あやぼーの文法教室*文法なんてカンタンだ! -  中級篇2. 準動詞 (RSS2.0)

四の五の言わずに黙って暗記 - 文法なんてカンタンだ!!

中級篇★その2.準動詞

1.不定詞 B)to不定詞の否定と時制

   

1. 不定詞の否定

to不定詞の表現する内容を否定するためには、副詞not やnever などを必ずtoの直前に置きます。なお、読む時は否定語とto不定詞を区切らないように注意しましょう。

ex) 

She decided not to go there. (彼女は、そこに行かないことに決めた)

 ⇔ She decided to go there. (彼女は、そこへ行くことに決めた)

He promised never to go back to his hometown again. (彼は、決して二度と故郷には帰らないと約束した)

 ⇔ He promised to go back to his hometown again. (彼は、また故郷に帰って来ると約束した)

        

2. 不定詞の時制

@)単純形の一般的なto不定詞

単純形の不定詞は、基本的に述語動詞の表す時制と同じか、それより未来のことを表す

ex) 

Everybody seems to be happy. (みな、幸せそうだ) ・・・ 動詞 seemsに一致し、現在を表す

Everybody seemed to be happy. (みな、幸せそうだった) ・・・ 動詞 seemedに一致し、過去を表す

He is afraid to go there. (彼は、そこに行くのを恐がっている) ・・・ 動詞 isより、先に起こることを表す

    

A)完了形の不定詞

完了形(ex) to have done)の不定詞の表す時制は、動詞の表す時制よりも前のことを表します。

ex) 

I'm sorry to have kept you waiting. (お待たせしてすみませんでした) 

  ・・・ 動詞は現在形だが、to have 以下はその時点より前の状態を言っている = 待たせていた

 → I'm sorry to keep you waiting. (お待たせしてすみません)

  ・・・ 動詞は現在形で、to keep 以下も現在を言っている = 待たせている

I'm glad to have met you. (お会いできて嬉しかった)

  ・・・ 動詞は現在形だが、to have 以下はその時点より前の状態を言っている = 別れる時のあいさつ

 → I'm glad to meet you. (お会いできて嬉しい)

  ・・・ 動詞は現在形で、to meet以下も現在を言っている = 出会いの時のあいさつ

          

B)want(〜したい)、hope(希望する)、wish(望む)、expect(期待する)、intend(〜するつもりである)などのように、希望や期待を表す動詞に続く場合

@単純形の不定詞がこれらに続くと、その動詞の時制よりも未来のことを表す

ex)

I hope to see you again. (また、あなたとお会いしたいものだ) 

   ・・・ hopeは現在形だが、"to see"は未来における希望内容を述べている

I expected him to come. (彼が来ると期待していた)

    ・・・ expectは過去形だが、"to come"は過去を起点としてそこより未来における期待内容を述べている

A完了形の不定詞がこれらの過去形に続くと、過去において実現されなかった事柄を表す

ex) 

I expected you to have followed my advice. (きみは、私の忠告に従うと期待していたのに) 

  ・・・  = 「結局、従わなかった」という意味を含む

 → I expected you to follow my advice. (きみは、私の忠告に従うと期待していた)

  ・・・ 話者の期待のみを言い、従ったか従わなかったかは含まれない

   

He intended to have given a written report. (彼は、文書での報告をするつもりだったのに

  ・・・  = 「結局、しなかった」という意味を含む

 → He intended to give a written report. (彼は、文書での報告をするつもりだった)

  ・・・ 彼が「するつもりだった」という事実のみを言い、したかしなかったかは含まれない

      

では、以上のような点に注意して、以下の日本語を英語に直してみて下さい。極力、日本語で考えず、イメージを自動的に英語にする努力をしましょう。もちろん、発音やイントネーションにも注意して下さい。すぐに言えなかった場合は正解例を見て記憶し、少し時間を置いてから言えるかどうか試してみます。これを何回か繰り返すうちに、日本語に対応した英語が難なく出てくるようになると思いますよ。

1. その母親は、二度と我が子に会わないと約束した。

1. The mother promised never to see her child again.

2. 医者は彼に、食べ過ぎないようにと警告した。

2. The doctor warned him not to eat too much.

3. 彼は、丈夫だそうだ。

(単純形不定詞を用いて)

→ 若い頃、彼は丈夫だったそうだ。

(完了形不定詞を用いて) 

3. He is said to be strong.

     

He is said to have been strong while (he was) young.

      

4. 私はきみに、先週の集まりに参加して欲しかった。

(単純形不定詞を用いて)

→ 私はきみに、先週の集まりに参加して欲しかったのに。

(完了形不定詞を用いて) 

4. I wanted you to attend the meeting. last week. 

     

I wanted you to have attended the meeting last week.

          

5. 彼女は、日本を去るつもりだった。

(単純形不定詞を用いて)

→ 彼女は、日本を去るつもりだったのだが。

(完了形不定詞を用いて) 

5. She intended to leave Japan. 

    

→ She intended to have left Japan. 

       

2009.6.6.+6.10.+10.15.+11.3.+11.5.

 

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