Salon Replies★★★ by OBQ
2. 洋楽ファンにとっての昨今の邦楽について 僕はこれまで洋楽中心に音楽を聴いてきました。でも邦楽を全く聞かない時期はなかったし、またあやぼーさんのようには洋楽の歌詞を理解できないので、この場合の「洋楽ファン」に僕は当たらないかもしれません。でも僕なりに感じるところを、話を音に絞って書いてみます。 まず、歌謡曲以外の音楽について言えば、日本には優秀なミュージシャンが欧米以上に多いような気がしてます。それは多分日本の経済力が強い事に起因しているのだと思います。日本は経済力が強いから、世界中からいろんな音楽を輸入する事ができる。だから日本のミュージシャンは本当にいろんな音楽を聴いているし、音楽的引き出しが多い人も多い。例えばピチカート・ファイブ、コーネリアス、キリンジ、L−Rなど。この人たちと同じくらい音楽的蓄積のある若手の洋楽ミュージシャンはあまりいないように感じます。 次に歌謡曲についてですが、一つ一つの音が昔に比べて凄く良くなっているように思います。ドラムの音ひとつとっても、例えば昔は5つくらいの音から選んでいたとすれば、今は10個くらいの音から選んでいるような気がします。でも歌謡曲はうっとおしくて嫌いです。聴きたくもないのに否応無しに耳に入ってきてウザいです。
3. 21世紀、日本はこうなる!!(もしくはなって欲しい!!) おっきなテーマですねぇ。ちょっとだけ書いてみます。 現在政府が取っている政策から考えると、僕のような一般庶民にとっては住みにくい国になるような気がしています。失業率は低くはならなそうだし、税金や年金は絶対上がる。将来多分所得の格差は開くだろうし、そうなるともしかすると日本にもスラム街ができるようになるかもしれない。既得権益のある人や能力のある人にはいいかもしれないけど、僕にはお先真っ暗です。何とか自分の生活を守っていかねば、と考えています。 てなところです。 ところで、このテーマのような、議論が起きる可能性の高いものをネット上で扱うのって難しいと思いません?ぼくはF1の掲示板を良く見るのですが、議論がまともにできたためしがありません。掲示板の特性なんでしょうけど、読むにも書くにも皆さんその場でパーっとやるからよく誤解が生じるし、誤解したうえで議論を進めるから結局メチャメチャになってしまいます。(うちの管理人さんは「車好きの男はバカが多い」と言ってました。笑いました。)なもので僕は議論になりそうなテーマについては書き込みをしないようにしています。だからあやぼーさんのように掲示板を使わないのは正解かもしれないです。
4. スクリッティ人気投票 それぞれのアルバムについて好きな曲はたくさんあって、その中から1曲選ぶのは大変です。それでもあえて1曲だけ選ぶとなると、選ぶ基準は結局「なんとなく好き」という事になっちゃいます。 1st「gettinn' havin' holdin'」 「SONGS〜」は、もの憂げなフインキが好きで、特にこの曲が気に入ってます。凄くソウルっぽいメロディーですよね。そういや昔、この曲そっくりの曲を作った事があります。
2nd「absolute」 他の曲はメロディーを好きなんですが、この曲はアレンジなども含めて好きです。というよりも、この曲はあのアレンジあっての曲で、弾き語りでは成立しなそうな曲だと思います。そういやピチカート・ファイブの小西さんはスクリッティを「曲名をつける天才」と言ってました。ギミック好きの小西さんらしい発言だと思います。
3rd「oh! patty」 美しい曲ですよね〜。ところで「CUPID〜」と「PROVISION」はグリーンとデビッドの共作が多いですよね。歌詞はグリーンが一人で書いているんでしょうから、デビッドが関わっているのはメロディーという事になります。でも僕にはデビッドの書くメロディーの特徴が分かりません。グリーン一人で書いた曲とどう違うのか分からない。二人で作った曲とグリーン一人で作った曲とではメロディーにどんな違いが出てるんでしょうか。
4th「born to be」 結構胸かきむしられます。これも美しい曲だと思います。グリーンは年を経るごとにきれいな曲を書くようになっていると思いませんか? 以上の曲の中で一番好きなのは「gettinn' havin' holdin'」です。理由はまたしても「なんとなく」です。
5. 私にとってのスクリッティ・ポリッテイ 僕がグリーンについて「賢いな〜」と思うのは(グリーンは僕の1万倍賢いんですが)、自分のルーツ音楽や音楽業界との距離の置き方です。 グリーンがソウルやヒップホップに影響を受けているのは音を聴けば分かる事なんですが、「モロ」という作り方はしてませんよね。普通、好きであればあるほど「モロ」やっちゃうもんだと思うんです。でもグリーンは、ソウルっぽくない歌い方をしたり、ポップス風の曲をおりまぜたりして、「モロ」になるのを避けている。多分グリーンは「自分はイギリスの白人であって、アメリカの黒人ではない。人種も違うし、社会的背景も違う。また自分の声はソウルに向かない。」とか考えて、あのような音楽をやっているんだと思う。もしかすると営業的戦略から個性的な音楽を作ろうとしているのかもしれない。このように、自分の資質や自分の置かれた環境を考え、ルーツに対して客観的になり、距離を置くクールさに感心します。 歌詞についても同じような考え方をしているのかもしれない、とあやぼーさんがグリーンの歌詞について書かれているのを呼んで思いました。グリーンは自分の思想やメッセージを直接歌詞にするのをあえて避けているように思う。これも、ソウルが基本的に娯楽性の強い音楽で、メッセージを直接歌う事があまり無かったことや、メジャーレーベルからリリースする事が、ある程度の商業性を伴う事を考えてのことだと思うんです。 そして音楽業界との距離の置き方。「キューピッド〜」の頃のビジュアルを見れば分かるように、グリーンは「ロックスター」であることより「ポップスター」であることを選んでますよね(もともと「スター」には不向きなお人ですが)。これはおそらく、メジャーレーベルからリリースすると、メッセージそのものが商品として消費されてしまったり、「ロックスター」として変にカリスマ化される恐れがあるので(NMEはそういう傾向があるらしいですね。)、それを避けているんだと思う。
6. あなたは紅茶派? コーヒー派? コーヒー飲んで肩こりになることなんてあるんですね。 僕はコーヒーと緑茶と烏龍茶をよく飲みます。特にコーヒーは好きで(味なんてたいしてわかりゃしないんですが)、以前は一日何杯も飲んでました。その一方で、キムチをやたら食べていたので(辛党です)ちょっと胃を悪くしたこともあります。最近は1日2杯までにしています。
7. インターネットの可能性 インターネットそのものにはたいして興味はないんですが「答えによって人間性出そうなんで面白いかも」ということなんで書いてみることにします。 インターネットというものは物を作る手段ではなくて、あくまでも情報の伝達手段ですよね。だから僕は、インターネットは人間の想像力や創造力を広げるものではないと思う。例えば、シンセザイザーができたことにより、クラフトワークやテクノのようなそれ以前には無かったような音楽が生まれたし、コンピューターができたことにより、それまで無かったような映像が生まれた。そのようにシンセやコンピューターは人間の想像力や創造力を広げたけど、インターネットにそれは期待できないと思う。 インターネットの魅力は、お金をかけずに、世界中でリアルタイムにやり取りができたり、多くの人に向けて情報を発信できることだと思います。そのおかげであやぼーさんらスクリッティのファンとやり取りが出来たし、スクリッティの現地の情報なんかを得ることができたし、嬉しいことです。インターネットの利用手段が世の中で色々言われてますが、それによって生活がより便利になるんであればいいことだと思います。 僕が思うに、今一番インターネットを有効に使えるのは多分、例えばテロ組織や宗教団体などの、反社会的傾向を持つ組織なのでは?権力の目を避けながらメンバー間でやり取りをしなければならないこれらの組織にとって、インターネットはまさに打ってつけのメディアに思えます。だからオウムなんかがネットに強い関心を持っているんだろうし、また、日本やアメリカの政府がネットへの管理を強めようとする理由の一つがこれだと思う。
OBQさんお気に入りのアルバム・ベスト10はこちら ★★★
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