いよいよクリスマス・シーズンもたけなわ、皆さんもパーティ・ドレスをあれこれ悩まれる季節ではないでしょうか。そこで、あやぼー流コーディネート術、今回は、つい最近ゲットしたばかりのジェーン・マープルのドレスを素材にして、冬のパーティ・スタイルをご提案してみたいと思います。

こちらのコーナー、シリーズ第１回ということもありまして、かなり格調高く、お上品&おとなしやかなムードにコーディネートしてみました。ベースのドレスはジェーンですが、コートはジル・スチュアートのブルー・フォックス、ネックレスはソニア・リキエル、そして究極の８０年代流お贅沢、バッグはモノホンのイタリアはパラピーニ社製・クロコダイルでございます。もちろん、これに靴は当然、ジェーンの２００４年秋コレクションより、大人気、殆ど即完売状態だったエナメルのギリ―・ブーツで決まりですね。あ、それからもちろんこの他にサテンのロング手袋も忘れてはなりません。

こうしてトルソーに着せてみますとこの黒のドレス、オーソドックスなムードのワンピに見えますが、そこはなかなかどうしてさすがにジェーンさん、実はこのスカート部分は別珍に上２枚、下１枚のチュールをかぶせてあり、ワンピ本体だけでも合計４枚重ねになっています。しかも!! 更にその下には、いったい何枚構造なんだ、と言いたくなるようなパニエが入っていますので、実際に着て歩くと相当ふんわり広がります。そこへ大きなサテンリボンがアクセントですから、これで街中に出ますと、かなり目立つのではと...。ちなみにこのドレスは黒の他にボルドー、ブルーがあったようですが、少なくとも関西で私が実物を目にすることが出来たのはこの１点きり。ジェーンさんでも、あまり数は作らなかったもののようで、かなりレアなんではないかと思われます。

さて、そういうわけでドレスだけでも随分お派手なんですが、やはりパーティ・スタイルですから、あくまでゴージャスに着こなしたい。そこであやぼー流に８０年代テイストで毛皮とクロコダイルを合わせてみたのでした。こういったお洋服は、ぐっと若いお嬢さん向けという印象が一般にありますけど、このように上質なコートやバッグ、靴などを合わせますと、そういったカテゴリーや年令とは全く関係なく着こなせるのではないでしょうか。

もちろんこうした着方の他にも、パニエなしでブラウスを合わせれば、すっきり大人しい雰囲気のジャンスカにもなりますし、スタイリッシュなジャケットなどを合わせてジェーンさんぽく着るなど、クラシカルでオーセンティックなスタイルならではのコーディネートがあれこれ楽しめるお洋服だと思います。

こういったドレッシーなスタイルのドレスの形は１８世紀に既に原型があるんですね。その後、特に２０世紀に入ってスーツやミニスカートなど様々なスタイルの流行が生み出されたわけですけど、それでもやはり女性のエレガントなドレスへの憧れは、いつまでたっても変わることがありません。クラシックなスタイルというのは、長い年月に渡って愛され続けてきたもので、それだけに流行に左右されない究極の美しさを見出すことが出来るのでしょう。あやぼーのワードローヴには「流行遅れ」になったような服は一着もないと言ってもいいくらいなんですが、それは基本的に、こういったオーソドックスな形のものを無意識に選んでいるせいかもしれません。コーディネートでボリュームや独自のスタイルを創るのが好きなので、かえって流行が強調されたようなものは邪魔なんでしょうね。

ま、今回は第１回ってことで、おとなしかったですけど、（コレでおとなしいのかー、という声が聞こえてきそうですが、おとなしいんです、私にしては。）おいおいに、とんでもないコーディネートも出てくることになってます。ですから、あやぼーにとって「ファッションはエンタテイメント」、９０年代、すっかり「ぢみ」になってしまった世の中ですが、ぼちぼちオシャレな女のコの間では、ガーリーでゴージャスなお洋服が密かに流行しつつある気配を感じる今日このごろ。日常のスパイスとしてのファッション、皆さんも楽しんで下さいね。

DATA  Dress : Jane Marple \50,190 / Boots : Jane Marple \41,790 / Coat : Jill Stuart \126,000 

/ Necklace :  Sonia Rykiel \15,450 / Bag : \380,000

>> Vol1. Party Style 2 - Marble - 

BGM : Chestnuts roasting on an open fire

2004.12.13.-12.18.