★多聴とは?★ ヒアリングの実力を伸ばす方法なんて、もうたったひとつしかありません。ただひたすら「聴く」ことです。つまり、英語の「音」に慣れることですね。とりあえずのとこ目標を1000時間に置いて、毎日コツコツ、コツコツ、とにかく聴きまくりましょう。 1000時間と言うと凄いようですが、これは目標で、それを目指すぞ!! という気持ちを持てということです。1日1時間聞いたとして1000日。約3年で達成できることになりますが、「聴く」と言っても、なにもいつもいつもテキストと首っ引きで1時間過ごせというんじゃありません。そういうこともたまにはすると良いですが、先ほども「多聴」の第一の目的は、英語の「音」に慣れることだと書いたように、意味が分かろうと分かるまいと「音」そのものに触れていることが大切なんです。そう考えると、1000時間と言ってもわりとこれは簡単に達成できそうと思いませんか? だって、通勤に片道1時間かかるヒトなら、行き帰りに聴いてるだけでもう既に1日2時間。これなら一年半で達成できちゃいます。ついでに一駅、ふた駅電車に乗るのをヤメて、ウォーキングしながら英会話CDを聴いたりすれば、健康にも良いし、スタイルも良くなって一石三鳥。いえ、浮いた交通費をためて海外旅行と考えると一石四鳥。おべんきょは楽しく効率的にやらなきゃね。 さて、それではその1000時間、何を聴くといいんでしょうか?
★英会話本、単語・熟語本、TOEIC本のCDを聴く★
★様々な英語を聴く★ 英会話本に限らず、私がよく聴いていたのは、「英語経済ニュースを聴く」とか「BBCを聴く」とか「インタヴューを聴く」とかのテープで、こういったものはネイティヴが日常生活で聴いたり見たりしている番組と全く同じ、それをそのまま録音してきたようなやつなんです。こういうのを聴いてると、英会話本のように模範的に録音されたものではなく、早口のニュース英語、米語とか、分かりにくい喋り方をする人の話し方や発音などにも慣れてきます。だだだだーーーーっと流れてゆく英語からダイレクトに大意をつかむことに慣れるにも、こういうのはとても役に立ちます。
TOEICのリスニングはナチュラル・スピードとか言われますが、実際にはあれより遥かに速い喋り方をする人はいくらでもいます。それに人によっては発音や喋り方にクセがあるのも当然のことで、そういう速いスピードや変則的な発音、イントネーションに慣れるには、模範的なスピードや発音で録音された英語本CDだけでは間に合いません。そこで、先ほど書いたようなものを聞くことも必要になってくるわけですが、あれらの他に私がよく聴いたのはシドニー・シェルダンの作品をテープに仕立てたもので、当時既にシェルダンはだいたい原文で読破していたので、テープで聞いてもストーリーは知ってるから内容よく分かって面白かったです。こういう「聴く小説」タイプのものは、現在でもいろいろ出ていると思うので、ペーパーバックとセットで多読&多聴の教材になります。
上でご紹介したものは私が熱心に英語を勉強していた頃のものですから、同じものは手に入らないかもしれませんが、現在でも、BBC、ABCなどの放送、有名人の演説や対談などをそのまま録音したようなものは沢山出回っています。先日書店で良さそうなものをチェックしてみたところ、CDと解説テキストがセットになって1冊2000円前後が標準的なお値段でした。興味を引かれるものなら何を聴いても良いと思いますが、以下のような点をチェックしておくとより良い教材を見つける目安になると思います。 ● テキストにはCDで話されている内容について、スクリプトと全訳が載っている ● 内容で出てくる固有名詞など、キーワードとなる見慣れないコトバについてピックアップして解説してある ● 話題の背景について、知っておくと役に立ちそうなことを解説してくれている 市販の教材に付いているテキストには、良いものなら上で書いたようなメリットがあるのが助かるところですが、1000時間全てこういったものを聴く必要もありません。昨今ではインターネットがありますので、例えばBBCのような海外の放送だってダイレクトかつタイムリーに聴けるわけです。内容なんか分かろうが分かるまいが構いませんから、とにかく流しておく。これだとネットに常時接続してるヒトなら全くタダだしね。ともあれ、このように「手当たり次第に何でも聴く」というのが「多聴」ということで、要は沢山の英語に耳で触れている時間を増やすことが大事なのです。 読む学習では「多読」と「精読」というのがありますが、ヒアリングにおいても「多聴」しながらも、週末などたまに気持ちや時間に余裕がある時に、テキスト片手に徹底的に隅々までこだわって聴くということは学習効果の上がる方法でしょう。
★コドモには洋楽を聴かせよう★ オトナだって聴いていいんですが、特に小学生以下のお子さんには日常的に洋楽を聴かせておくというのはなかなか良いアイデアです。日本の歌謡曲聞かせとくより、よほどセンスもアタマも良くなるしね (きゃははは)。 実は、あやぼーは小学生の頃からカーペンターズなんか大好きでよく聴いておりました。当時はイミなんか全然分かんなかったんですが、音は覚えちゃうものなんですね。で、イミも分かんないのに発音だけはそれなりに聴いたまま覚えるので、レコードと一緒に歌ったりとかもしてたし、それが後に英語的なアクセントやイントネーション、発音が自然に出来る素地となっていたようです。つまり、英語を勉強する前に既に、そのへんで「音」に関する感覚が出来てしまっていたんでしょう。だから、私はけっこう発音はキレイで、学校英語と縁が切れて自分で勉強し始めたら、すぐにベタベタな日本式発音はしなくなりました。
ただ、洋楽を聴く、聴かせる、とは言っても、英語の歌にもいろいろありまして、特に英国の場合はポップス、ロックでさえ内容の理解には相当高度な語学力を必要としてしまうものも多いです。そこで、まずは分かりやすいアメリカン・ポップスあたりが宜しいのではないでしょうか。さっき書いたカーペンターズなどは、発音もはっきりしていてキレイな分かりやすい英語で歌われています。こういうのは洋楽をあまり聴いたことがないという方でもBGM的に楽しめるのでオススメですね。70年代や80年代のアーティストの作品は、誰でもどこかで聞いたことがあるような曲を集めて、いくらでもベスト盤が出ています。 小学生よかもう少しトシを取っていれば、スタンダードジャズなんかもぐー。歌われている内容は日本の歌謡曲と大差ないものが多く、そういうものは歌詞そのものが単純で理解しやすいですから、すぐに覚えてしまいます。"As Time Goes By"や"After You've gone"など、私も一時期よく聴いて、レコードと一緒に歌ったりしてました。こういう「ヒアリング」なら、毎日やっても全然負担にならないでしょう? コドモに聞かせるばかりじゃなく、1000時間を目標にコツコツ聞いてる間にくじけそうな日は、こういうのでお茶を濁しておくというのも気分転換や続けるための方便になります。息抜きしながらも英語だけはしっかり耳に入れているというこの根性が、明日の語学力につながるのです。 2007.6.28.+7.27.
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