ANNEX SWEETS SWEETS

Vol10. いちごと洋酒のジュレ

 

 

イチゴをグランマニエに漬けたものと白ワインの入ったゼリーに、赤ワインのシロップをかけていただく夏のデザートに最適の一品です。洋酒をたっぷり使っていますので、オトナのデザートと言えますね。

今回はイチゴの赤を生かすために白ワインのゼリーを組合わせていますが、ゼリー単体で食べる場合、ワインの他にブランディやキルシュ、リキュールなどの洋酒で色づけ香りづけしてシロップをかけても美味しいです。洋酒のゼリーを作る時は、一般にゼリー液に対してワインなら10%、ブランディやキルシュ、リキュール類などは3〜5%くらいの量を加えるのが美味しいと言われています。お好みによって加減されると良いかと思いますが、洋酒を混ぜるとゼラチンが固まりにくくなることもあるようですので、あまり多く加えすぎないように注意が必要です。なお、今回のように型から抜く必要がなく、シロップづけにして食べる場合は、ゼリーは柔らかめに作った方が美味しいようです。

 

 

★材料★ 標準的なアイスクリームグラス4個分

イチゴのグランマニエ漬け : いちご 16粒(約1/2パック)、グラニュー糖 30g、グランマニエ 30cc

白ワインのゼリー : グラニュー糖 85g、水 300cc、粉ゼラチン 10g、熱湯 10cc、白ワイン 35cc

赤ワインのシロップ : グラニュー糖 60g、水 60cc、赤ワイン 60cc、レモン汁 少々

 

飾付け用 : アンゼリカ、もしくはミントの葉

 

 

作り方 : 

 

1.イチゴは縦に二つに切り、グラニュ糖をふりかけてからグランマニエをかける。

※このまま、半日くらい漬け込むと洋酒の風味と甘みが強くなりますが、漬け込む時間はお好みにより加減して下さい。

 

 

白ワインのゼリーを作ります。

2.グラニュ糖と水を中火にかける。

 

 

3.スプーンでゆっくりまぜながら一煮立ちさせ、煮立ったら火を止めておく。

 

 

4.粉ゼラチンに熱湯を加えて、液状になるまでよく混ぜる。

※ゼラチンの戻し方は製品によって違う場合があるので、それぞれの指示に従って下さい。

※熱湯を加えて液状にすると、タネとよく混ざって扱いやすいので、特に指示がない場合は混ぜる直前にこのようにして戻すのが良いでしょう。

※製品によっては、暖かい液体に加える時は直接で構わないという指示がある場合がありますが、ゼラチンの量が多いとダマになってしまうことがあるので、一旦熱湯で溶かしてから使う方が安心です。

 

 

5.3に4を加えてよく混ぜる。

※この時、あまり泡が立たないように、しゃもじや木じゃくしでゆっくりとまぜること。泡が立つとなかなかおさまらず、冷やした時に泡が残ったままになってしまいます。

 

 

6.よく混ざったら漉す。

※この時も泡を極力立てないように、できるだけ静かに漉すようにします。

 

 

7.漉した後のゼリー液が入ったボールを、氷を入れた別のボールの上に置き、白ワインを加えてから泡立たないように静かに混ぜる。

 

 

8.7.の粗熱が取れたら、あまり固まらないうちに器に流し込んで冷蔵庫で冷やす。

※約一時間くらいで、固まります。

※泡立ちがひどい時は、7で氷の入ったボールを当てず、自然に冷めるのを待ちます。こうするとなかなか固まらず、そのうちに泡が消えるので、よく冷めてから器に移しましょう。

 

 

9.固まったら、ケーキカードやパレットナイフのような先のあまり尖っていないもので、器を傷つけないように1cm角くらいに切る。

 

 

シロップを作ります。

10.鍋にグラニュ糖と水を入れ、中火にかけて混ぜながら一煮立ちさせる。沸騰したら火を止め、なべ底を5〜10分ほど水につけて粗熱を取る。

 

 

11.これが出来上がりのシロップ。

※今回のように、水と砂糖を1:1の割合にしたものが基本のシロップです。

 

 

 

12.11に、赤ワインを加えて混ぜる。

 

 

13.レモン汁を加えて味を調える。

※写真のように、レモンスライスを入れても良いでしょう。

 

 

14.器にグランマニエ漬けのイチゴを8切れ入れる。この時、イチゴの漬け汁をスプーン1〜2杯くらい加えておいても良い。

 

 

15.14に、1cm角に切っておいた白ワインのゼリーを盛る。

 

 

16.赤ワインのシロップで満たす。

 

 

17.最後に小さく切ったアンゼリカか、ミントの葉を添えて出来上がり。

 

この春のイチゴシリーズの流れでこれも作ってみたんですが、イチゴの代わりにいろいろなフルーツのコンポートを代用しても美味しそうですね。コンポートを作るのがめんどうなら、缶詰めの白桃やみかんを使ってもお手軽に楽しめるでしょう。洋酒好きのあやぼーとしては大変気に入りました。フルーツ抜きでゼリー&シロップもなかなかでしたよ。

他には応用で、白玉や小豆、こしあんなどを入れたら、あんみつになるかなー、とか思ってたんですが、まだ試してはいません。そのうち一回やってみたいですが、この場合はやはり本格的に寒天を使った方がいいかも、かな?

ともあれ、こちらは夏の午後に冷たいハーブティと一緒に頂くなんてのも宜しいかと思います。何と言っても、見た目が涼しそうですもんね。

 

2007.6.26.

photo : 2007.6.6.+6.10.

layout : 2007.6.25.

 

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