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第5回
ロイヤル・ミルクティとそのバリエーション
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お久しぶりのtea!
コーナーですが、今回は本格的ロイヤル・ミルクティとそれをベースにした様々なバリエーション・ティをご紹介して参りましょう。あやぼーはあまりミルクと相性が良くないので、これまであまり試してみたことはなかったんですが、後から少しミルクを注ぐだけの通常のミルク・ティに比べて抽出時に水を半分、残りの半分をミルクで作るロイヤル・ミルクティは正にその名の通り最も贅沢な紅茶の飲み方と言えるでしょう。
当然コクも深いので生クリームとの相性も抜群、スパイスやフルーツなどで香り付けのバリエーションも豊富です。紅茶はストレートでと決めている方も、たまにはこういう飲み方、遊びがあって良いんじゃないでしょうか。ロイヤル・ミルクティに向くのはアッサムやセイロン、ウヴァなど、クセがなくコクの深い味わいの茶葉だそうです。あやぼーも今年の冬は、このロイヤル・ミルクティをベースにして作るシナモン・ティにすっかりハマってしまい、毎日のように楽しんでいました。やっと訪れた春の陽ざしの中、たまにはテラスやお庭にガーデン・セットでも持ち出して、おとっときのミルクティを楽しんでみられてはいかがでしょうか。
★基本のロイヤル・ミルクティの作り方★
用意するもの(一杯分)
: 茶葉一杯分(ティ・スプーン1杯)、ミルク・水 各1/2杯
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1.
ナベに水1/2杯を入れて中火にかける。シナモンやナッツ類、フルーツなどで香り付けする時は、この時点で入れて一緒に火にかけておく。
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2.
湯が沸いて来たら茶葉を入れ、弱火にして紅茶を抽出する。この時、湯は決して沸騰させないように注意すること(フルーツなどを加えた時は、香りを引き出すために若干煮立たせる必要がある場合もあります)。また、スプーンなどでかき混ぜると茶葉の繊維を傷つけてしまうので、抽出を促進したい場合はナベを軽く揺するようにしてジャンピング効果を高めましょう。
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3.
2〜3分すると抽出が完了するので、ミルクを加え、再び中火にして温めます。あまり早くミルクを加えると、茶葉の成分が充分に抽出されないので、タイミングよく注ぐようにしましょう。また、ここで中火に戻していますので、沸騰させないように注意が必要です。ミルクが入った状態で沸騰させてしまうと美味しくなくなるばかりでなく、ナベにミルクがこびりついて手入れが面倒になりますので、火の側を離れないようにね。
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4.
温まったらストレーナーで漉しながら、あらかじめ温めておいたカップやティ・ポットに注ぎましょう。甘味はついていませんので生クリームなどを足さない場合、甘いのがお好きなら、この後にお砂糖を足して下さいね。ケーキやクッキーなど、甘味のものを添えるなら何も加えないで頂く方がきっと美味しいですよ。
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ポイントは茶葉の成分を充分抽出してからミルクを入れることと、沸騰させないこと。これだけでも薫り高い飲み物ですが、あれこれ加えて独特の味や香りでバリエーションを広げるのも、ロイヤル・ミルクティならではの楽しみ方です。いくつかご紹介してみましょう。
Marshmallows Milk
Tea
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まず、こちらはマシュマロ・ミルク・ティです。マシュマロを3〜5個用意してカップに入れ、60度くらいの低温でゆっくりと抽出したロイヤル・ミルクティをストレーナーで漉しながら注ぎます。
案外にマシュマロの甘い香りが強く辺りに漂って、ミルクティのまろやかさを引き立ててくれますよ。
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そして本命、シナモン・ミルクティはこちらです。カフェなどでもお馴染みの定番ですが、まずはロイヤル・ミルクティの材料に加えて、
★シナモン・スティック1本+1/4、シナモン・パウダー、ホイップクリーム
をご用意下さい。
ホイップクリームはお好みに合わせて甘味を調整して頂くと良いですが、基本は200ccに対して砂糖大さじ2杯を加え、しっかりと泡立てておきます。一人分作る場合は200ccだと多すぎるんですが、ホイップクリームはたいてい200cc入りですよね。パッケージを開けても2〜3日なら保存がきくようなので、こういう場合は半分くらいずつ使うようにすると良いでしょう。
★作り方ですが、
1.水にシナモン・スティック1/4本を割りほぐして加え、火にかけます。
2.温まって来たら茶葉を加えて充分に抽出し、ミルクを加えロイヤル・ミルクティを作ります。
3.ストレーナーで漉しながらカップに注ぎ、ホイップクリームを、くるくると円を描くようにたっぶり絞り出してシナモン・パウダーを振り、シナモン・スティックを添えれば出来上がり。
普通はこうやって出て来るシナモン・ティですが、甘いモノがお好きな皆さんには、もっと美味しい飲み方もあります。上の写真で水玉の背の高いマグにホイップクリームたっぶりの飲み物が写っていると思いますが、コレがあやぼー流シナモン・ミルクティ。抽出するまでは同じ手順ですが、ティ・カップではなくて背が高めのマグを用い、ホイップクリームは絞り袋に入れずに大きめのスプーンですくって、たっぷり乗せて下さい。ティ・カップで作るより量は多めになりますが、茶葉は一杯分で充分です。こうすると絞り出し袋を使う面倒もなくって楽なんですよね。
また、こうしてホイップクリームを乗せた飲み物は、かき混ぜずに下のミルクティが上のホイップクリームを潜って一緒に口に入って来るように飲むのが一番美味しい飲み方。例えばアイリッシュ・コーヒーはホイップクリームではなくてコーヒーフレッシュを乗せる飲み物ですが、こういう飲み方をするのが正統派だそうです。確かにこの方がシナモン・ティの場合でもホイップクリームの甘味を殺さず口に入れることが出来るので美味しいんですよね。
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Cinnamon Milk Tea
★あやぼーのイチオシ!!★
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Nuts Milk Tea
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こちらはシナモンの代わりにスライスアーモンドを用いて抽出したナッツ・ミルクティ。
水を火にかける時に、ティースプーン一杯ずつのスライスアーモンドとザラメを加え、あとはロイヤルミルクティと同じように抽出します。出来たらストレーナーで漉し、ホイップクリームをたっぷり乗せてスライスアーモンドを5〜6枚飾ったら出来上がり。
アーモンドの代わりにピーナッツやクルミなど、他のナッツ類を用いても同様に出来ますよ。
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最後にフルーツを使ったロイヤル・ミルクティもご紹介しておきましょう。
★用意するのはロイヤル・ミルクティの材料の他に、
リンゴのイチョウ切り10枚、シナモン・スティック1本+1/4、
シナモンパウダー、ラム酒
★基本はシナモン・ティと同じですが、
1.水を火にかける時にシナモン・スティックの他にイチョウ切りにしたリンゴ3枚を一緒に入れ煮立てます。
2.葉が開いたらミルクを加え、ひと煮立ちさせてからストレーナーで漉して、あらかじめリンゴ5枚を入れておいたティ・ポットに注ぎます。
3.その後カップに注いでラム酒少量を加え、ホイップクリーム乗せます。残りのリンゴを飾ってから、シナモン・パウダーを一振りしてスティックを添えれば出来上がり。飾り用のリンゴには、赤い皮をつけたままにしておくとアクセントになってキレイですよ。
今回はシナモンとの相性の良いアップルを使いましたが、シナモンとアップルの代りに、メロンやバナナを使って抽出しても、それぞれの香りを生かしたミルクティが出来上がります。その場合、甘さが足りないと思われるようでしたら、火から降ろす直前に砂糖を加えておかれると良いでしょう。ここでご紹介している作り方は、どれも基本的なものですので、お好みで甘さは自由に調整して下さいね。
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Apple Cinnamon Milk
Tea
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あやぼーなどはシナモン・ティと聞くと、さだまさしさんの「パンプキン・パイとシナモン・ティ」という懐かしい曲を、そこはかとなく思い出してしまうんですが、皆さんご存知でしょうか?
素朴ながら古き佳きフォーク・ソング時代の名曲ですねえ、コレ今思い出しても。
さて秋から冬、そして春にかけて幅広く楽しめるロイヤル・ミルクティ。ここに紹介した他にも、皆さんのアイデアでどんどんバリエーションを広げてみて下さいね。ちなみに、ホイップクリームはココアとも相性最高。ミルク・ティで余ったら、是非ココアにたっぷり乗せて使ってみて下さいませ。
2003.4.4.-4.9.
BGM : Welcome to the St.James Club
(Originally by Rippingtons)
tea! tea! tea! vol4.
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