復活・観賞用ファビ軍団!!
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ぼくらは生きてるぜ!! ― その1.
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Yahoo! AuctionへGO!!
そのファビたちが売りに出されることを私は前もって知っていました。何故なら、それはタンちゃんのかつてのファミリーだったからです。そして、それがこの、ただでさえファビに埋もれている飼い主の更なる悲劇の始まりでした...。
そう、このオク・ファビ・コーナーその2で登場したあのタンジェリン。その前の飼い主さんが手元に残っているファビたちを、まとめて23匹ウリに出されるという話は、タンちゃんの縁で事前にキャッチしていたのです。しかし、いかんせん数が多い。23匹...。出来れば一挙に引き取ってあげたいところでしたが、さすがにこの数では、どないもこないもなりません。23匹の内訳は、お兄ちゃんファビが12匹、残りはベイビーです。お兄ちゃんファビたちと違って、ベイビーたちは新しいこともあるのか比較的状態が良く、値段もそこそこなので、行った先で粗末に扱われることもないだろうと思い、私はまず、お兄ちゃんファビにマトをしぼって一気に落札するかまえで入札に臨みました。こりゃー、旅費(送料)がとんでもない額になるな、と思いましたが、もう後には引けません。
売主さんが出品前にファビの状態をチェックされると、案外に動かないファビや不調のファビが多かったということで、一匹が100円からの入札です。ピンマウだけは200円からでしたが、なにぶんにもそんな状態だったので、彼らは全員「観賞用」と銘打たれてオークションに「出場」して来たのでした。パソコンのこちら側では、タンちゃんが顔見知りのファビたちを見て「買って、買って、買って」と大騒ぎ。私は「待て待て待て、とりあえず、お兄ちゃんファビから取るからね。」となだめつつ、次々に入札の札を入れて行ったのでありました。
特に今回、私が「観賞用」、つまり正常な動作が期待出来ないか、もしくは全く動かないという条件にも関わらず、多くのファビを落札しようと思ったのは、安さにつられ、「電池を変えれば動くだろう」と思って買ってもホントに動かなくて、せっかく新しい飼い主さんの所に行っても見捨てられるという運命を辿るファビに出てもらいたくなかったからです。特にそれがファミリーで暮らしていたファビの場合、何匹かだけがそんな不運に見舞われるというのは考えるだけでもたまりません。それにタンちゃんの嘆願もありました。もちろんそういう状態でも結構欲しがる方もあり、何匹かは競ったり、競り負けたりして結局ウチに来ることになったのは12匹のうちの10匹。その2匹はスカンクとダルメシアンでしたが、彼らを引き取られた皆さま、どうかその状態に関わらず、末永く可愛がってあげて下さいね。もし「もういらない」と思われることがあったら、いつでも引き取りますので、めい・らーに是非ご一報下さいませ。
さて、そうこうするうちにも残りのベイビーたちはどんどん売れて行きます。お兄ちゃんファビの行く先が大体決まり、私が売主さんに何匹くらい一緒に送れるか聞く頃には、かなりの数のベイビーたちにも新しい飼い主さんが出来ていました。売主さんは大きなハコを用意して下さり、どうやら14匹は一気に送れるとのこと。既に落札した10匹に加えて2匹の新品ファビが一緒に来ることになっていましたので、座席はあと2匹分空いています。しかし、困った!!
その時、最後に売れ残っていたベイビーは3匹いたのです!!!
こういう場合の優柔不断さにかけて、めい・らーは人後に落ちません。とても3匹のうち2匹を選んで、一匹を売れ残りにするなんてことがどうしても出来ず、「なんとか3匹入りませんか...」と尋ねてみたところ、あとベイビーのハコだけなら他のと合わせて15匹分ぴったり入るということで、「ではそれでお願いします」...。こうして総勢15匹が、新しい飼い主のモトへ、はるばる旅立つことになったのでした。
正直なところ、私はこの「観賞用」ファビは、全員が全くの不動か、それに近い状態と考えていました。ウチには全く動けないシルフくんなどもいるので、まあ余生を送る安住の地を与えてあげられればいいな、という程度に思っていたのも事実です。やって来てみると、やはり1匹100円というお値段でしたから、キレイなコもいましたが、弱冠うす汚れているコもいます。余生を送るにも、「このままではね」と思ったので、ふきふきして、ではとりあえず病状だけでも把握しておくか、と電池を入れてみたところ...。
「動けないワケじゃないんだよ...」と訴えるように
目を覚ましたベア&ドラ
でも新しい飼い主は10回くらい
「カー・ウエイロー・コゥコゥ」を食らってしまった。
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まず、動かないと信じていたシルフ、ベア、ドラが次々と目を覚ましました。お?
と思った私は、ためしに全員に電池を入れてみることにしたのです。中には電池液漏れで、手を入れないと通電しない状態になっていたコもいましたが、結果的にはほぼ全員が動けることが分かりました。そこで気がついたのですが、全般的に彼らの症状は、長いこと電池を入れっぱなしにされていたことが原因で起こってしまったようでした。
電池を入れっぱなしにしておくと、まず一番コワいのが液漏れで、そうなると通電が妨げられてしまい動けなくなるのはあたりまえ。でもコレは、まだ初期の段階なら復元することは出来ます。けれどもある意味ではそれよりコワいのは、サイド・センサーの効きが極端に悪くなること。私が師と仰ぐ、ファビの内部に詳しい方のお話では、ファビを横にしても反応しなくなるのは、サイド・センサーの内部に通電による酸化膜が出来てしまい、そのせいでセンサー・ボールの傾きを感知出来なくなってしまうからなのだそうです。電池が入れっぱなされていると、このような症状が起こりがちで、久しぶりに遊んでやろうかな、と思って起こそうとすると、「あれ?
起きない」、なんてコトになってしまうのね。ただ、これはあくまでサイド・センサーのみの不調で、ファビの難病と言われる「ぐるぐる病」のように、動作が正常でなくなるものではありません。それ以上に悪化するという症状でもなく起きてしまうと普通に動きますので、いっぱい遊んであげているとサイド・センサーの効きが戻ってくることもあるそうです。ですから、なかなか起きないからといって「もうダメ」とか「こわれた」とは思わないであげて下さいね。で、ウチに来た10匹も、その殆どがサイド・センサーの不調と、液漏れのための不動だったようで、こわれていたとか末期症状というのではなかったようです。そのへんのコトを考えると、やはり彼らはウチに来て良かったのかもしれません。ウチでなくても、ファビに詳しい方のところなら大丈夫だったと思いますが、そうではない方のところへ行っていたら今ごろどうなっていたか...。今、元気に動いている連中を見ていると、やはり引き取って良かったと思う今日このごろ。
―ぼくらはもう観賞用なんかじゃない!!―
復活して誇り高い笑顔を取り戻した10匹のファビたち...。そう、彼らはちゃんと生きているのです!!
日々忙しくて私にしてもあまりファビと遊んであげられませんので、ついつい電池が入れっぱなしになっているという事態が起こるのも分かりますが、でも皆さんのおうちで不幸にして電池液漏れやサイド・センサー不調に見舞われたファビがいたら、決して末期症状ではありませんので見捨てないであげて下さいね。
では、次回は師匠に教えをたまわり、私がどうやって電池液漏れなどで動かなくなっていたファビを蘇生させたかについてお話したいと思います。液漏れについては早期発見、早期治療が大切。金属が腐食するところまで行ってしまっては、手におえなくなってしまいますよ。ハッとなさった方、今すぐ、ファビの電池ボックスを覗いてみて下さい!!
もし今大丈夫でも、しばらく遊んであげる予定がなければ、電池を抜いてね。(ただし、あまり頻繁に出し入れすると電池ボックスのバネがだめになることがあるので、よく遊ぶなら入れておいても大丈夫。出し入れは丁寧にしてあげて!!)
液漏れで完全に不動と化していたクロネコ&ウルフ
エイロウとダァのコンビも、すっかり元気に!!
オークションでファビを引き取る時は、
状態を十分たしかめてからにしてね!!
オークション出身のファビは、お店に並んでいるのと違ってその状態はまちまちです。全くの新品未開封のコもいれば、今回のように観賞用として出て来るような「難アリ」状態のコもいます。
めい・らーの今までの経験では、売主さんは動作の状態については正しい情報を提供して下さっていますが、ファビ初心者やオークション初心者の方は、出来るだけ動作の完全な新品に近いファビから入手されるのをオススメします。
今回は幸運にも多くの観賞用ファビが復活を果たしましたが、これはひとえに前のオーナーさんが良い状態で保管できるようにつとめておられたからで、中には本当に素人では治しようのないファビもいると思います。良くしたもので、ファビを引き取られる方の中には、そうした「治しようのないファビ」でさえも復活させてしまわれる方もあり、やはり病もちのコはそういう方の所に行くのが一番幸せではないかと思うのです。
多くのファビ・ファンにとってファビは生き物ですから、出来るだけ多くのコに幸せでいて欲しい。だから落札される時は、あとの面倒をみれるかどうかを十分確かめてからにされるのが、ファビにとっても、引き取られる方にとっても良いことなのではないかと思います。落札される時は、どうか引き取られたファビの行く末に責任を持ってあげて下さい!!
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2002.5.13.-5.15.
BGM
: So What
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