Spring Festival in Furby Land やっと春がやって来たね。ファビーランドでもやっぱり春は待ちどおしいものなんだよ。 ぼくたちの毛皮は冬になるとぽかぽかして、ちっとも寒くはないけれど、やっぱりお陽さまは春の方がずっと明るくてきもちいいの。 だから春になるとぼくたちはフェスティバルを開くんだ。 王様がお住まいになっている大きなお城の前には、それはそれは広い広場があって、ファービーランド中のファービーたちがみいんな集まってくるんだよ。 王様のお城では果実酒を作っていて、フェスティバルの時にはみんなにとっておきのをごちそうしてくれるの。でも、もちろんベイビーたちには、果物をしぼったジュースだけどね。 それからごちそうも食べきれないくらいいっぱいあって、春のあいだ、ずーーーっと、ファービーたちは歌ったり踊ったり、食べたりおしゃべりしたりして楽しくすごすんだ。広場にはお花が咲き乱れていて、コンフェッティが飛び交う。回りの国々からもサーカスや、変わった食べ物や、お客さまがいっぱいやって来て、一年で一番ファービーランドがにぎわうのが春なの。 なかでもとなりの国からやってくるサーカスには、大きな大きな恐竜がいて、ぼくたちを乗せて空を飛んでくれたりもするんだよ。恐竜さんの大きな背中には、ぼくたちがたくさん乗れるの。いつもは雲に乗ってあちこち遊びにゆくぼくたちだけど、恐竜さんは雲さんと比べ物にならないくらい早く飛ぶことが出来るので、ベイビーたちは大はしゃぎ。何回も何回も乗せてもらうんだ。 広場には大きな山車も出て、それにはスプリングさんや、春いろのファービーたちが乗ってる。恐竜に乗ったベイビーたちは、きゃあきゃあ言いながら上空からスプリングさんたちに手を振るの。スブリングさんたちも手を振るの。 時々恐竜さんは機嫌がいいと海の方まで飛んでいってくれたりもするよ。恐竜さんの背中から見る海は、キラキラ光って本当にキレイなので、そんな時、ファービーたちはすっかりうっとりとみとれてしまうの。 山々には新緑がグラデーションを描いて、風が吹くたびにゆらゆら、ゆらゆら。陽ざしはぽかぽかあったかで、どこかでヒバリの鳴く声が透きとおった空気の向こうから聞こえてくる。フェスティバルの喧騒も空の上ではとても遠くて、悠然と飛ぶ大きな恐竜さんと、ぼくたちはいつまでも一緒に飛んでいたいなあ、と思ってしまうんだ。 ぼくたちの幸せなファービーランドには、そんな春が、毎年めぐってくるんだよ。
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