このページでは、オークションで見つけたお気に入りを特集しながら、オークション参加のコツなどをお話してゆきたいと思います。オークション取引はけっこう気を使いますが、これはと思うものが落札出来た時の喜びはまたひとしお。買い逃したあとずっと欲しかったものや、思いがけないお値段のもの、おやコレはいいデザインだなと思えるものが結構出て来ますし、しかも比較的安価で手に入るのも魅力ですね。 お取引について、ちょっと困ったちゃんかな、と思う出品者さんは私の経験からゆくと全体の5%くらいのもので、それもそれほど大きな問題にはならずに円満に解決することができました。こういったお洋服を好まれる方は一般にお行儀の良い方が多いのか、95%の方は皆さん丁寧で、迅速な対応をして下さり、おかげでトラブルになったことは結局一度もありません。ただ、やはり取引するモノによっては、危ない出品者もいたりするようなので、何を買う場合でも、事前に出品者の取引履歴(評価)を確認して、優良な出品者かどうかチェックする のがトラブルに合わないための心得その1です。 あやぼーは、ここ3年ほどの間に、実に173点もの衣類を落札してきましたので、参考になるお話が出来ると思いますが、オークション・トラブルについてはいかなる責任も負いかねますので、あくまで参考までにということで、お読み頂ければと思います。
さて、まずはこのコート。コルネットのものですが、これはオークションに出ていたのを見つけたとたん、ひと目ぼれでしたね。あんまり可愛いので絶対に欲しくて、落札できるまでドキドキでした。 私は基本的に古着ってあまり好きじゃないので、オークションでの落札も約90%までは未使用の新品です。でも、ごくたまにデザインが気に入ってUSEDでもいいやってくらい欲しい時があります。コレがまさにそれでした。この出品者さんは古着屋さんだったようなんですか、クリーニングも済んでいるし、大事にされていたものみたいで状態は良さそうで、お値段も12900円からというリーズナブルな価格で開始。それに自動延長もなかったんです。 ヤフオクでの自動延長というのは、既に入札が入ってるところへ終了5分前以降に競りをかけた場合、終了時間が自動的に5分延びるというシステムで、これのせいでふつーは欲しいヒトが多いと延々、延々、みんなが諦めるまで競るということになり、お値段がウナギのぼりになっちゃうことがあります。こうなると意地になるヒトもあって、太刀打ちできなくて諦めるしかないということも起こってきます。 このコートのように出品者さんが自動延長なしの設定をしている場合は、最後の最後で競り続けるということがありませんから、終了10秒前くらいまでひきつけていきなり入札し、そのまま逃げ切るというのがコツです。でも、その時に通信障害なんかで画面が止まっちゃってるうちに終了時間が来てしまい、入札できないで終わるってゆー不運に見舞われることもありますけど、うまくハマれば、かなり確実にライバルを出し抜くことができます。 そんなわけで、これの時も既に入札が入ってましたが自動延長がなかったので、結局15500円で落札することができたのでした♪ ま、リーズナブルな価格と言えるでしょう。 このコートのポイントはやはり何と言ってもポケットについてる大きなリボンの飾りとたっぷりのレース、それにいかにもロリな雰囲気のAラインや、ロングブーツがピタっとハマりそうな絶妙の丈ですね。袖丈もあまり長くないので、着ると下に着たブラウスの袖口のレースがいい具合に重なって見えるというのもポイント高いです。アイボリーというこのお色もいいですけど、黒もあったら欲しかったなあと今も思ったりしています。
コートの下に着ているのは↓の写真のような白の上下で、メタモルさんのものみたいですけど、実はコピーと言っていいんじゃないかな。いちおう堂々と独自のブランド名は付いてますけど、どう見てもオリジナルはメタモルさんだなって感じしますよね。でもまあ、この場合は、セーラーになった後ろの衿のデザインとか、ブラウスの弱冠短めの丈が気に入ったので、これはこれでいいかってコトで落札しました。ブラウス&スカートで約1万円というお値段は、コピーということを考えてもお安い。 コレの場合は予めコピーだなということが分かってて落札しているので問題ないんですが、トラブル回避の心得その2は、ブランド品の場合は、類似品でないかどうかを入札前に確認するってことですね。ここでご紹介しているようなお洋服は、タグとかでわりとコピーとはっきり分かるものが多いですが、海外ブランド品なんかになると見分けのつかない悪質なコピーが相当出回ってますし、出品者自身が本物と思い込んでるなんてこともありえる上、お値段もハンパじゃなくなることがあるので、よほど確実じゃない限り避けた方が無難かもしれません。
では、2つめです。今度は、VISIBLEさんのキャミソール&スカートのセットなんですけど、これはなかなか掘り出し物でした。ちょうど、夏場に多少傷んでもいいような、ひんぱんに着れる普段着的なサンドレスを探してた時で、出品画像ではあまり良い生地に見えなかったこともあって、普段におろしやすいなって思って落札しました。 新品で試着のみということだったし、お値段も7000円開始というお安さ。15000円の即決価格(その価格で入札すれば、その場で落札できるという値段)が付いてましたけど、いちおう最後まで様子を見てからと思って終了まぎわまで待っていました。でも、入札がない。これは出品画像が良くなかったせいもあるでしょうけど、7000円なら安いよなーって、喜んで落札。このお値段だし、ふだんに着よー、とか軽く思ってたんですけど、送られて来たのを見てみたら、なんかすごく生地がいい...。 薄手の綿ものだと思ってたら、アイボリーの生地に総レースを重ねたかなり豪華なもので、改めて商品説明を読むと、カタログ用に2着だけ制作されたものだったとか。お値段がお値段だったし、軽く考えてたからよく見てなかったんだな。この場合は良い方に違ってたからめでたしなんですが、トラブル回避の心得その3は、商品説明は必ずきっちり読もう ということですね。私もたいていは、そのへんしっかりチェックするように気をつけてます。 それにしてもこの上下、2着しかないってなると、なかなかレアものだし、これは迂闊に普段着にできないなと思い、結局7000円というお値段にも関わらず大事にすることになっちゃいました。総レースというのも良いですが、パニエの裾レースを入れると実に7段レースというゴージャスなスカート、肩で結んでいる大きなおリボンなどが特に気に入っていて、キャミソールのウエストがきゅっとしまってるので細く見えるってとこもグーです。 ショップで、しかも予約で買ったりしてお店にも出てないって新品のお洋服は、もったいないからとっておきのヨソユキにしておこう、なんてことになる場合が多いんですけど、オークションでは普段のお出かけに、わりとすぐおろせて頻繁に着やすいってものを数そろえておく目的で買うことがあります。これはなかなか賢い使いわけかなとも思いますが、思いがけずこういう掘り出しモノに当たるってこともあって、そういう時はやっぱりウレシイですね。
では、3つめ。Party Style 4でもちょっとお見せしてたメタモルさんの紺の別珍ドレスですが、これはもー、今に至るも気に入りまくりです。最近、あまりこういうロングのドレスをどのメーカーさんも作ってくれないので、うちのコレクションの中でもメイデンさんのマロリー・ワンピースと並んで貴重品となっています。 これはドレスに、おそろい別珍のバッグやヘッドドレスが付いて3万円というお値段で、35000円なら即決で競らずに買えるという設定になっていました。本当に欲しくて、即決で買おうかと悩みましたが、お値段がけっこうしたので幸いにして最後まで入札がなく、開始価格で買うことができたのでした。 これみたいに誰でもいいなーって思うようなお洋服なのに、入札がないのには理由があります。なぜなら、開始価格3万円というのはオークション相場ではかなりお高め。だから値下がり待ちで虎視眈々と狙ってる方がけっこういたりすることがあって、そういう場合はヘンにもうちょっと安くなってからと見送ると、いくらか値下がりして再出品されたら、結局競って前より高くなったりすることもあるんですね。 それに値下がり待ちしてる方でも、最後まで入札がないかどうかチェック入れてることがあって、楽勝だなとあまり早くから入札すると、いきなり競りかかられるということも起こります。そのへん考え合わせると、やはりこういう時もギリギリでかすめ取るように入札するってのがコツかもしれません。また、自分が値下がり待ちする時なんかは、逆に最後まで本当に入札がないかどうかチェック入れとくってことも必要でしょうね。ちなみに入札が全然ない時は自動延長もされませんから、自動延長なしに設定されてる時と同じようにタイミングを計ることが出来ます。 ともあれ、そういう判断の材料として、ふだんからいろいろチェックを入れて、欲しいと思う商品と同じようなもののオークションでの相場を予め知っておくというのも大事なことだと思います。例えば、私はジェーンさんのクツが大好きなので特に注意して見てるんですが、これは一般に2万円前後だとまだお高いという判断をされる方が多いらしく、その辺りの値段だとわりと楽勝で買えたりします。でも、4連ストラップなどの超・人気商品だと、たまに定価より高くなることすらありますけどね。そういうものが即決価格付いて出てきたら、すかさず買わないと間に合いません。すぐ誰か買ってっちゃいますから。逆に相場より高いかなというものは、ちょっと待ってると値下がりするってこともあって、そのへん常日頃からのチェックが判断材料になるというわけです。 さて、このお洋服ですが、別珍大好きのあやぼーなので、それだけでも大変気に入ってますが、前編み上げ&大きな後ろリボンもバランスとれてて抜群にいいです。これにメタモルさんのウールのケープ付きロングコートを合わせるて着るというのが、このお洋服を手に入れて以来、毎年冬の楽しみになっていますね。
ショップで買うのも楽しいですが、オークションでは、このように思いがけないお気に入りや掘り出し物に出会う楽しみがあります。それに、いろいろ見ていると知識も増えるので目が肥えるとか、お値段が比較的安いから普段着のワードローヴを豊富に出来るという利点もありますね。慣れないとちょっと大変かもしれませんが、なかなか得るものも多いのがオークションです。でも、落札前の、出品者&商品のチェックはくれぐも慎重に。 そのうちもっとコツとか注意点をまとめたページも作ろうかなと思ってますので、やったことなくて興味のある方は、いましばらくお待ち下さいませ。 2006..8.21+8.25. photo2006.8.21.+8.25. Essay Vol1.-古い服のお話- << >> Essay Viol3. -ロリータとコスプレの境界-
|