秋のお洋服、今回は秋らしい色合いの柄もの3点をお見せしましょう。まずはヴィクトリアン・メイデンのだいぶ前のものなんですが、ケープとスカートのセットで、ベージュをベースにシックな色合いの花柄が散ったコーデュロイの生地で出来ています。生地そのものの色合いは落ち着いているんですが、デザインが可愛らしいでしょ? 色展開はこの他に淡いピンク・ベースのものもあったようです。

ハイウエストになったスカートはハンガーにかかってるとタイトなボックスプリーツのように見えますけど、実際にパニエを入れて着るとこのようにふっくら広がります。↓の写真で見てもらうと分かると思うんですが、ウエスト部分が後ろ編み上げになっていて、ギャザーもたっぷり取られているので、特に後ろをふっくら見せるヒップアップパニエで着ると一番形が引き立つでしょう。合わせてあるリボンは濃いオリーブグリーンで、そのへんの色バランスも絶妙。こういった細かい細工はロリータ系のお洋服ならではの楽しみだと思います。写真ではオフホワイトのブラウスを合わせてますけど、生成りにするとまた違った雰囲気になりますよ。

こういったケープとスカートのセットは特にメタモルさんがお得意で、2005年も別珍でJSKとセットに出来るケープが4色くらい出てたんじゃないかな。でも、他のメーカーさんでもたまに見かけます。ケープはボレロやジャケットともまた違った雰囲気になるので、スカートやJSKと同柄や同色のものが出ていれば、一緒に買っておくことをオススメしたいです。

これに足元は、甘すぎないながらも雰囲気の柔らかい、お上品なロリータ系ということで、ジェーン・マープルのギリー・ブーツで締めるのがあやぼー流。やはりクツは重要なので、本皮の良いものを合わせたいところですね。

このお洋服も発売された翌年くらいにオークションで見つけたものだったんですが、毎年、秋に一度は着るのが楽しみになってる一着です。

 

 

ふたつめは、メアリ・マグダレンのリシュリーJSK。写真では生地の色柄がキレイに出てなくて残念なんですが、これも秋らしいベージュ・ベースのシックな一点で、とても気に入っています。丈がロングなので落ち着いた大人っぽい雰囲気になりますね。これにもメアリならではのブレードが肩やデコルテの縁部分を飾っていてポイントになっています。前編み上げのリボンはブレードと同じ濃いブラウンで、全体とよくバランスの取れた色です。

写真ではブラウスのリボンに隠れて分かりづらいですけど、後ろでホルターに結べるリボンが前でクロスになっているので、ボウやジャボの付いていないブラウスと合わせると代わりのアクセントになるでしょう。ちなみにこれは取りはずしもききます。バックスタイルは、シンプルですが、共布のウエストリボンでしめてすっきりした感じ。これも足元は濃いブラウンの編み上げショートブーツが最適でしょうね。

 

これに合わせているブラウスは生成りのペルルドールブラウスで、JSKに合わせて隠してしまうのはもったいないくらいの凝った造りになっています。襟部分は花模様のオールオーバーレースが重ねられていてアクセントになっていますし、後ろはシャーリングになっているうえ、ボタンがハート型に回りを金で縁取ったもの。これだけ細かい細工がしてありますから、スカートとコーディネートしてそのへんを見せるのも楽しいでしょう。

メアリさんでは時々、再販商品を決めるためにリクエストを受け付けて下さる時期があるので、うちのサイトでお見せしている既に完売したお洋服を手に入れるチャンスも、ないことはありません。欲しいと思われる方はメアリさんのサイトをチェックしておいて、募集があったらリクエストすると良いと思いますよ。実はこのペルルドールブラウスも一点買ってあったのが大変気に入り、後にリクエストし続けてやっと再販してもらえたので、ストックを注文したほど気に入っています。特にブラウスはどうしても一番傷むアイテムなので、同じコーディネートで着たいのにブラウスがないという場合も後々起こってくることがあります。そういう場合にも、この再販というのはファンにとって嬉しいシステムですね。

 

さて、2006年の秋は、ペルルドールブラウスの他に、バーバリーJSKやショコラティエJSKなど、ずっと欲しかったお洋服を再販で手に入れることが出来たのですが、残念ながら再販にならなかったのがこのリボンロングコートです。リシュリーJSKやショコラティエJSKに合わせるならどうしてもロングのコートが欲しくなりますけど、これは同じ年に発売された大人気のケープつきミディコートの影に隠れて、今や幻のロングコートとなっています。私はこのキャメルと黒は手に入れてあったので、茶系のお洋服にもこの通り合わせることが出来るんですが、発売から確か今年で3年目というのに、毎年持ってるのを眺めて白とローズも買っておいたらよかったーっ、と後悔してるほど気に入ってます。

前から見るとシンプルですが、実は襟元と袖口のカフスに重厚感のある別珍をかぷせてあり、このへんがアクセントになっています。ちなみにこれはどちらも取り外しがきくので、その気になれば全くシンプルなウールのロングコートとして着ることも出来ます。そして前のシンプルさに比べて後ろは編み上げになっているのが素敵なところ。下にボリュームのあるパニエの入ったスカートやワンピースを着ていると、裾に向けてもっとふっくらしますので更に雰囲気いいと思いますよ。特に後ろから見るとよく分かると思いますが、コートというよりワンピースやスカートのようにたっぷり布を使ったウエストから下が、着て動くと優雅なシルエットを描いてくれるでしょう。帽子は同じキャメルのベレー棒なんか合わせるとぐー。こういったロングのお洋服は、十代のお嬢さんよりオトナの女性にこそ着てもらいたいですね。

ということで、私は来年もこのコートの再販をリクエストし続けたいと思っています。

 

ちょっと前に発売されたお洋服が続きましたが、3点めはまごうことなき2006年もの。そうです、あのっ、たぶん2006年秋の一番人気だったろうなと思うジェーンさんのオールドライブラリー柄JSKです。こちらはヴァニラン素材のものになりますが、装苑には無地の別珍と柄ゴブランのコンビになったやつが掲載されていましたね。ふふふふふ、実は私はそれも持っている♪

長めの丈が欲しかったので写真のものは予約してあったんですけど、ゴブランのものも気にはなってたんです。ただ、ゴブランになると柄の発色がどのくらい出てるかなと思って実物見たかったんで、たぶんこれは装苑に載るだろうなと思っていたこともあって雑誌の発売日にすかさずチェック。まだやっと雑誌が書店に並んだところかなってとこで見て、発色が抜群のようなので予約入れましたから、危ないところでなんとかゲット出来ました。おそらく店頭に並ぶ頃には予約いっぱいで手に入れられなかった方も多いのではないかと思います。ゴブランのバッグは予約していたので、気持ち的には同素材の方もほぼ購入確定してたんですけどね。

 

2005年の楽器柄ヴァニランは綿系の素材だったんですが、今回のは化繊系の柔らかい素材。そこでこれに合わせるブラウスも柔らかい素材のがいいだろうということで、綿オーガンジーのリボンとジャボが付いたものにしてみました。これは2005年秋の装苑で、音符柄のセットに合わせてあったもの。綿のオーガンジーというのはガーゼをしっかりさせたような感じで、化繊のオーガンジーよりも柔らかいのと、オーガンジーらしい透け感とのバランスが良くて、このJSKにぴったり来そうだったんです。ご覧の通り、なかなかマッチしてると思いませんか? あとこのJSKで気に入ってるのは肩紐のところで黒にボルドーのリボンが重ねてある色使いなんですが、柄全体の色調と実にしっくりきていてGOODです。

ちなみに2006年秋ものコレクションのJSKには、こういったサンドレタイプで後ろ編み上げというのがいくつかありました。そのへんも前年と違っていたところで、人気集中していたみたいですね。

さて、秋ともなるとこれに当然上着を合わせることになりますが、先ほども書いたように化繊系の光沢感がある柔らかい素材なのでヴェロアのジャケットなんかいいのではないかと思い、ちょうど持っていたドン・ル・サロンのものを合わせてみました。黒のジャケットを合わせると白いブラウスのジャボやリボンが際立って、ものすごくヴィクトリアンな雰囲気になり、しかも黒無地とのコントラストで柄の美しさも一段と引き立つと思います。ジャケットは後ろから見るとちょっと燕尾調になっているのもジェーンさんならでは、かな?

バッグは当然同柄のもの、これもすっごい人気だったようで、後から白も欲しいなあと思って探しましたけど、殆ど予約完売状態だったみたいです。持ってても使わないという方、ぜひ、オークションに出して私にゆずってくださいっ!! 楽器柄の白に合わせて持ちたいんですっっ。

叫んでしまいましたが、このオールドライブラリー柄は2005年の楽器柄や2004年のBook柄に合わせても宜しいんじゃないかと思いますね。特にこのスクールバッグ型は持ちやすい形なので、4万円を超えるというお値段にもかかわらず人気だったのも頷けます。それからクツはエナメルでもいいんですが、そこまですると全体に光沢が出すぎるので、バッグの革部分ともマッチングのいい艶を抑えた黒のギリーあたりがすっきりまとまるのではないでしょうか。

 

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もう少し寒くなってくるとジャケットではなくコートを合わせると、冬中着れます。そんな時、素材的にはウールよりやはり光沢感のあるヴェルヴェットなのでは? と思ったので、ヴィクトリアン・メイデンのロングコートを合わせてみました。これを合わせるなら足元はエナメル、バッグもハート型なんかいいかもね。この場合も黒一色のコートを脱ぐと華やかなオールドライブリー柄というのがインパクトあると思いますよ。パーティなら、こんな合わせ方も楽しいでしょう。ちなみにこのコートは何年か前のものなんですけど、お約束の後ろ編み上げ&ケープの前で結んでいる大きな別珍リボンと、裾や袖口のたっぷりしたファーの縁取りが自慢の豪華な一品です。

以上3点、素材感なども考えてコーデしてみましたので、参考にしてもらえると嬉しいです。

ところで、2006年秋のジェーンさんのコレクション、カタログを見た時は昨年に比べてシンプルなデザインのものが多いように思ったんですが、実際に店頭に並ぶ頃にお店で見てみると、デザインの派手さを控えたぶん素材感がワンランク・アップした感じで、さすがジェーンと思わされましたね。ウールやロイヤル別珍など、どちらかというとこれまでのドン・ル・サロンのコレクションに近づいたような感じで、特にその素材感にぐっときてしまい、柄物の他にウールで裾に華やかな花柄刺繍を施してあったワンピースなども購入してしまいました。やはりジェーンのお洋服は、ぜひ店頭で実物を見て頂きたいものだと思います。

 

DATA 1.Cape : approx \10,000 & Skirt : approx \15,000 (Victorian Maiden) / Blouse : \14,490 (Innocent World) / Shoes : \41,790 (Jane Marple)

2. JSK : \20,790 / Blouse : \16,590 / Coat : \59,640 (All Mary Magdalene)

3. JSK : \31,290 / Blouse : \18,690 / Bag : \41,790 / Shoes : \41,790 (All Jane Marple) / 

Jacket : \28,770 (Jane Marple Dans Le Salon)/ Coat : approx. \65,000 (Victorian Maiden)

 

 

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text 2006.11.7.

photo 2005.10.19.+ 10.27.+ 2006.10.15-10.17. + 10.30.