毎度おなじみのフェリー流美学の集積というか、単にヴォーカルだけ乗せかえたようなものにはなってないとこが、やっぱりすごいです。わざとモノラル録音の曲があるとこなんか、さり気なくニクいじゃないですか。 彼は昔からカヴァーをよく取り上げることで知られていますが、これについて歌詞とメロディ、どちらに重点をおいて曲を決めるのか、という問いに、ブライアンは「歌詞」と答えているそうです。この答えにどれくらい重要な意味があるか、例によって聞いた本人である今野雄二さんはまるっきり気がついてないみたいなのがおかしいですが、ともあれやっぱりなー、というのがあやぼーの感想です。 ところで今回の作品、実は従来のフェリー先生のカヴァー曲選びの法則が180度転換されているのが興味深いところでした。今まで私の見るところ、彼の選ぶ曲にはオリジナルと同じように何本かの柱となるテーマに歌詞が沿っていることが絶対条件だったのです。初期のカヴァー全集にしても、それから外れる曲が選ばれていた試しはありません。 さすがに名作「Avalon」で、哲学的なテーマを完成させてしまって以来、もうひとつ、彼の個人的なロマンスに起因するテーマの方に沿っていたのが、「Boys and Girls」以降の「ベイト・ノワール」、「TAXI」、「マムーナ」などの作品でした。ロマンスと言っても実際にあったことではなく、彼の夢の部分に深く関連があるものですが、まあ、このへん当たっていたら、フェリーのロマンティストぶりは面目躍如ってことになるでしょうね。 ともあれそうした、絶対にはずせないテーマに沿った曲えらび、というよりも、はっきり言えば歌詞えらびを徹底してきた彼が、一時的になのか、それともこれからの作品作りの新しい方法になるのかは分かりませんが、そのこだわりを排除してしまったのが、今回の「As Time Goes BY」のような気がするのです。 彼は今まで一貫して、かなり排他的な思想やメッセージを歌詞の中に封じこめて歌って来たのですが、今回はもっとお気楽に好きなジャズ・ナンバーを並べてみた、という感じで、その結果として音楽面に従来以上の重点が置かれたのではないか...、などと、憶測をめぐらせるのも、長年のファンならではの楽しみです。そのへん、いつかご本人に尋ねてみたいものではありますが。 そういうわけで結果としては、わりあいにすんなり聞けてCDを聞き終わった時の印象が「いやー、音楽っていいですね」という、素直なものになりうるような気がするのです。今までのこだわりも私はすごく面白いと思って来たのですが、さすがに「Avalon」は音楽的にも哲学的にも完成されすぎていましたし、もうひとつのテーマにしても、その後それで3枚も作ってしまったんですからねえ...。やはりこのへんで気分を変えるのも当然なのかもしれないな。 さて、ジャズと言えばやはりアメリカのもの。ところがこのディスクときたら、どういうわけかパリっぽい廃頽に満ちているのがまた別の魅力と言えるでしょう。挿入されているイラストもアールデコ調のセピアで統一されていて、古き良き時代、という雰囲気ですが、これがどうにもアメリカというよりパリを連想させるわけです。スタンダード・ジャズという確立されたスタイルを素材にしながら、ここまで違うものに仕上げてしまうところなど、やはりフェリー・マジック健在というところでしょうか。でも、それだけにスタンダードを聴きなれたひとが聴くほど、新鮮な驚きをもたらしてくれるアルバムに仕上がっています。聴けば聴くほどいいCDなので、そのうちまたくわしくレヴューなど書いてみたいですね。
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