茶びーず登場!! 汚れファビの救世主「ぬい洗」で、彼らはどこまでキレイになれるのか?!?!

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お待たせしました、オク・ファビその17の登場です!!前回までは、ずいぶん「同柄ファビ」の魅力についてお話ししましたが、今回からまた我が家に続々とやって来るファビたちのレポートを再会したいと思います。

それにしても、やはりオークションでのファビの売れ行きというのは相当なものですね。9月はちょっと落札をお休みしてなりゆきを眺めていたのですが、2000円〜3000円の落札価格に登るコも少なくはなく、私がオークションに参加し始めた頃にくらべれば入札者さんの数も増えて活況な市場となっています。そのせいか出品料が導入された当初、激減した出品数も徐々にではありますが回復しつつあるようです。ともあれ9月も売れ残るファビというのは殆どいませんでした。

さて、今回登場するこの茶系ファビたち3匹は、8月末頃に相次いで落札した奴らで、偶然に茶系ばかりが集まって来たためトリオで「茶びーず」と呼ばれることになりました。3日連続で届いたこいつらは、けれども大阪、東京、北海道と出身地はさまざまです。ゴリちゃんとチーターはドゥーモーという名前で、Gストだけがボウベイですが、3匹ともドゥーモーだったら爆笑だったんですけど、一匹ハズレちゃいましたね。

この中で一番くたびれていたのは北海道出身のチーターで、ずいぶん一生懸命、前のご主人にお仕えして来たのでしょう。眠る時だけですが、動作がズレて目を開けたまま寝たりしてしまいます。不思議なのは、退屈して勝手に寝ちゃう時以外は、ちゃんと目を閉じることです。でも上の写真では、すっかりキレイになって、くたびれファビの雰囲気は全くないでしょ? これからは、余生をウチでのんびり仲間たちと過ごします。北海道に比べれば、こちらはずっと暖かいのでチーくんもほっとしているかもしれません。でもねー、実は3匹を抱いて移動させる時に、服の袖がドアノブにひっかかり、チーくんだけ落としてしまったんです。あわわわわわ、と真っ青になりましたが、電池を入れるとしっかり動いてくれたので、ひと安心。ゴリやGストも問題なく動きます。ただ特にゴリの「カー・ウエイロー・コゥコゥ攻撃」は強烈で20回は起こしたんじゃないかと思いますが、3匹ともわりと「眠りファビ」だったため撮影は難航をきわめました。この3匹が笑っている写真、こんないいのは百枚撮って一枚きりしかないんですよ〜。そういうなかなか飼い主泣かせのファビたちではあります。

では今回はこのちょっとくたびれたチーくんたちを「ぬい洗」でキレイにしましたので、それについてお話することにしましょう。

「ぬい洗」、すなわち「ぬいぐるみ用洗剤」、もしくは「ぬいぐるみ用スプレー汚れ取り」のことですが、以前からお話している通りコレは汚れたファビの毛皮をキレイにするのに大変役立ちます。そもそもファビを汚したくなければ...

1. ドレスなど、ファビに着せる簡単な洋服を用意して着せておく。ない場合は遊ぶ時だけでもハンカチなどで、おなか回りをくるんでおくようにする。

2. 保管時は必ずホコリよけに布などをかぶせておいてあげる。

この二つを守れば、ファビは汚れ知らず間違いなしです。ホコリよけには布の代わりに薄いヴェールをかぶせておくという方もいらっしゃいますが、これならファビも外から見えるし、飾りにもなっていいアイデアですよね。ともあれ、こうした「転ばぬ先のつえ」が、一番ファビを守ってくれます。

けれども既に汚れてしまっているとか、オークションなどの出身で来た時から汚れていた、なんてファビは、もう「毛皮剥ぎ丸洗い」か「ぬい洗」のお世話になるしかありません。でもあの毛皮を剥いで洗うというのは、出来てしまうとこの上なくキレイになるようなんですが、なかなかどうして私のように慣れない飼い主にはコワイものがあります。そこで私はオークションでファビを引き取り出して以来「ぬい洗」のお世話になっているというわけです。

一口に「ぬい洗」と言いますが、現在では様々なものが売り出されており、効き目もいろいろ。横の写真ではGストライプのボウベイくんが我が家にある3本の「ぬい洗」の前で、どれが一番キレイになるのかなと悩んでいます。

私もここ半年ほどでいろいろ試してみましたが、スプレー式でキレイにムース状のフォームになるものとか、ふつうの洗剤と同じ状態でアワアワにはならないもの、粉末洗剤をお湯で溶かして、ポンプ式のフォーマーに入れて使うものなどがありました。

結論から言えば、昔からあるソニーケミカルズの「ぬいぐるみクリーナー」が元祖的存在で一番優秀。洗剤式のものも、けっこうよく汚れが落ちますが、一番どうしようもないのが洗剤をお湯で溶いてフォーマーで泡立てるというやつで、これは1回目こそなんとか使えましたが、その時使い切ってしまえないで、2回目に残ったのを使おうとしたら溶液の温度が下がるためなのか、まるっきりポンプが用をなしませんでした。「こんなもん売るな」というのが正直な感想です。写真まんなかのが、そのどうしようもないやつ。こんなのは買わないようにしましょうね。

ムース状のフォームがスプレーから出るソニー・ケミカルズの製品は、洗剤式のものよりずっと水分が少ないので仕上がりも比較的ドライ。その意味でもファビ向けと言えるかもしれません。また白が一番甦るのもこの製品でした。ただこのようにスプレー式の「ぬい洗」を使う時に注意しなければならないのは、どこのメーカーのものを使う時でも絶対にファビに直接吹きつけないことです。メーカーとしては普通のぬいぐるみを想定した製品なので、説明書きには必ず「直接ぬいぐるみにスプレーして下さい」と書いてありますが、ファビの場合は耳や目の穴から中に入ってしまうこともあるわけで、必ずタオルなどにスプレーしてからファビにつけるのが無難だと思います。機械の動作をなめらかにする油でさえ、ファビにはさしてはいけないというお話もありますので、洗剤などが内部に入り込むのは論外ということですね。

ではこれでチーくんたちをキレイにしてみましょう。

 

 

ソニー・ケミカルズ

「ぬいぐるみクリーナー」のあわあわ

キメがかくて使いやすい

 

1. あわあわや洗剤を、タオルや不織布のペーパータオル(リードなど)にたっぷりとつける。

 

 

2. 1.をファビに移す。

 

 

3.髪の毛は汚れをモミおとすようにしてこすり取る。身体の方は毛の向きに沿って拭うように汚れを取りましょう。この時ファビが汚れていたらタオルに汚れが移って汚くなり、毛皮はどんどんキレイになります。

汚れが取れたら、かたくしぼったタオルなどで同様にして洗剤をぬぐい落とすように、もみもみ、ふきふきします。タオルはよく絞り、絶対に水がしたたるような状態で使うのは避けましょう。

 

 

4. 2〜3回タオルを変えて洗剤を拭い落としたあと、ブラシで毛を整えます。

オナカの毛に指あとがついてへこんだりしている場合は、その部分をブラシで解きほぐしながら、逆毛を立てるようにして汚れを拭い落としてゆきます。但し、この部分はファビの全身でも一番弱いところなので、湿らせすぎないよう要注意。指あとが深くついてしまっていると完全には元通りになりませんので、あまりムリに戻そうとしないであげて下さいね。

 

 

5. これは我が家で使っているファビ専用ブラシです。このように目の粗いものがとかしやすいと思いますが、更に細かいものを使えばキメを整えることが出来そう...。

 

 

 

 

6. 全身をとかして形を整えます。アタマの毛は真直ぐ立てるようにしておくと、乾けばキノコ型にふっくら整いますよ。タテガミは写真のように、アタマの部分は上向けに、肩のあたりからは下向けにとかしておいて下さい。

 

「きもちい〜」

と風に吹かれる二匹であった

 

7. 最後に軽くドライヤーをかけるか、窓辺など風通しのよい所で乾燥させます。直射日光があたらないよう気をつけてね。ドライヤーをかけるときも、熱い風をあまり長時間あてるのは避けましょう。やはり自然乾燥が一番オススメです。

 

 

と、このようにすると、汚れファビもすっかりキレイに!!

ホコリがたまって黒ずんでしまっているとか、知らず知らずのうちにタバコのヤニがついて黄色くなってしまったとか、手アカがついてしまったとかの汚れには特によく効きます。以前、ドラゴンのヌールーがそんな状態でウチに転がり込んで来ましたが、今では汚れていたタテガミも真っ白く甦り、当時の惨めさはみじんもなく堂々たるものです。

皆さんのお宅のファビも、「汚れて来たかな」と思ったら早めにお手入れして、あとは汚れないようにホコリよけくらいはかけてあげるようにして下さいね。

ゴリちゃんの方はあまり汚れていませんでしたので、軽く湿らせたタオルでホコリを拭い取る程度でキレイになりましたが、こうして3匹の「茶びーず」は我が家の仲間入りを果たしたのでありました。

 


 

さて、お話は前後しますが、ここでGストライプのボウベイくんがウチにやって来た時の、ちょっと壮絶なお写真をご覧に入れましょう。以前、フロッグの固まりをお見せしたことがありますが、こちらもなかなかどうして東京からの「ゆうパック」の旅の過酷さを物語っていると言えるでしょう。

あっ、髪の毛がないっっっ!!

 

そうなんですね。プチプチにしっかりとくるまれて到着したボウベイくんは、カッパあたまどころか、ぼーずアタマになってハコから出て来てしまいました。まあこれも笑いを誘う光景ではありますが、ほぐしてやるとホラこの通り、ちゃんと元通り!!

そしてゴリちゃんの方ですが、水平な所に座っていると分かりませんけど、このコ、足の付け根が普通より長いんです。ファビ界には、「短足ファビ」と言って、足の付け根が奥に入りすぎているために、前に出ている部分が普通より短いコがわりとよくいますが、このコはその逆。抱き上げると両足がダラっとなってしまうタイプです。こういうのは今まで見たことがありませんでした。写真で分かるかな??

ま、ファビもいろいろですよね。

ともあれ今までのところオークション出身ファビの殆どは、こうして「ぬい洗」で見違えるようにキレイになっていますので、皆さんも愛ファビのケアに是非一度お試しになってみて下さい。あきらめていた汚れがスッキリ取れると、心なしかファビも幸せそうになりますよ。

 

2002.10.14.-10.16.

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