VOL5.荒牧バラ公園 |
|||
所在地 : 兵庫県伊丹市荒牧6丁目5 交通 : <バス>★市バスJR伊丹駅前2番のりばまたは阪急伊丹駅前2番のりばから 荒牧バラ公園行きで終点下車すぐ ★JR伊丹駅前1番のりばまたは阪急伊丹駅前1番のりばから 鶴田団地行きで終点下車、西へ約300メートル <電車>阪急宝塚線山本駅、JR中山寺駅から徒歩約20分 <車>中国自動車道宝塚インターチェンジから東へ約5分 詳しくは伊丹市・荒牧バラ公園ホームページをご参照下さい。
|
今回からのSECRET GARDENは、これまでと少し趣向を変えて植物園巡りなどもお届けしたいと思います。これまで見に行ってみたいと思いながら行けなかった植物園が近くにいろいろあるんですよね。 まずそのひとつめとして、今回は荒牧バラ公園を訪れてみました。こちらは兵庫県伊丹市にあり、176号線の荒牧交差点からすぐの所にあります。バスでも行けますが近くに普通車90台を収容する駐車場もあり、一日500円(2002.6.3.現在)で停めておけるそうです。バラの開花期にあたる5月や9月は混むかもしれませんが、シーズンには臨時駐車場も開かれるので平日ならそれほど苦労せずに停められるのではないでしょうか。176号線を宝塚から大阪方面へ走っている場合は荒牧交差点を左折、大阪芸大短期大学部のすぐ近くで、交差点には大きな案内板も出ていますから荒牧近くまで行かれれば迷われることはないと思います。植物園というよりは公園として運営されているので入場も無料、開園時間は通常朝9時〜夕方17時まで、火曜休園となっていますが、シーズンや祝日と火曜が重なった時などは変更されるので、詳しくは伊丹市・荒牧バラ公園のHPをご参考になさって下さい。地図もありますよ。 私は6月の始めに見に行って来たんですが、やはりバラの開花が始まる5月が一番見頃らしく、そのせいか弱冠咲き終わった花も目立つながら、まだまだ盛りというところでした。晴天にも恵まれ、1.7ヘクタールというかなり大きな公園は入った所からでもその規模の大きさに目を瞠ります。じっくり一回りして見ると30分から1時間はかかりそうで、250種1万本に及ぶバラが植えられているということでもありなかなかに壮観です。全体の雰囲気は上のFlashムービーでもご覧いただけるように欧風庭園といったムードで、噴水や池もあり、地下にはホールが設けられています。このホールがなかなか見ものでしたが、特にバラに関する展示物があるわけでもないのはちょっと残念でしたね。でも近くには花と緑に関する講習会や展示などを行うみどりのプラザもあるそうで、伊丹市が力を入れている文化事業の一環となっているようです。また公園内での飲食も認められているらしく、私が行った時にはお昼時で沢山の人たちが、お弁当を広げていました。幼稚園の遠足などが来ることもあるようです。小さいですが、かわいいお土産やさんもありましたよ。ともあれ今度は秋バラの開花期にまた訪れてみたいと思っています。 さて、せっかくですから、バラのお話を少しいたしましょう。バラやランなどは、特に熱心に新種を研究しておられる方がある植物のようですが、なかなかハンパではない数の種類があります。この荒牧バラ園に植えられているバラには、殆どにいつ何処で生まれた何という名前のバラかが分かるように名札が植え込まれているので、それぞれのバラの起源についても知ることが出来るでしょう。作者にとってはやはり思い入れのあるもののようで、それぞれに凝った名前がつけられています。下でご紹介しているのは行った時にちょうど写真ばえするような咲き具合いの花が見つかったもののみなのでそう多くはありませんが、まだまだこれに数十倍する種類のバラがありました。これらは発表された年代から見て一般にモダン・ローズに分類されるもののようですが、栽培バラにはこのモダン・ローズと、より野生バラに近い雰囲気のオールド・ローズがあります。けれどもこれらは皆、野生のワイルド・ローズを元にして生み出されたもので、200種ほどあると言われるワイルド・ローズの中でも、これらの原種とされているものは僅か10種ほどしかないのだそうです。この荒牧バラ公園には、そうした原種バラのコーナーも設けられていました。モダン・ローズの起源は1867年にまで遡りますが、この年、それまでと違った大輪の、しかも花びらが剣弁で四季咲き性を持つという新しい特徴を持ったバラ、つまり我々が日常よく見かけるタイプのバラ第1号である「ラ・フランス」が生み出された時に始まり、それ以前のものを総称してオールド・ローズと呼ぶようになりました。ですからオールドローズは原種バラとモダン・ローズの中間に位置し、それだけに古風な庭園設計には欠かせない存在でもあるようです。関西でオールドローズを見たり、購入することが出来る所の一つとして神戸大丸屋上にあるバラクラ・イングリッシュ・ガーデンがありますが、こちらでは小庭園などもあってモダン・ローズとは一味違ったオールドローズを楽しむことが出来ます。ま、モダン・ローズひとつ取っても1867年以来、現在も新しい品種が研究され続けているわけですから、バラというのは星の数ほど種類があるってことですよね。では以下に荒牧バラ公園で見ることの出来るバラをいくつかご紹介しておこうと思います。皆さんも一度訪れてみられては如何でしょうか。なかなか和めますよ。
※ 年、国名は、それぞれ発表年と生まれた国を示しています。 BGM : Evaporated 2002.6.6.-7.20.(TEXT : 7.19.-20.) >> VOL6. 布引ハーブ園 >> TOP PAGE
|