あやぼーの文法教室*文法なんてカンタンだ! -  基礎篇1-8・基本の基本 (RSS2.0)

四の五の言わずに黙って暗記 - 文法なんてカンタンだ!!

基礎篇★その1. be動詞と一般動詞

 

初心者さんページの最初で書いたように、文法をどーのこーの悩むのは中級以上になってからにしましょう。悩むだけ時間のムダですから、まずは英会話110番を参考にして、実用的なフレーズをせめて3000はアタマに入れて下さい。それだけの基本データが入っていれば、文法は実にたやすく理解できます。では、ここからの読者はそのへんを既にクリアしていると看做して説明してまいります。

 

1. 再確認!! 動詞はどこにある?!?!

沢山のフレーズを覚えれば、標準的な英語では必ず「主語+動詞」がセットで用いられていることが分かると思います。あったりまえじゃ〜んなことなんですが、じゃ、次の日本語を即座に英語で言えますか? 日本語で考えたり、「作文」しようとしたりしちゃダメですよ。

 

(Situation : 店頭で気に入ったアクセサリを見つけて...)

「これ、すごくキレイだと思うんですけど、おいくらですか?」

「120ドルです。」

「高いなあ!! 」

「こちらはどれも本物のアンティークですからね。それですと、これが妥当なお値段かと思いますよ。」

 

↓↓↓

"I think it's very beautiful. How much is this?"

"It's $120."

"It's expensive !"

"These are all genuine antiques. I think the price is reasonable for it.."

 

英語を話そうとする時は、文法を元にした学校英語的逐語訳の習慣を持ち込まないようにすることが大切です。上の例の場合、「高いなあ」というのは驚きを表しているため、文法的に感嘆文にしようとしてしまいがちですが、実際には「It's expensive.」という通常の肯定文で十分通用します。但し、口にする時は「高ぁ〜い」という気持ちが伝わるように、感情をこめたイントネーションで言うようにしましょう。このような場合、感嘆文にすると返って仰々しい印象を与える時もあるので、何でもかんでも文法を基本に考えれば良いというものでもなく、だからこそ、自然な英語を話すためには、日常会話でふつうに使われている言い回しをそのまま記憶することが有効になるわけですね。

さて、上の例では「I think」、「It's」、「is this (疑問文)」、「These are」、「The price is」が「主語(S)+動詞(V)」の形になっています。標準的な英語では、これが根幹になる部分で、英語の基本文型である五文型でも必ず「S+V」が含まれます。五文型については後の章で解説しますが、以下のような構成になっており、例文を見ても分かるように「主語(S)+動詞(V)」のセットに、様々な内容がくっついて英文になっています。

@ S+V

A S+V+C

B S+V+O

C S+V+O+O

D S+V+O+C

 

S+Vに対する内容のくっつけ方はおいおい解説してゆくとして、まず動詞は、「be動詞」と「一般動詞」に大別されることを確認しましょう。

「be動詞」は「〜である(状態)」、「ある/いる(存在)」と訳されることが多いのに対し、それ以外の「一般動詞」は特定の意味を持って動作や状態を表すので、一語一語、対応する個別の意味を持っています。標準の肯定文なら「S+V」と並ぶのは同じですが、疑問や否定、命令に変換される場合に、扱いが違ってくるので注意が必要です。

 

be動詞

一般動詞

疑問文

V + S

Do (Does, Did) + S + V

否定文

S + V + not

S + do (does, did) not + V

命令文

文頭は「be」で始める

文頭は「V」 から始める

否定命令文

文頭は「Don't be」で始める

文頭は「Don't+V」 から始める

 

2. 三人称単数に対する動詞

@「I(私)」は一人称、「you」は二人称、「he」や「she」は三人称と言いますが、このうち三人称が主語になった時

A「Bob」「Mary」のように固有名詞が主語になった時

B「It」や 「The dog」、「A year」などのように単数を表す名詞が主語になった時

以上のような場合に現在形の一般動詞は、「like」→「likes」、「study」→「studies」というように、単語の末尾に「s」もしくは「es」がつきます。合わせて確認しておきましょう。

ex1) Bob lives in London.

ex2) Mr. Green teaches English.

 

. 「There is (are)〜」と「Here is (are)〜」

ちなみに、「be動詞」を使った言い方でよく使われるものに「There is (are)〜」、「Here is (are)〜」という形がありますね。「There is (are)〜」は一般的に何かが存在することを言う時に使いますが、「Here is (are)〜」は特に話者の近くに存在する場合に限って使われる点に注意しておきましょう。

ex1.) There are three apples in the basket. (カゴの中にリンゴが三つあります。)

ex2.) There are not any apples in the basket. (カゴの中にリンゴはひとつもありません。)

ex3.) Here are three apples in the basket. (ここにあるカゴの中にリンゴが三つあります。)

 

. 短縮形の使用

「主語+動詞」や否定文では以下のように短縮形が用いられるのが普通です。特に話し言葉では短縮形にすることが多く、逆に「You are」や「are not」のようにハッキリ分けてそれぞれに強勢を置いて言うと、強調したい気持ちが強く伝わります。ただし、短縮せずに言うと、内容によってはかなりきつい言い方に聞こえる場合もあるので、注意して使うようにしましょう。

I am → I'm 

you are → you're 

he is → he's、she is → she's

it is → it's

there is → there's、there are → there're

are not → aren't、is not → isn't

 

では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は下の正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。

 

1. あの女の子たちは、私の友達です。

2. ここに、ちょっとありますよ。

3. この街には、美しい公園が三つあります。

4.  私は、田中太郎といいます。

5.  あなたは医者ですか?

6. 私は泥棒ではありません。

7.  お金の持ち合わせはありますか?

8. いい友達を持っていますね。

9. 静かにしろ !

10. ここからすぐに出てゆけ!

11. それに触るな。

12. 彼は、息子たちと一緒に住んでいません。

 

↓↓↓

1. Those girls are my friends.

2. Here is some. (※この場合の「some」は代名詞用法で、「若干、いくらか、少し」の意味)

3. There are three beautiful parks in this city.

4. I'm Tarou Tanaka.

5. Are you a doctor?

6. I'm not a thief.

7. Do you have any money with you?

8.  You have a good friend!

9.  Be quiet. / Don't be noisy.

10. Get out of here right away!

11. Don't touch it.

12. He doesn't live with his sons.

 

2007.8.18.

>> 基礎篇その2.疑問文と答え方