さいと公開・記念対談 しゃーるとあやぼー・ふりーとーく テーマ:「オーナーとクルマはどっちがえらい?!」 たちばな家の場合篇
あやぼー: そーゆーわけで、しゃーくんとあやぼーのウエブ・サイトが出来たんだよねー。おめでとー。がんばったっしょーーー、あやぼーさ。 しゃーる: なーんか、やっと出来たってゆう感じだよね。作る作るって言いながら、いつもながらグズいんだから。 あやぼー: うるさーい。おまえねー、こおゆう時くらいオーナーを立てようとか、そういう殊勝な心がけができないのっ?! しゃーる: だって、あやぼーってグズいんだもん、いっつも、何やらしても。 あやぼー: ふんっ。そんなこと言ってると散歩に連れてってやらないから。 しゃーる: そんなことしたら、バッテリーあげてやるもん。困るのはあやぼーだもん。 あやぼー: なっまいきー。 しゃーる: ぼくが生意気になったのは、あやぼーのせいです。ぼくだって、生まれたての頃はちゃんと、素直なロードスターだったんだから。 あやぼー: なんであやぼーのせいなのよっ。 しゃーる: だって、ぼくは広島のマツダ大学を優秀な成績で卒業したロードスターなんだぞ。オーナーにしっかりお仕えするように、っていろいろ習うんだから。始めはぼくだってオーナーの言うことは何でも聞いて、一生懸命お仕えしようって、心に決めてたの。でもさー。 あやぼー: それがなんでそんなワガママなのよ。雨ふってると、お外出るのいやー、とか、トイレットペーパーなんか運びたくない、とかさ。 しゃーる: だってそれはあやぼーがあまやかすからだよ。始めに雨なら走らなくていい、とか、晴れた時だけ走ってればいいとか言ったじゃない。ぼくはそーゆーのがオーナーのご意向なんだなーって思って、言うこと聞いてるだけだもん。 あやぼー: 都合のいいことを...。 しゃーる: まっ、でもとうとうぼくらも8年一緒にいるってことになるのよね、この春で。なんのかんの言いながら愛されてるよねえ、ぼくって。 あやぼー: あーあ、おまえも8才か、とーとー。 しゃーる: ってゆーことはあやぼーは...。 あやぼー: 言ったら絶交するぞ。それは知っていても口にしてはいけないことなのだ。わかっているだろうね。 しゃーる: ううう...。 あやぼー: しかし、まだ8才とも言えるなあ。コンクール・ド・エレガンスは遠い。 しゃーる: それって20才とか30才とかならないと出場させてもらえないんだよね。 あやぼー: 2,30年たったら、ロードスターだけの大会とか開かれるかもしんないね。 しゃーる: そしたらぼくの兄弟たちにも会えるね。 あやぼー: うーん、そうなるといいなあ。(しみじみ) しゃーる: ロードスターの兄弟って何台くらい、いるんだろう。 あやぼー: 44万台くらいだって。 しゃーる: うわー。そんなにいるんだ。ぼくの兄弟。 あやぼー: 世界中で走り回ってるんだな、これが。広島出身のロードスター、ってゆーと、なんかローカルな気も...。 しゃーる: いいもん、ぼく広島出身だもん。 あやぼー: 広島産、とか。 しゃーる: ぼくは特産物かっ?! カキじゃあるまいし...。 あやぼー: 「広島産」ロードスター。 しゃーる: やめて。 あやぼー: あら、いいじゃない。なんかカッコいいわよ。あやぼー、そーゆー言い方すき。 しゃーる: もー、いいから。ところで、ぼくとあやぼーが初めて出会ったのは、8年前の早春のあの日、だったよねー。(と、話題をぶっちぎるヤツ。) あやぼー: そーそー。忘れもしない、きみがウチに来たあの日。(あ、こいつ、と思いながら、振られた話題にのってやる、つきあいのいいオーナー。) しゃーる: ぼくさー、どんなオーナーなんだろうなあ、とかすごくワクワクしてたんだよね、あやぼーんちに行く時。やっぱりさ、どんな人かなあ、ってすごく心配だったしさ。でも、女の子でラッキーって思ったの、始め。でもさ。 あやぼー: なによ。 しゃーる: でも、さすがに初心者マークをつけられた時は、うっっっ、ってなったってゆーか、引いたってゆーか、こっ、こいつーーー、もしかして、って感じだったもんな。初心者ってことは運転は下手ってゆーことでえ、つまりだから初心者マークをつけるわけでーーー。...はっきり言って、ぼくの未来は暗い、と悟ったよ、あの時。 あやぼー: いーじゃん。結果的に8才になってもぴっかぴかなんだから。 しゃーる: でもいっぱいケガさせられたぞ。 あやぼー: すぐ治してあげたじゃない。いっぱいあやまったしさ。 しゃーる: そーだけどお。 あやぼー: まだ何かおっしゃりたいことでも? しゃーる: いえ...。 あやぼー: おまえさー、こんないいオーナーいないよ、他に。一回でもドロはねとかついたまま放っといたことがあるか? しゃーる: ないね。 あやぼー: 献身的にお世話してるじゃない、いつでも。万一にもにわか雨に降られたときだって、ぬれたまま放っといたことないでしょう?! しゃーる: はいはい。 あやぼー: 農薬騒ぎの時だってさ。 しゃーる: うわー、思い出してもいやだ、あれ。イナカみちで農薬ぶっかれられた時のことだろ。暗かったし煙もーもーで、前は見えないし、死ぬかと思った。 あやぼー: あん時だって、家帰ってから夜中までかかって、きっちり拭いてあげたじゃない。 しゃーる: はい。感謝してまーす。オーナーあってのしゃーるです。 あやぼー: よろしい。 しゃーる: あやぼーってば、ぼくに惚れてるもんな。 あやぼー: ああ・・・、こういうのを惚れた弱みって言うんだろうなあ...。弱いもんな、あたしはしゃーるに。 しゃーる: やっぱり、たちばな家で一番エラいのはボクってことだよね。 あやぼー: 勝手にキメるなっ!! ゴクつぶしの金クイ虫のくせにーっ! あんたのおかげてあやぼーのおサイフはいつだってやせ細ってるのよっ!! しゃーる: でも。やっぱりそれでもボクのためにかかるお金は惜しいって思わないって、いつも言ってるじゃん。 あやぼー: もー、どーにでもしてっ! いいわよ、一生めんどう見てあげるわよっ!! あんたのおかげで私は生涯ビンボーよっ!! しゃーる: 愛ねーーー。
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