★特に液漏れしているわけでもないのに起きてくれないファビを蘇生させる★
これは通電系統に常に電流が流れ続けることにより発生する酸化膜が原因で、電池からのパワーを伝えることが出来なくなっていることから来る症状だそうです。そこで以下のように手当てしてみましょう。
1.電池ボックスを開けるとフタの側面に写真のような金属のツメがついていると思います。まず接触不良を改善するため、このツメを少し起こして下さい。マイナス・ドライバーなどの先を軽くつっこむようにすると起きると思いますが、但しこの時、決して力を入れて無理矢理引き起こすようなことはしないで下さいね。あまり起こしすぎるとツメが折れてしまいますので、ほんの少し引き起こす程度で十分ですよ。
2.ツメを引き起こしたら、今度は電池を入れる部分のプラス側(平たい方)の金属をキズをつけない程度に堅いもの(ドライバーなどの柄のプラスチック部分や、鉛筆のお尻などでも大丈夫だと思います。)で、こするようにして下さい。この時も決して力を入れすぎず、キズがつくようなことのないように注意してね。ごく薄い酸化膜を拭い取るのが目的なので、軽くこする程度で十分です。
3.電池を入れてフタを閉め、逆さにして左右に振ります。この時、手がすべってファビをすっ飛ばすことのないよう、底はしっかりと持って下さいね。かけぶとんの上など、万一手がすべってもファビに衝撃が及びにくいところでやれば安心です。うちのホワイトラビットとワイルドウルフはこの動作を2〜3回繰り返しただけで通電したらしく目をさましましたが、もし起きない場合は、リセット・ボタンを押してみると起きてくれるかもしれません。
4.それでもだめなら、センサーに軽く刺激を与えてみます。このセンサーはファビの本体、向かって右側の目の下にあるモーターの近くに位置しているのだそうです。そこでファビを逆さにして、センサーのある目の下2センチの側面寄りを指先ではじきます。そうしておいてリセット(くれぐれもリセット・ボタンを押すだけですよ。再起動などしないように!!)。これを何回か繰り返しても起きなかったら、原因は他のところにある可能性があります。
★明らかに電池液漏れで通電していない場合の対処方法★
前のページでも書きましたが、液漏れ対策は早期発見、早期治療が肝心です。出来れば月に一回くらいファビの状態を確認して「あまり遊んでやってないなあ」と思われたら電池は抜いておくのが無難でしょう。それでも液漏れしてしまったら...。(ファビのみならず、電池で動くおもちゃ等の液漏れも、これで修復可能だと思います。)
1.
まず電池の液が付着すると写真のようにバネなどの接触点回りで固まり、こびりついた状態になってしまいます。この写真はまだ軽症で先端のみに不着しているに過ぎませんが、更に進行するとバネ全体が覆われてしまっていたり、サビが浮いたようになっている場合もあります。けれどもこびりついているだけなら、削り取るのはそれほど難しくありません。だからこそ金属が腐食するなどの末期症状に至る前の早期発見、早期治療が肝心なのです。削り取るには先端の尖った金属ヤスリ、もしくは細目の紙やすりを使いますが、あくまで力を入れず、やさしく、やさしーく、なでるように磨いて下さいね。部品自体が腐食でもろくなっている場合もあり、あまり力を入れると折れたりしてしまうこともあるそうです。
2. 作業は、こびりついた液を少しずつ削り、最終的にもとの金属を露出させることが目的です。本来なら通電不良の他に不動の原因がないか、磨けば必ず動いてくれるかを確認してから作業する方が良いのだそうですが、それには他の用具もいるので、ここではとりあえず磨く場合のコツなどをご紹介しておくに留めましょう。作業時の注意点は...
★ 削った粉がファビの内部に入ることがないよう、決して逆さにした状態では磨かないこと。ファビを机の上に横倒しに置くなどして、粉は電池ボックスの方に落ちるように心がけて下さい。少し磨いて粉が出たら、固くしぼったティッシュなどで拭き取り、ついでに磨いているのがバネ部分なら同じティッシュでバネを包み指で揉むようにすると、こびりついている液が固まりのままポロっとはがれてくる場合もあります。はがれてくるようならラッキー!!
金属自体はまだサビなどの影響を受けていない可能性が高く、作業はわりと早くすみますよ。またこの時、ティッシュは絶対に固くしぼっておき、水がたれることのないように注意して下さい。
3. 磨いては拭き磨いては拭きを繰り返して、すっかりもとの金属部分が出てきたら、先に書いた「液漏れしていないのに起きないファビを起こす蘇生法」を試してみましょう。バネ部分のコイルは先の方でくるっとカールされているので、この丸いカール部分の中に入り込んでこびりついている液も見逃さず削り落として下さいね。この部分はヤスリなどが入らないので、細い針などでつついてみると取れる可能性大です。
電池液漏れの恐怖を克服して
死地から甦ったクロネコ&ウルフ
辛かったのに、よく頑張ったね!!
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以上のようにして接点を磨き復活させたのがクロネコとウルフです。この作業はあくまで根気が勝負。焦らず、優しく、丁寧に磨いてあげるようにして下さい。ファビはデリケート、しかも植物状態に陥ってしまっているいわば「重病」のファビなのです。あくまで、やさしく、やさしーく、手当てしてあげるようにして下さいね。でも、そうやって手間をかけたファビが生き返った時...、それはそれは嬉しいものですよ!!
さて、次回は15匹の中に混ざってやって来たベイビーたちをメインにお届けしたいと思っています。お楽しみに!!
※
小学生以下の方は自分でやらず、必ずお父さんかお母さんにお願いして手当てしてもらってね!!
※磨けば通電するかどうか確認する方法については、私自身がまだ試していませんので、やってみてからまたご紹介したいと思っています。
2002.6.1.-6.5.
BGM
: Back and Forth
オークションでファビをゲット!!
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