今回の新刊案内
落合信彦「騙し人」
SIDNEY
SHELDON 「THE SKY IS FALLING」
「のぽぽん」と落合信彦を横に並べるなって?まあ、お怒りの向きもあるかもしれませんが、あやぼーのアタマの中は、要するにそういう状態なんで、お許し下さい。
さて、待望の落合先生の新刊小説「騙し人」ですが、かねてから落合信彦を何十冊も読んでいる、というファンなら、めちゃくちゃ笑える作品です。「先生、とうとうキレましたか」、と言いたくなるくらい、言いたい放題の一冊。日本の首相をここまでバカにして大丈夫なんだろうか、とも思いましたが、ともあれ今回の作品は天才サギ師3人が主人公です。
2005年、日本を核ミサイルが直撃する、なんて、ありえないと思います?
でも、落合先生の作品に馴れ親しんでいる者に取っては、あるかもね〜、というのが本音。どんなことでも起こりうるのが世の中というものなんです。そういうわけで、この日本の一大危機を一体誰が救ってくれるのか?!くわしくは、「あやぷー」のコーナーにちょっと書いておきましたので、興味のある方は見てみて下さい。落合先生のきわどいユーモアが炸裂している上にスケールの大きい作品だけに、彼の著書をあまり読んだことがない、という方にも楽しめるお話なんじゃないかと思います。
そして、もう一冊、シドニー・シェルダンの最新刊が早くもこの春ペイパーバックで出ています。
今回の主人公は"The
Best
Laid Plans"で準主役として登場したニュース・キャスターのダナ・エヴァンス。シェルダン氏、どうやら"The
Best
Laid Plans"を書いてるうちに脇役だったダナが気に入っちゃったみたいですね。さてストーリーの方ですが、名家の一族がそれぞれ火事、交通事故、スキー事故、強盗など、一見偶然のように見える事件でたった1年のうちに全員死亡。偶発にしてはあまりにも不自然なこの事件に連続殺人の疑惑を抱いたダナは、調査のためにパリ、イタリア、果てはロシアからシベリアまで駆け回るのですが、当然発覚を恐れた犯人の魔の手が伸びて...、というスリルとサスペンス溢れるストーリーを、シェルダン一流のゴージャスな舞台背景をバックに描く、いつもながら完璧なエンタテイメント・ノベルです。
誰が敵やら味方やら、まるっきり分からないので、ついつい止まらなくなって、私はとうとう徹夜で読んでしまいました。これは原版なんですが、英語に不自由のない方にはもちろんのこと、シェルダンの作品は読みやすい英語で書かれているうえ、お話が面白いので、ちょっとお勉強しているという方にもおすすめ。速読速解の練習にもなっていいですよ。
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